BTCC:ヒュンダイ投入のEXCELR8が体制拡大。他陣営とジョイントでアウディS3は退役へ

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2020年11月20日 12:31  AUTOSPORT web

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今季から『ヒュンダイi30 N Fastback』を投入していたEXCERL8 Motorsportが体制拡大を発表
2020年最終戦を終えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権では、2021年に向けたチーム再編が始まっており、今季から『ヒュンダイi30 Fastback N Performance』を投入していたEXCERL8・モータースポーツが体制拡大を発表。新たにトレード・プレイス・カーズ・レーシングとのアライアンスを構築し、来季は4台体制としてグリッド上でのヒュンダイのプレゼンスを拡大させることとなった。

 2019年からシリーズに参入したEXCERL8・モータースポーツは、かつてBTCCを席巻したトリプルエイト・レーシング製の『MG6 GT』を機材ごと入手し、AmD Tuning.comチームから引き継ぐ形でマシンを走らせ、デビューイヤーを戦った。

 そして2020年は満を持して最新のNGTC規定に即したニューモデルの開発に乗り出し、2台の『ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス』を投入。この新型モデルはクリス・スマイリーのドライブでドニントン・パークで初表彰台を獲得すると、セナ・プロクターもノックヒルでトップ3フィニッシュを達成し、すぐにポイント獲得のレギュラー候補としての地位を確立した。

 一方、AmD Tuningと提携してトレード・プレイス・カーズ・レーシングのエントリー名で参戦してきたチームは、2019年はジェイク・ヒルがノックヒル戦で優勝を記録したAmD所有の『アウディS3セダンBTCC』で戦ったが、2020年はジャック・シアーズ・トロフィを争ったものの獲得はならず。ドライバーのボビー・トンプソンは、クラッシュによる脳震盪で最終2戦を欠場するかたちとなっていた。

 このトレード・プレイス・カーズ・とAmDの提携契約が2年で終了するのに合わせ、チームは新たにEXCERL8とのパートナーシップ締結を発表。2台のアウディはヒュンダイのペアに置き換えられ、新たに“EXCERL8・トレード・プレイス・カーズ”のエントリー名で、2021年は4台のi30ファストバックがシリーズのグリッドに並ぶ見込みだ。

「過去2シーズンにわたって、ショーン・オランビーとAmDチームとの協力を楽しんでおり、いくつかの印象的な結果を確保することができた。昨年のノックヒルでの優勝は、我々にとっても夢の実現だったよ」と語るのは、トレード・プレイス・カーズ代表のダン・カービィ。

■ドライバーラインアップはまもなく決定

「アウディはここまでのところうまく機能してきたが、最新世代のNGTC車両はパフォーマンスの面で一歩前進していることが明白になった。また、2022年からシリーズに導入される新しいハイブリッド規制についても考慮する必要があった」と明かすカービィ代表。

「2021年以降に利用可能なオプションを検討したが、ヒュンダイは魅力的な選択肢だった。EXCELR8はこの競争が激しい選手権で最前線を狙えるマシンを仕上げ、素晴らしい仕事をした。そしてそれは新しいハイブリッド時代を念頭に置いて設計されたモデルなんだ」

 一方のEXCELR8代表を務めるジャスティナ・ウイリアムズも、この新規契約がチャンピオンシップの候補になるという長期目標に向けた「次のステップ」であることを強調した。

「2021年にダンのチームとこの新しいパートナーシップを組み、BTCCでのプログラム拡大を発表できることを光栄に思います」と続けた代表のジャスティナ。

「BTCCプログラムに最初に着手した際に宣言したように、私たちの目的は他のカテゴリーで達成したのと同様に、BTCCのタイトルを争うこと。それは一夜にして起こることではないこともよく知っているわ」

「両チームが力を合わせることは、当事者の双方がシリーズへの関与を増やすための素晴らしい方法であり、過去2シーズンで達成したことをさらに発展させる機会を提供してくれる」

「今季ヒュンダイについて学んだことを踏まえて、冬に向けてパッケージ改善のための開発プログラムを実施しているところ。2021年は表彰台に定着するという挑戦に向け、そのパフォーマンスを顕在化させるドライバーのラインアップをまとめている最中で、その“進行中の議論”もまもなく決着するはずよ」

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