【Q&A】反抗期ってエンドレス!? イヤイヤ期から思春期まで、いくつある?

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2020年11月24日 20:21  All About

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子どもの反抗期として知られる第一次反抗期、第二次反抗期。今はさらにたくさんの「反抗期」を表す言葉ができています。

あまりにもたくさんあって「訳が分からない!」という方に、「反抗期」というくくりで1つの記事にまとめてみました。反抗期という存在が少しでも理解しやすくなるように、それぞれの特徴や接し方のコツを解説していきます。

Q. いくつ知ってる? 山ほどある「反抗期」のキーワード

最近、反抗期に関して、様々な言葉ができているのをご存じでしょうか?

次の「反抗期関連ワード」のうち、いくつ聞いたことがありますか?

・イヤイヤ期
・魔の2歳
・第一次反抗期
・テリブル・ツー
・悪魔の3歳
・ホリブル・スリー
・4歳の壁
・7歳反抗期
・中間反抗期
・9歳・10歳の壁
・思春期
・第二次反抗期

これらすべて、親が頭を抱えやすい時期が用語化されたものです。

親にとって見える形が「子どもの反抗」。でも、その発生にはそれぞれ別の理由が隠れているものです。ここでは、これらの用語を年齢順に並べ、反抗期の「どうして?」「なぜ?」をひも解いていきたいと思います。

Q. 幼児期の反抗期は?

幼児期の反抗期の特徴について解説します。

イヤイヤ期、魔の2歳、第一次反抗期、テリブル・ツー、悪魔の3歳、ホリブル・スリー

親が子育てをはじめて、まずはじめに経験するのが、2〜3歳くらいに見られる反抗期です。魔の2歳、テリブル・ツーは2歳の子の反抗、悪魔の3歳、ホリブル・スリーは3歳の子の反抗を表しています。イヤイヤ期、第一次反抗期はその期間の総称です。

この年齢は、自我が急速に発達する時期で、「自立したい」という思いが急激に強まります。しかし、2〜3歳の子にとって、自立の道は平たんではありません。むしろ、「やりたくても、自分ではできないこと」に多く直面します。その葛藤が外に噴き出すのが、「イヤイヤ」であり、「反抗」です。

自立したいけれど、親に依存している自分へのもどかしさが、「イヤイヤ」という形で表れるのです。つまり、この時期の一番の目的は、「自立すること」であって、「イヤイヤすること」ではありません。「イヤイヤ」は、あくまで副産物なので、イヤイヤがあればOKとか、イヤイヤがないと心配というようにその有無で判断するのではなく、自立が促せているかというのがポイントになります。

4歳の壁

新たな認知発達に伴って表れる壁として知られています。4歳という年齢は、天使の4歳といわれたりもしますが、海外では悪魔の4歳という言葉もあるようです。

4歳を過ぎると大脳の発達が進み、脳や心の認知能力が大きく伸び、より複雑な思考ができるようになってきます。その発達の過程で、自分の内部の変化に戸惑いを感じる子もいて、その興奮状態の処理がうまくできないと、グズったり、暴れたり、泣いたりしてしまうことがあります。

2〜3歳の頃よりも、思考が深くなる分、感じ方も複雑になり、それまでは怖いもの知らずだったのに、急に物怖じするようになったり、やりたい、やりたくないと気分がころころ変わったりと親が翻弄される場面が増えます。

親からすると、「昔の方がずっとたくましかったのに」「なんかちっとも成長していない」のように成長が足踏み、もしくは逆戻りしてしまっているように感じることもあります。

Q. 小学生の反抗期は?

小学生の反抗期の特徴について解説します。

7歳反抗期、中間反抗期

ピアジェ博士による認知発達段階理論の中の前操作期から具体的操作期に移行するのが7歳。これまでの反抗期も認知の発達が関係していましたが、ここもそうです。簡単に言うと、それまで自己中心的な物の見方しかできなかった子が、他の人から見たらどう見えるのかという「他者の視点」を持ち始めるようになる移行期です。

「人の立場に立って考えることができるようになる」という大きな改革が自分の中で起こっているため、自分の中でうまく処理しきれないと負の感情が外に出やすくなり、それが親からすると「反抗」に見えるのです。第一次反抗期と第二次反抗期の中間にあるので「中間反抗期」とも呼ばれているようです。

