赤星憲広が選ぶ「現役最強外野手」。 鉄壁だった最強外野陣の3人は?

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2020年11月24日 06:51  webスポルティーバ

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 これまで、プロ野球では守備、走塁、打撃の三拍子が揃った多くの名選手がグラウンドで躍動してきた。現役の最強外野手、過去も含めた最強外野陣の3人は誰か、といった議論はファンの中でもさまざまな意見が出るだろう。

 そこで、5年連続盗塁王、ゴールデングラブ賞6回など、2000年代に阪神の不動のセンターとして活躍した赤星憲広氏に、「最強の外野手」について聞いた。




──赤星さんが思う、現役最強の外野手は誰になるでしょうか。

「"最強"というくらいですから、走攻守すべての能力がずば抜けている選手を選びたいのですが、今のプロ野球界ではそういった選手が少なくなっている気がします。その中でもナンバーワンは、侍ジャパンの4番を打つ広島の鈴木誠也選手だと思います。今年は打撃面が本調子ではありませんでしたが、守備では打球への反応が早くて肩も強く、盗塁もできる走力がある。かなり高いレベルで三拍子が揃った外野手ですね」

──それに続く選手は?

「ソフトバンクの柳田悠岐選手でしょう。昨シーズンはケガで長期離脱がありましたが、今シーズンはパ・リーグMVP候補の筆頭になるまで打撃面は調子を戻しました。それでも、足をケガした影響からか、走力と守備力は徐々に落ちているように感じます。僕なら(守備範囲が広い)センター以外のポジションで起用しますね。そういった点を考えると、トータルの評価では鈴木誠也より少し低い評価になります」

──外野手のポジションは3つあるので、もうひとり選んで「最強の外野陣」を決めていただけますか?

「うーん......すみません、今回は該当者なしの"保留"でお願いします! 冒頭でも言ったように、走攻守のすべてが優れているとなると、鈴木選手、柳田選手クラスの選手が見当たりません。元西武の秋山翔吾選手(レッズ)が、今シーズンもNPBでプレーしていたら彼になったかもしれないですけどね」

──セ・リーグではDeNAの佐野恵太選手、パ・リーグではオリックスの吉田正尚選手が首位打者になりましたが......。

「その2人や、日本ハムの近藤健介選手なども打撃では申し分ないのですが、守備力や走力が物足りない。日本ハムは、西川遥輝選手と大田泰示選手もいいですけどね。西川選手に関しては、走塁はもちろん、今シーズンは打率が3割を超えるなど打撃面も調子がよかったので、もう少し肩が強ければというところでしょうか。特に広い、ホーム球場である札幌ドームでの試合でランナーに本塁に生還されるシーンが目立ちます。大田選手は走攻守のバランスがいいものの、どれも突出していない印象がありますね。

 昨シーズンの盗塁王である西武の金子侑司選手は、守備もうまいですけど打撃面が今後の課題です。巨人の丸佳浩選手はすごくバランスがいい印象。また、同じ巨人の亀井善行選手は肩が強く守備力が高くて、打撃面と走塁も優れています。ただ、彼もさすがに38歳になって動きが落ちていることもあるので"3傑"に選ぶのは難しいです」

──打撃や走塁が優れた外野手が多くなっている印象がありますが、守備だけで魅力がある選手はいますか?

「ロッテの和田康士朗選手の守備はいいですね。チームOBの岡田幸文を彷彿とさせる守備範囲の広さ、打球への"一歩目のスタート"はピカイチだと思います。さらなる成長を考えると、脚力があるゆえに捕球に適したポジションより行きすぎてしまうことがあるので、これから試合経験を積み重ねてその感覚を磨いていってほしいです」

──和田選手のように将来が期待される外野手として、阪神の近本光司選手はいかがですか?

「走力、打撃はいいですけど、広い甲子園でのセンターとしては肩が弱いのではないかという気がします。阪神ファンのみなさんは、僕が言うなと思っているかもしれませんが(笑)。9月7日の甲子園での巨人戦の大暴投も記憶に新しいですが、風が強かった影響もあったと言われていますけど、なおさら低めに投げないといけない。こういうことも経験を積めば改善されていきますけどね。

 さらに打球への反応では、左右への動きはすばらしい。ただ、前後の動きが苦手に見えます。特に今シーズンは、フェンス際の打球に苦労していた印象がありました。前に出る守備が得意なら守備位置を少し後ろにして脚力でカバーはできるんですが......。風がある甲子園球場でセンターを担うならば、前後の守備を鍛えるのは必須です」

──赤星さんが現役時代に見た中で、三拍子のレベルが高かった選手は?

「ひとりは高橋由伸さん(前巨人監督)ですね。打撃と走塁がよくて、守備に関してもボールを捕球してから投げるまでの速さ、コントロールも含めて肩もよかった。高橋さんと一緒にゴールデングラブ賞を獲得できた(2003年)ことは僕の誇りです。また、今シーズンで阪神を退団することになった福留孝介選手も、特に中日時代は守備がうまくて三拍子が揃った選手でした。

 当時の中日は、ライトに福留選手、センターにアレックス(・オチョア)、途中から守備固めでレフトに英智が入ると相手としては嫌でしたよ。セカンドからワンヒットでホームに還るのが難しいので、僕も現役時代はかなりリードを大きくしないといけませんでした」

──2000年代の中日は、他のポジションにも守備の名手が多かったですね。

「そうですね。二遊間は『アライバ(荒木雅博・井端弘和)』、サードは立浪(和義)さんか中村ノリ(紀洋)さん。ファーストのタイロン・ウッズが唯一の穴ではあったのですが、打撃でカバーしていました。さらにキャッチャーはが谷繁(元信)さんで、中継ぎでゴールデングラブ賞を獲得した浅尾(拓也)が出てきたりすると、それこそ"お手上げ"状態でした(笑)」

──過去も含め、「最強の外野陣」を選ぶとしたら誰になるでしょうか。

「僕が見ていた時代では、1990年代のオリックスの、ライト・田口(壮)さん、センター・谷(佳知)さん、ライト・イチローさんという外野陣になるでしょうね。ただ、直接対戦したことがないので細かいところまでは分析できない部分があります。対戦した中では、ライト・前田(智徳)さん、センター・緒方(孝市)さん、レフト・金本(知憲)さんが揃っていた頃の広島が思い浮かびますが、走攻守が優れた3人の外野手が揃うということは難しいということですね」

このニュースに関するつぶやき

  • ライト亀山 センター新庄 レフト誰だっけ 出てこない
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  • これは、分かる気がします。
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