ハミルトン、フェラーリF1入りが実現しなかったのは「条件もタイミングも合わなかったから」と説明

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2020年11月21日 16:01  AUTOSPORT web

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2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンは、これまでフェラーリへの移籍について同チームと交渉を行ったことはあると認める一方で、両者の立場が一致することがなく、話はまとまらなかったと語った。

 ハミルトンはフェラーリに対して憧れの気持ちを持ち、実際にフェラーリの高級車を何台か所有している。しかしスクーデリア・フェラーリへの移籍に関しては、ハミルトンは提示された選択肢に魅力を感じたことはなかったという。

「僕たちは折に触れて話をしたけれど、提示された選択肢を理解する段階にとどまり、それ以上のところまでは進まなかった。その選択肢は適切なものではなかったんだ」とハミルトンはイタリアの『Gazzetta dello Sport』紙とのインタビューで語った。

 また、タイミングも重要な要素であり、自分とメルセデスの契約期間が終了する時期とフェラーリが新たなドライバーを起用できる時期がうまく重なることがなかったと、ハミルトンは明かしている。

「僕たちの状況は一致したことがない」とハミルトン。「タイミングは重要だ。結局物事は起こるべくして起こるんだ」

「このところ、僕の契約終了時期は、常に他のドライバーたちの契約終了時期とはずれていた。結局、そういうことだ」

 ハミルトンとメルセデスとの現契約は2020年末で切れる。両者はまだ契約更新を行っていないものの、ハミルトンが残留することはほぼ間違いない。フェラーリはすでにシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.の来季起用を確定しており、当面はハミルトンが加入することは不可能だ。

 ハミルトンは2020年に自身7度目のF1タイトルを獲得した。そのうち6度を共に獲得したメルセデスは、彼にレース活動以外の生活にある程度の自由を与えており、それによって彼は、より多様性ある世界に変えるための活動を最近積極的に行っている。

 ハミルトンがマクラーレンを去り、メルセデスへ移籍することを検討する際には、自己表現をする自由を持つことが前提条件だったという。

「マクラーレンで僕は大きく成長したけれど、彼らはドライバ―がどのように振る舞うべきかについて一定の期待像を持っていた。その期待像は、僕が常にアウトサイダーであり反逆児であるという事実と相反していた」とハミルトンは語った。

「メルセデスと契約する前に僕はこう言った。『言っておきたいが、僕は他の人たちと違う。僕は自分が何者なのかを探りたい。だから、僕自身でいさせてほしいし、(色々なことを)経験させてほしい。いずれにせよ、若者の世界においてあなた方のブランドをより良いやり方で発展させる手助けをする』とね。そしてこうなったんだ」

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