9歳・10歳の壁

9歳の壁、10歳の壁と単独で呼ばれることもありますが、小学校3〜4年生あたりで経験する壁のことをいいます。これは、「反抗」というよりは、「勉強についていけない」というお悩みとして出てくることが多いです。ちなみに”小4の壁”は学童が利用できなくなることでの共働き家庭の親が直面する壁の意味で使われています。

9歳、10歳は、成長の質的転換期ともいわれており、頭の中でバラバラな情報を整理したり、並べなおしたりすることが徐々にできるようになってくる時期です(たとえば、いくつかの物を頭の中でイメージし、それを大きい順に並べ替えたりなど)。その分、学校での勉強が急に難しくなってくるため、抵抗感を示す子が増え「9歳の壁」として立ちはだかってしまうのです。

算数に分数や小数という概念が登場するのもこの時期。学校のカリキュラムは、子どもの成長に沿って組まれていますので、認知能力において質的な飛躍が起きるこの時期に「おべんきょう」が「学習」に変わり、子どもにとっては壁を感じやすくなります。「宿題やりなさい!」が親子のもめごとになり始めるのもこの時期です。

Q. 中学生以降の反抗期は?

中学生以降の反抗期の特徴について解説します。

思春期、第二次反抗期

12〜15歳の頃に見られます。2〜3歳の頃の第一次反抗期は、自我の芽生えの時期でしたが、第二次反抗期は、自我の確立に向けた時期です。自我が急速に発達する時期という点で共通しています。

いくら中学生といっても、まだまだ未熟な部分があることも認識しているため、「自立したい」という欲求はあるもののそれができない自分に葛藤を覚え、情緒的に不安定になります。この時期、「自分はどういう人間なのか」を自問し、ときに友達のマネをしてみたり、ときに新たな行動スタイルを取り入れてみたりと試行錯誤しながら、自我を確立していきます。

そんな自立の過程では、友達には肯定的、親や先生などの大人には否定的になりがちという特徴を示します。「幼稚園、小学生のときの反抗期はまだまだ可愛かった」と感じる親御さんも多い、難しい反抗期です。

全反抗期共通、接し方のポイント

以上、反抗に関するキーワードを時系列に並べ、解説してきました。共通しているのは、その背後には「内部の成長」があるということです。心の感じ方や思考の仕方、自分自身の捉え方などが、新たなフェーズに上がるときや変化が大きい時に心が揺れやすく、その葛藤のはけ口として、外に負の感情が出されやすいのですね。

親にとっては、「子どもの反抗」は目に見えるもの。「内部の発達」は目に見えにくいもの。だからついつい反抗ばかりに目が行ってしまいがちです。見たくないけれど目に飛び込んできてしまうほど、「そこにあるもの」だからです。

それもあって、そのネーミングも「反抗期」となるのです。本来の目的である「認知発達の時期」や「心の成長期」というのは目に見えにくいので、目に留まる現象に名前をつけたわけです。

ただ、このことが対応を危うくしてしまうことが、実はよくあります。

私がこれまで育児支援をしてきて強く感じるのは、本来の目的に沿った対応や接し方をしていく方が、いい結果が導きやすいということです。つまり、今回のテーマでいえば、反抗期対応をするよりは、心の成長期にあった接し方をした方が親子のwin-win状態を作りやすいのです。

たとえば、「○○ちゃんがやるの!」と自立したい気持ちがいっぱいの2歳の子にはお仕事を作ってあげ、一緒に洗濯物をたたんだり、「勉強きらい」という9歳の子には、ピザやスイカなどを使って分数を説明したり……。

反抗期になると「なんとか反抗を食い止めたい」と四苦八苦してしまうのですが、封じ込める形では、本来の目的である“自立”に向けた発達をも抑えてしまうことになります。

それよりは、それぞれのフェーズの特徴を学び、内部の成長を促しながら気持ちを満たしていった方が、結果的に「反抗が和らいだ」ということに結びつきやすくなります。直接反抗を封じ込めるのではなく、遠隔で和らげるのですね。

育児は見える部分だけで精一杯なので、ついそこに目が行きがちですが、心の発達を理解していると対応しやすくなることは山ほどあります。子育てについての心理学はママにとっての「なるほど」の宝庫なので、ぜひこの機会に子どもの心の発達に目を向けてみてください。
(文:佐藤 めぐみ(子育てガイド))

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