Snow Man 映画版「滝沢歌舞伎」 ぜひコンプリートすべきものとは【会見ロングレポート】

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2020年11月25日 14:25  AERA dot.

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写真11月24日、「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」完成記念イベントにSnow Manが紋付袴姿で登場した。左から、岩本照(27)、深澤辰哉(28)、宮舘涼太(27)、向井康二(26)、ラウール(17)、渡辺翔太(28)、佐久間大介(28)、阿部亮平(26)、目黒蓮(23)(写真部・加藤夏子)
11月24日、「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」完成記念イベントにSnow Manが紋付袴姿で登場した。左から、岩本照(27)、深澤辰哉(28)、宮舘涼太(27)、向井康二(26)、ラウール(17)、渡辺翔太(28)、佐久間大介(28)、阿部亮平(26)、目黒蓮(23)(写真部・加藤夏子)
故・ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明の主演舞台として始まった「滝沢演舞城」を経て生まれた、和のエンターテインメント「滝沢歌舞伎」。滝沢の引退を受け、2019年から、滝沢秀明演出・Snow Man主演で「滝沢歌舞伎 ZERO」として新たなスタートを切った。
この舞台が今年、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、映画化。Snow Manの映画単独初主演作となる「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の完成記念イベントが、11月24日、東京の国立新美術館で行われた。

【写真】歌舞伎らしく見得を切る!

■自己紹介で宮舘が言葉を噛むレアシーンから会見スタート

「滝沢歌舞伎 ZERO」のオープニング曲でもある「ひらりと桜」とともに、白幕に9人が横一列に並ぶシルエットが大きく映し出される。その幕が切って落とされると、その名にちなんだ雪の紋が入った羽織袴を着用したSnow Manのメンバーが姿を見せた。

順に自己紹介を兼ねた挨拶をしていくなか、深澤辰哉(28)がマイクを叩いて「あー」とテストの振りをすれば、阿部亮平(26)から「入ってるから!」の声が、宮舘涼太(27)が珍しく言葉を噛めば、向井康二(26)から「緊張してるな、だてさん!」、佐久間大介(28)から「レアですよ、レア!」の声が飛ぶ。その佐久間が「本日の滝沢歌舞伎のイベントも、Snow Manが傾(かぶ)かせていただきまーす!」と足を踏み鳴らし見栄を切ると、ラウール(17)が「絶対(オンエアで)使われるやつじゃん!」と叫ぶ。そんな和気あいあいとした雰囲気のなか、完成記念イベントの会見はスタートした。

Snow Manの映画単独初主演作「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」は、2019年の舞台「滝沢歌舞伎 ZERO」同様、ダンス、アクション、腹筋太鼓、歌舞伎といったパフォーマンスから成る第1幕と、鼠小僧次郎吉が姿を消した江戸の町を舞台に繰り広げられる時代劇の第2幕の、2部構成だ。
完成した作品を観た目黒蓮(23)が、「たしかに映画を観ているんですけど、舞台を観ている感覚もある。映画でもない舞台でもない、新しいジャンルを感じられて、すごく楽しかった」と語った通り、舞台と映像とを融合させたエンターテインメントに仕上がっている。

舞台と映画との違いや印象に残っている撮影について、メンバーが語った。
■第1幕はパフォーマンス。メンバーが語る見どころは?

宮舘が印象に残っているシーンは、舞台にはなかった、映画ならではの演出。第1幕のパフォーマンスの1つ「組曲」だ。「雨に打たれながら踊るんです。最後にそれぞれが雨に打たれている表情も印象に残っていますね」。

目黒は冒頭の殺陣を挙げる。「僕たちがステージ上で殺陣をしている、その動線を縫うように撮ってくださったので、普段は絶対見られない角度からの滝沢歌舞伎を楽しみにしていただきたいな」。

この“舞台では見られない角度”については、幾人ものメンバーが言及した。

渡辺翔太(28)も、「これまで舞台を観たことある人も、この角度からこのシーン観てみたかったんだよねっていうのがあると思う」と語る。「映画の良さがしっかり出ているかな。舞台の客席だと、視界の限界があるんですけど、その限界をちゃんと超えてきた。初めて見る方にも優しい」。

岩本照(27)の「普段見られない角度から見られる。えっ、これ、客席側じゃない?っていうのが見えたりしちゃう」という発言に、司会者が具体的な場面を尋ねると、佐久間が答える。
「殺陣では、カメラさんがステージにのぼって、自分たちの後ろ姿を撮るときがあったんです。殺陣で戦っているなかで、観ているお客さんを守りながら戦っているような絵に見えたりするんじゃないかな?」

映像ならではの角度、という点では、上半身裸のメンバーらが腹筋に負担のかかる姿勢で太鼓を打ち鳴らしつづける「腹筋太鼓」も迫力満点。滝沢歌舞伎の名物とも言えるパフォーマンスで、ステージ上で撮影されているため、映画では観ている側もあたかも太鼓を叩くメンバーのなかにいるような感覚になる。そこに司会者が言及すると、阿部が「間近で腹筋見られているよう」だったと明かした。

