大場美奈が語る、“Stay Home”グラビア撮影で辿り着いた表現 「ここまでプライベートを見せることは、もうない(笑)」

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2020年11月20日 10:01  リアルサウンド

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写真2nd写真集『答え合わせ』をリリースした大場美奈
2nd写真集『答え合わせ』をリリースした大場美奈

 2020年。今年は多くの人々が生活を変えることを余儀なくされた一年だった。アイドルもまたその影響を大きく受けており、現在は少しずつ前の状態に戻りつつあるものの、ライブやイベントなど、ファンの人との交流が著しく減った一年となったことは言うまでもない。


 そんななか、11月18日にSKE48チームKIIでリーダーを務める大場美奈が2nd写真集『答え合わせ』を刊行する。女性カメラマンと二人きりの共同生活で作り上げた、大場美奈の素に迫った写真集。この時期だからこそ実現した“Stay Home”での撮影で、今まで見せてこなかったプライベートな一面に迫っている。


 話を伺っている最中、言葉の節々から感じられたファンの人に会いたいという切実な思い。この時期に2nd写真集を出すからこそ、会えなかった分、たくさん喜んでもらいたいし、写真集を通してたくさん触れてもらいたい。初の試みに苦戦しながらも、さまざまな試行錯誤を経て、大場美奈の写真集として胸を張れる作品に仕上がったようだ。もしかすると、ずっと前からこの写真集を作る未来があったのかもしれない。そう感じさせるほどに、大場美奈の軌跡を辿りながら今を写した写真集になっている気がした。(とり)


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■意見を伝え合うことの大切さを知った5日間


――今回の写真集のテーマは“Stay Home”ですが、どうでしたか?


大場:新鮮でした! 大きなテーマとしてまず“Stay Home”が決まっていたんですけど、時期も時期だったのでスタッフさんの人数を少なくするためには女性のカメラマンさんと二人で暮らすのが良いのかな、という感じで話が進んでいったんです。ただ、今まで雑誌のグラビアでも女性のカメラマンさんに撮っていただいたことがなかったので、逆にドキドキしましたね。水着やランジェリー姿を撮影されるのって、温泉で裸を見せ合うのとはまた違うじゃないですか(笑)。だから、どんなふうに写るんだろう?というワクワクもありつつ、今までにない緊張もしましたね。


――実際にあがってきた写真を見て、いつもと違うなと感じましたか?


大場:切り取り方が女性っぽいなとは思いました。セレクトする表情とか、この抜けてる感じの可愛さとか分かるな〜みたいな。撮影中も「これ可愛い!」ってなったものを二人で追求して進めていたので、まさに女子空間という感じでした。「今日は海辺に行くからこの服が良いんじゃない?」みたいな感じで、衣装やコーディネートも一緒に選びましたし。でも、スタッフさんがいない分、「後ろ写っちゃってるから」って家具を自分たちで動かしたりもしていたので、普段の撮影以上に大変だったと思います(笑)。


――カメラマンの田口まきさんとお会いするのは、今回が初だったんですか?


大場:撮影前に一度打ち合わせでお会いしたのが最初でしたね。そこで1時間ほど、どんな写真集を作りたいかという話をさせていただきました。なので、実際に共同生活を始めたのはお会いしてから2回目のときでした。


――それで5日間一緒に共同生活するって凄いですね!


大場:私、アイドルとしてのスイッチが入ってないと、とても人見知りなんですよ。だから初日はスイッチをずっとオンにしていて、テンション高めに過ごしていました。田口さんも私のテンションを伺いつつ、合わせてくださっていたと思います。2日目もオンのままでいられたんですけど、3日目は表紙の写真を撮れたらいいねって話をしていたこともあって、前日までに比べて凄く緊張していたんですね。そのせいで少しナーバスになってしまって、田口さんのテンションと噛み合わないと感じることもありました。


――ぶっちゃけ、喧嘩やぶつかり合いみたいなものもあったり……?


