ダラーラ・ストラダーレに10台限定特別モデル登場。クラブイタリアシリーズの最新作

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2020年11月20日 15:31  AUTOSPORT web

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ダラーラ・ストラダーレ・クラブイタリア・リミテッドエディション(エクステリア:フロントビュー)
レーシングコンストラクターのダラーラは11月16日、イタリアのヴァラーオ・デ・メルガーリにあるダラーラ・アカデミーからオンライン・カンファレンスを行い、ダラーラ・ストラダーレの限定モデル『ダラーラ・ストラダーレ・クラブイタリア・リミテッドエディション』を発表した。
 
 ダラーラはF1直下シリーズのFIA-F2やFIA-F3、国内最高峰フォーミュラシリーズである全日本スーパーフォーミュラ選手権のワンメイクシャシーなどの開発・製造者として知られるコンストラクターだ。

 そのダラーラは2019年、ブランド初となる市販2シータースポーツカーを発表。それがダラーラ・ストラダーレだ。

 ストラダーレはダラーラの持つレーシングカー開発の技術が色濃くフィードバックされたハイパフォーマンスカーであり、複合材とカーボンファイバーが多用された車両の乾燥重量は、わずか855kgに抑えられている。

 また、エアロダイナミクスにおいても、フォーミュラカーからクローズドボディのプロトタイプカーまで幅広いジャンルのレースカー開発で培われた技術が応用され、トップスピード時に820kgものダウンフォースを生み出すことが可能となっている。

 そんなダラーラ・ストラダーレに、文化的、技術的、社会的な価値観を問わず、イタリア車の存在を知らしめることを社会的目的とするクラブイタリアのための限定車が用意された。

 今回発表された『ストラダーレ・クラブイタリア・リミテッドエディション』は同クラブのために企画された『ランチア・デルタHFインテグラーレ・エボルツィオーネ16V・クラブイタリア』、『フィアット・バルケッタ・クラブイタリア』、『アルファ4C・クラブイタリア』などの名車に続く特別仕様車となり、600台の限定生産となっているストラダーレの中で201〜210の特別なシリアルナンバーが与えられる。
 
 スペシャルモデルではフロントのエアロデバイスをはじめ、ミラーカバー、リヤウイングがホワイト仕上げとなるほか、ドライバーサイドとミラーにイタリアントルコロールラインがひかれ、クラブイタリアバージョン限定プレート、シャシーにジャンパオロ・ダラーラ社長のサインが入れられる。
 
 また、スペシャルパーツとして六角形のアルミメッシュによる専用ラジエーターグリル、エンジンフード、専用デザインのミルド&アノダイズド・エアコン、エンジンマッピング調整用ノブを装備。コクピットのメーター画面には専用グラフィックが表示される。

■まさしく「シリーズの追求する要件を具現化したモデル」

「クラブイタリアの友人たちに向けてダラーラ・ストラダーレの限定車を作ることができたのは、我々にとって何より光栄なことだ」と語るのは、ダラーラの創業者兼ダラーラ・グループプレジデントのジャンパオロ・ダラーラ氏。

「創設以来、クラブイタリアはつねに、世界におけるイタリア車のイメージ作りの重要な役目を担ってきた。そのため、その一助になれることは私たちにとっても大いなる誇りなのだ」

 スクーデリア・クラブイタリアのウンベルト・ロッシ・ディ・モンテレラ会長は発表されたスペシャルモデルについて次のように述べている。

「ダラーラ・ストラダーレは今日のイタリア自動車業界で類まれなる驚異を表現している。なぜならそれを構成するマテリアル、洗練された空力特性、シャシーデザインなど、持ち得る最高の技術を具現化しているからだ」

「それはレース業界で培った、造形と機能が両立している妥協なきデザインなのだ。ダラーラとクラブイタリアとのコラボレーションの成功は、ダーク・マットブルーのカーボンファイバー・ボディに象徴される」

「つまり、クラブイタリア・シリーズの追求する要件をこの限定モデルは完全に具現化しているのだ」

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