住宅ローン選びに「後悔している」人はどれくらい? その理由は?

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2020年11月12日 06:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
新型コロナウイルスの影響で、日常が大きく変化してしまったという人はきっと多いことだろう。生活スタイルや仕事のあり方はもとより、今後の雇用や収入などにも不安を覚えているという人も少なくないのではないか。

特に住宅購入などで多額のローンを組んでいる人にとっては、このコロナ禍における景気の動向は大きな関心事だ。中には現在の住宅ローンに負担を感じている、というケースもあるかもしれない。マイナビニュース会員801人に「住宅ローンにまつわるアンケート」を行い、その結果をご紹介している本連載。全4回のうちの3回目の今回は、「住宅ローン選びに『後悔している』理由」などについて聞いてみた。

Q.あなたは現在、住宅ローンを利用していますか?

「はい」(41.2%)
「いいえ」(58.8%)

Q.住宅ローン選びに後悔していますか?

「はい」(27.0%)
「いいえ」(73.0%)

Q.住宅ローン選びに後悔したと思う理由を教えてください(自由回答)

○■「金利が高かった」

・「あまり調べなかったので、金利が思ったより高かった」(43歳男性/サービス/その他技術職)
・「やはり最初に借り入れたローンは、金利が高くて返済が厳しいですからね」(48歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「はじめは銀行を選べず、金利が高い銀行だった」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「ネットバンクの方が金利が安かった」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「その時は知識はあまりなくて、ネット銀行などもっと金利が安いところがあったような気がする」(41歳男性/通信関連/営業関連)

○■「もっと良い金融機関やプランがあった」

・「変動を止めた」(48歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「変動にしたかった」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「固定金利にしてしまったこと」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「優遇金利があるのに、気づかなかったから」(34歳女性/インターネット関連/その他技術職)
・「最初から『フラット35』を選べばよかった」(35歳男性/輸送用機器/営業関連)
・「最初からネット専業銀行で借りればよかった」(29歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「最初から借り換え前の銀行を使えば良かった」(32歳女性/ソフトウェア・情報処理/販売・サービス関連)
・「もっと手広く銀行を選べるなら選べばよかった。言いなりでその銀行になったから」(45歳男性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)
・「他社についてあまり調べなかったので、よく検討したらもっと良いところがあったかもと思っています」(46歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

○■「コロナで状況が変わってしまった」

・「まさかコロナで少し給料が減るとは思わなかったから」(36歳男性/農林・水産/建築・土木関連技術職)
・「コロナとかの社会全体に影響が及ぶ事態でも、返済額は変わらなかったから」(47歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「借り換えを行う前に、このようなコロナショックが来ることが予想できていればもう少し楽になったのかな、という結果論で後悔をする」(32歳女性/農林・水産/営業関連)

○■「その他」

・「銀行の支店が自宅から遠かった」(35歳男性/その他/公共サービス関連)
・「諸条件を確認し忘れたから」(33歳女性/農業協同組合/営業関連)
・「もう少し時期を見極めた方がよかった」(37歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「景気が戻らず、(世の中の)金利が低いまま10年以上が過ぎてしまった」(49歳女性/人材派遣・人材紹介/その他・専業主婦等)
・「安い家を買えばよかった」(40歳男性/教育/専門サービス関連)

○■総評

調査の結果、マイナビニュース会員で現在、住宅ローンを利用している人は全体の4割以上、41.2%が住宅ローンの返済中であることがわかった。

住宅ローン選びに後悔しているかどうかを聞いたところ、「はい」は27.0%、「いいえ」は73.0%で、ローン選択を後悔している人はローン利用者の3割弱という結果となった。

住宅ローン選びに後悔したと思う理由を訊ねた。今回は傾向別に回答を「金利が高かった」や「もっと良い金融機関やプランがあった」、「コロナで状況が変わってしまった」などに分類しているが、コメントの内容を見てみると、表現こそ違うものの大部分の人が「金利や返済額が高い」ことを後悔している、といっていいだろう。「金利が高かった」というシンプルかつパワフルな回答が多く並んだため、ピックアップしたものはごく一部となっている。

前回の記事では、「住宅ローンを選ぶ際に重視したポイントは何ですか?(複数選択可)」という問いに対して1位となった回答は、まさにその「金利」(68.2%)だった。多くの人が「金利」を重視しつつ、同時に「金利」で後悔していることになる。

また、前回記事で聞いた「その金融機関を選んだ理由」では、「身近」「地元」「知人の紹介」「信頼感」や「安心感」が主なものとして挙がっており、「金利の安さ」はそこまでは目立ってはいないことも指摘した。今回の結果は、信頼感や安心感を持ちやすい地場の金融機関を選んだものの、「金利」面では悔いが残る選択だったと感じている人が一定数いることを示しているといえるだろうか。

本連載の第1回では、住宅ローンの金利には大きく分けて「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型(当初固定金利型)」の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在することに触れた。一般的に住宅ローンは20年を超える長期にわたることが多いだけに、最初からベストのプランを組むことはなかなか難しいのかもしれない。コメントの中でも、「借り換えを行ったが、最初からこのプランにしておけば良かった」といった後悔を綴ったものも見られる。

また今回、「コロナで状況が変わってしまった」ことを後悔の理由に挙げている人はごく少数に留まっているが、今後どのような影響が出てくるのかも気になるところだ。一日も早く事態が収束し、安定した日常が戻ってくることを願わずにはいられない。

調査時期: 2020年10月13日〜2020年10月14日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 801人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません(エボル)

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