大場:ありました(笑)! 私の個人的な撮影ルーティンなんですけど、カメラを向けられたときに100の大場美奈を出せるように、逆にカメラが向けられていないときは基本無口な0の状態でいるんですね。今まで撮ってくださったカメラマンさんは、私の0の状態を見ても「あ、そんな感じね」みたいな感じだったので、私もそこに甘えられていたんだと思います。でも、今回“StayHome”で撮影を行うにあたって、田口さんにその説明ができていなかったんです。伝えようにもうまく伝えられず、私の「こういう風に撮りたい」という意見と田口さんの「こういう風に撮ったら面白いんじゃないか」という意見が合わなくて、腑に落ちないまま撮影を続けていたこともありました。


 でも、私ももう28歳の大人だし、甘えてばかりいてはいけない!と思って、3日目の夜にお互いに言いたいことを全部言い合ったので、ちょっと衝突もしましたね。その日は撮影もボリューミーでお互い疲れてましたし、次の日も朝から撮影だったんですけど、しっかり気持ちを伝え合うことができたのでめっちゃハッピーでした(笑)。


――本当にお互いが撮影に向き合っていたんですね。


大場:そうですね。私は私の名前で写真集を出すわけですし、田口さんも田口さんの名前で撮影をするわけですから、お互いに作品作りに対する熱量があったからこそのズレだったと思います。私自身も、撮影に挑む心境やカメラマンさんとの呼吸の合わせ方など、新しい経験がたくさんありました。


――撮影前と撮影後では、仕事に対する向き合い方や考え方も変わったのでは?


大場:こういうお仕事をしていると、正直に何かを言うのが難しい場面がたくさんあります。いろんな価値観を持った人たちがいて成り立っている場所なので、自分が正解かどうかも分からないですし、人に言われたことに沿っていくのがいちばん一番正しかったりもするんですよね。でも、今回は自分の名前で写真集が出て、評価を受けるのも自分。なので、私自身が疑問を抱いたままでいるのは良くないなと思いました。自分が正しいのか間違っているのか、ということは一旦置いておいて、疑問に思っていることを素直に伝える。そこで衝突があったとしても、お互いが正直に話し合えば、その疑問を乗り越えられるんだということを学びましたね。まだ会ったばかりで、まだお互いをよく知らない相手にマイナスな意見を伝えるってめっちゃ怖いですし、勇気が入りますけど、ここを乗り越えるとこんなにも歩み寄りたいと思えるんだって気付くことができました。


――なかなかできることではないと思います。


大場:お互いに意見を言わずに、大人な対応で円滑に進めることもできたと思います。でも、それだと偽りの笑顔で終わってしまいそうな気がしたんです。それは買ってくださるファンの人たちにも伝わるだろうし、“女性カメラマン”と“StayHome”でという今年ならではの新しい挑戦をさせて頂いているので、この2nd写真集が持つ意味をちゃんと伝えるために、私の素をナチュラルに届けるためにも必要な衝突だったと思います。


――スタッフさんも心配していたのでは?


大場:スタッフさんは衝突していることを分かりつつも、見守ってくださってましたね。二人がどうなるのか、という部分を写真集に表すのも面白いんじゃないかという話も事前にあって、普通に楽しく終わっても良いし、喧嘩するのもありなんじゃないかとは言われていました(笑)。喧嘩なんてするわけない!って思ってたんですけど、実際にそれらしきことは起こってしまいましたね。


■ファンの方に“素の大場美奈”を答え合わせしてもらいたい


――ちなみに撮影中いちばん一番楽しかった思い出ってなんですか?


大場:お弁当作りです! 私、今まで自分は料理できないって思ってたんですけど、“Stay Home”中に料理をするようになったんです。そこで、写真集のなかで可愛いお弁当を作りたいなと思ったので、クマが寝ているオムライスを作ったんです。そしたら凄く綺麗にできて、めちゃくちゃテンション上がりました(笑)。5〜6年前にテレビの企画でクマのオムライスを作ったことがあったんですけど、料理が全くできなくてめちゃくちゃ笑われたんです。レトルトのデミグラスソースを温めるのに、お湯を沸騰させた鍋に立てて置いたら「それじゃ温まらないよ!」って。で、色んなおかずを入れたかったので、春雨を茹でるのにレトルトを温めている鍋に「ここに入れたらすぐできるじゃん」と思って入れたらまた笑われて(笑)。ファンの人のあいだでは、「大場美奈・クマのオムライス・信じられない」みたいな黒歴史があったので、写真集のカットを見たらびっくりすると思います!


