『鬼滅の刃』コスプレで“叩かれる”芸能人が多い中、叶姉妹が絶賛される理由

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2020年11月17日 20:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

叶美香が披露した煉獄杏寿郎のコスプレ(叶姉妹インスタグラムより)

 社会現象を巻き起こしている『鬼滅の刃』旋風。10月16日に公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、興行収入200億円を突破。LiSAが歌う映画の主題歌『炎』、テレビアニメ版の主題歌『紅蓮華』も売れに売れ、こちらもメガヒットを記録中だ。また最近では、企業とのコラボ商品も多く登場し、“転売ヤー”によってフリマサイトで高額で出品されるなど、こちらも大きな話題となった。

鬼滅コスに溢れる芸能人SNS

 その『鬼滅の刃』フィーバーは芸能界でも。『鬼滅の刃』のコスプレを披露する芸能人が爆発的に増えた。最近では、もはや毎日のように誰かしらのコスプレ姿を目にする。

「芸能人の中にも『鬼滅の刃』ファンは多く、特に芸人の椿鬼奴さんなんかは連載当初から鬼滅ファンを公言していました。DAIGOさんは去年末のイベントで竈門炭治郎のコスプレを披露し、早くも話題になっていましたね。

 それがこのコロナ禍の巣ごもり、ハロウィン、映画の公開のタイミングが重なってか、『鬼滅の刃』コスプレをSNSで披露する芸能人が急増。あまりに多いので、ネットでは“芸能人は鬼滅のコスプレをしないと罰せられる法律でもできたの?”というツッコミの声も上がっているほどです(笑)」(スポーツ紙芸能デスク)

 確かに、ここ最近だけを見ても、『鬼滅の刃』のコスプレを披露した人たちの名前を上げたらキリがない。中には“初コス“を捧げた人や、これを機にコスプレにハマったという人たちも少なくないようだ。

 だが、芸能人たちが大いに盛り上がりを見せる一方で、世間からは冷ややかな反応が。

<コスプレと言うならもう少しちゃんとやってほしい>
<何でもかんでも真似すれば良いというもんではない!>
<圧倒的これじゃない感>
<作品への愛が伝わってこない>

<もうお腹いっぱい……>

 ほかにも、実写化のキャスティングを狙ってるだの、『鬼滅の刃』ブームに何かしらあやかろうとしているなど、散々な言われよう。しかし、そんな中でもほかの芸能人とは一線を画す人たちがいる。それが「叶姉妹」だ。

叶姉妹が支持されるワケ

 これまで幾度となくブログやインスタグラムで『鬼滅の刃』のコスプレを披露してきた叶姉妹。だが、彼女らに対するネガティブな意見はまったくと言っていいほど見られず、批判どころか、称賛の声が上がっている。なぜ、叶姉妹はここまで受け入れられるのか。

「クオリティもさることながら、本当に楽しんでコスプレをされていることが写真からも伝わってきます。何色にも染まっていない状態から始められる一般のコスプレイヤーと違い、お2人の場合、最初から“叶姉妹”という強烈なカラーがついている。そこからできうる限り色を排して、自身をキャラクターに近づけるには、並大抵ではない努力が必要になるんです

 そう話すのは、世界コスプレサミット関連の審査員を務めるなど、コスプレ文化に詳しいライター兼カメラマンのソムタム田井さん(Twitter:@taitai0919)。叶姉妹が受け入れられる理由について、こう言葉を続ける。

“叶姉妹であることをウリにしてコスプレをする”のではなく、あくまでも一個人のコスプレイヤーとしてキャラクターに近づこうとされている。そうした崇高な精神も、多くの方から支持されている理由のひとつかもしれません」(以下カッコ内はソムタム田井さん)

 また、叶姉妹以外にも、GACKTやなかやまきんに君の鬼滅コスも、多くの人から好評を得ているという。

「叶姉妹は『鬼滅の刃』がヒットする以前から、『ジョジョの奇妙な冒険』や『ファイナルファンタジー』、ディズニー作品などのコスプレにも挑戦されていて、コミックマーケットなどのサブカルイベントにも積極的に参加されていました。

 GACKTさんも、オタク趣味であることは広く知られていて『鬼滅の刃』ブームのはるか以前からコスプレをされていましたし、なかやまきんに君さんもプライベートでコミケに参加、『HUNTER×HUNTER』のコスプレを披露したことが話題になっていました。

 そうした、もともとマンガ好き、アニメ好き、サブカル好きというイメージのある方たちの取り組みに対しては、作品やコスプレのファン、サブカルチャーそのものを愛するファンの方たちも寛容で、好意的な評価に繋がっているのではないでしょうか」 

「もともと好きか」
そのイメージが左右する

 では、多くの芸能人が批判を受ける結果になってしまったのは、なぜ?

「もともとマンガやアニメ、サブカル好きというイメージがあり、それが広く認知されている方の場合は、“コスプレに挑戦する”という行為も受け入れやすいのですが、そうしたイメージがない(または世間にアニメ好きを知られていない)方たちがコスプレに挑戦されると“『鬼滅の刃』が流行っているから、それに便乗したのだろう”という悪いイメージが先行してしまい、結果的にご指摘にあるような“批判を浴びる”状況になってしまったと考えられます。

 個人的には、“流行っているものを取り入れて、それを自分なりに楽しむ”というスタイルは、一般人、芸能人を問わず、批判されるものではないと考えているので、とても残念に思いましたが……。

 著名な方たちにどんどん挑戦してもらうことで、“コスプレは初心者でも気軽に楽しめる趣味”であることの宣伝にもなると思うのですが、そうしたムーブメントに対しては、否定的な捉え方をされる層がいることも事実だと思っています」

 ちなみにソムタム田井さんは、プロのコスプレイヤーの取材&撮影も行っている。コスプレイヤー界隈では、2019年にテレビアニメ版が放送されていたころから、すでに『鬼滅の刃』は人気のある作品だったという。

放送期間中(2019年4月〜9月)に開催されたコミックマーケットには、『鬼滅の刃』のキャラクターに扮したコスプレイヤーが大勢参加。“併せ(同じ作品のコスプレイヤー同士で集まり、集合写真の撮影を行うこと)”を楽しむグループも各所で見られました。

 その人気は放送終了後も衰えず、2019年下半期には、コスプレイベントにおける常連タイトルのひとつとしてすっかり定着しました。どのイベントに参加しても、同作のレイヤーを見かけるようになったほどで、それくらいコスプレ界隈では浸透している作品です。

 今回、批判を浴びることになってしまった著名人のみなさんも、コスプレを経験されたことで、“コスプレの敷居はそれほど高くない”ということを認識されたと思います。一度で終わらせず、趣味のひとつとして、これからもぜひ、コスプレに挑戦していただいて、クオリティの向上に励んでいただきたいと個人的には思っています

 まだまだ終わりそうにない『鬼滅の刃』旋風。最近では、コアなキャラクターのコスプレに扮するなど、“斜め上”を行く発想で楽しませてくれる芸能人たちも増えてきた。叶姉妹はもちろん、批判を浴びてしまった芸能人たちも、一度きりと言わず、また新たなコスプレ姿で楽しませてもらいたい。

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