――本当に作ったの?って疑われそうです(笑)。


大場:そうなんですよ! でも本当にまじで作ったんです(笑)!!


――クマというと、大きなクマのぬいぐるみと写っているカットもありますね。


大場:これはお家から、ちゃんとシートベルトをつけて持ってきました(笑)。このクマのぬいぐるみはファンの皆さんからいただいたものなんですけど、今年はやっぱりファンの皆さんと会える機会が少なかったので、写真集のなかでファンの皆さんをもっと喜ばせるにはどうしたら良いだろう?って考えたときに、クマを一緒に写してもらおう!と思って持ってきました。普段私はなかなかプライベートの写真を見せていないので、いただいたプレゼントをこんなふうにして使っているよ、というのを写真集を通して伝えられたらという思いもありました。


――確かに、今回の写真集はかなりプライベートに近いカットも掲載されていますよね。


大場:最近はSKE48もそうですけど、自由に配信が行えることもあって、プライベートもお部屋も好きなように見せられるじゃないですか。グループには色んなタイプのメンバーがいるので、配信で自分らしい一面を見せて、ファンの人に興味を持ってもらったり好きになってもらったりする大切さはあると思うんですけど、私としてはアイドルは特別な存在でいるのが良いと思っているので、あまりそういうのを見せてこなかったんです。普段、家で私がどんなふうに過ごしているのか、お風呂上がりや寝起きはどんな表情をしているのかなど、ファンの人も今まで見たことがないんじゃないかな。だからこそ、プライベートな私が写っている今回の写真集は、ファンの人にとっても特別感があると思います! ここまでプライベートを見せずに取っておいて良かったです(笑)。


ーー写真集発売後も見せる予定はないんですか?


大場:ないですね。見せないです! その代わり、外でできることは何でもやります! 変顔とか(笑)。


――では、プライベートな表情が写った今回の写真集はかなり見応えがありそうですね。


大場:メンバーに写真集を見せたとき「いつものるんるん(大場美奈の愛称)の顔だ!」って言われました。私は自分が普段笑っている顔を自分で見ることができないので、メンバーの感想で知ったんですけど、私が普段良くする表情とかもそのまま写っているみたいです。今まではカメラのシャッター音が聞こえたら「顔作んなきゃ!」と自然と思ってたんですけど、今回の撮影は本当にずっと撮ってくださっていたので、だんだん「もう作っていられないし、良いや!」となってしまったんですよね(笑)。メンバーから見ても普段の顔が写っているんだったら本当に素の私が写っているんだと思います。


 ファンの人からしても、イベントで会って話したときの表情とか、話を聞いているときの表情など、見覚えのある素の表情が写っているのかなと思います。それをじっくり『答え合わせ』しながら見ていただけたら嬉しいですね。一枚一枚写真をしっかり見てほしいです。多分疲れちゃうと思いますけど(笑)。


――疲れはしないと思いますよ(笑)。では最後に、今後のアイドル活動において達成したいことはありますか?


大場:今年はライブやイベント、握手会なども中止になって、現在もまだ復活しきれていない状況です。なので、ファンの皆さんと会えるイベントが少しづつでも良いから復活して欲しいなと思います。こんな時期なので、他のアイドルさんではオンラインイベントが流行ってますけど、SKE48では「時間はかかるけど、やっぱり直接会える方が良いよね」というふうに考えているので、オンラインでイベントではなく、色んな形でファンの皆さんと会えるイベントを行っていきたいですね。距離が離れていたとしても、やっぱり直接目を見て話すって楽しいよねって感じで、ファンの皆さんとお互いの存在の大切さを改めて認識することができると確信しています。写真集を通して素の私に触れてもらって、またみんなでイベントに出て、たくさんのファンの人に会いたいなと思います!


(取材・文=とり、写真=千葉高広)


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