「今回、一番すごかった腹筋は?」の質問に、すっと右手を挙げたのは佐久間。若干驚きの表情を向けたメンバーたちを尻目に、にこやかに「岩本です!」と答えて、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
筋トレが趣味で、体脂肪率が低いことで知られる岩本には「普通の人にはない筋肉がいっぱいある」とラウールが言うと、岩本本人も「バッキバキにしといたんで。腹筋も楽しんでいただければ」と笑顔で言い添えた。

そのとき突然、ラウールが「康二くん、カゲめっちゃ描いてましたよね」と発言。9人中、最も腹筋が割れていないといわれる向井は、「おいおい、シャドー(でお腹に筋肉を)描いたの言うんじゃないよ!」と慌てた様子で返してみせたが、「そうなんですか?」「ほんとに?」と言うメンバーには、「描いてませんよ!」「ちゃんと自分の筋肉ですよ!」と否定。レポーターから「もしかしてやっちゃったんじゃない?」と聞かれると、「まあ、やっちゃってたらおもしろいよね」と返して一同を笑わせ、すかさず佐久間が「それを確認するためにもね、ぜひ劇場に!」とアピールした。
■第2幕は時代劇・鼠小僧をロケで楽しめる

阿部は、第2幕の「鼠小僧」を印象的なシーンとして推した。江戸の町で愛された「鼠小僧次郎吉」が姿を消したことを嘆く、江戸一番の美女・団子屋のお丸(深澤)や、岡っ引きの新吉(岩本)、同心の徳俵進之助(宮舘)ら庶民と、官兵衛(向井)・半兵衛(目黒)・以蔵(ラウール)ら闇に跋扈する悪党たちの戦いを描く、大立ち回りの時代劇だ。

「日光江戸村にロケに行きました。いつもは舞台上で行われるコメディーが、ロケになったことによって、より、物語に入り込めるような面白さになったかなと思います」と阿部が舞台との違いを語ると、深澤が「セットもすごいですしね」と相づちを打った後、「でも待って、コメディーじゃないから。あれ、マジだから」と発言。佐久間の「女優賞狙ってるの? お丸さん」との茶化しにも、真顔のまま「そうそうそう、マジでやってんの」と続ける一幕が。
阿部が「まあでも、笑いどころも多々あって、リラックスして見ていただきたいなと思います」とまとめた。コミカルなシーンも、泣けるシーンも満載だ。

■滝沢秀明監督は「初めてとしてはちゃんとできてた」!?

この映画で初メガホンを取ったのが、2018年いっぱいで芸能活動から引退し、現在は“裏方”としてジャニーズ事務所を支えている、タッキーこと滝沢秀明だ。もともとは自身が主演を務めた舞台でもあり、「滝沢歌舞伎ZERO」の演出も手掛けている。

滝沢監督は、ラウールによれば、「今回は監督として、Snow Manと、と言うよりは、スタッフさんと連携を取っているイメージ」だったという。
向井も「滝沢くんが自ら、カメラさんのいる舞台に上がって『こっちから(カメラで)抜きましょうか』とかコミュニケーションを取っていた」と、監督ぶりを証言した。ところが、「初めてとしてはちゃんとできてたかな?」と続けたため、ほうぼうから「めちゃくちゃ上から目線!」のツッコミが。滝沢の姿は会見場にはなく、「いま、いないんで」ととぼけて、向井らしく笑いを取った。
■週替りでオリジナルマナー映像を上映、「ぜひコンプリートを」

会見では、滝沢歌舞伎オリジナル映画鑑賞マナー映像も、公開に先立って「ちょい見せ」(佐久間)された。

メンバーカラーを用いた手書き風の「たきざわかぶきぜろ」の文字に続いて、第2幕のキャラクター、金之助(佐久間)・銀之助(渡辺)の2人が登場。劇場の客席に座り、スマホを耳に当て騒いでいると、ネコのあべぞう(阿部)がワイプで顔を出し「上映中は、携帯は使っちゃ、ダメ!」と注意する。

松竹の新垣弘隆プロデューサーによれば、このマナー動画は18日に完成したばかり。メンバーは全員、「鼠小僧」の扮装をしており、それぞれのキャラクター、個性を生かした楽しい映像になっているという。このほか、「例えば、手洗い、消毒。今の時代ならではのマナー動画もあるので、みなさん楽しみにしていただけたらうれしい」(深澤)。

マナー動画の扮装アイデアについて、「僕が考えたんです」という向井には、「嘘つけよ!」(深澤)、「手柄全部持ってこうとすな!」(佐久間)と盛大なツッコミが飛んだ。阿部に「嘘を教えちゃダメでしょ!」と諭されると、「えと、滝沢こじあきさんが…」と滝沢秀明と向井康二を融合させた名前を口にして、佐久間から「まぜるな危険じゃん、それは!」の声が、ラウールからは大きな笑い声が上がった。

結局、「滝沢監督が考えてくれました」と認め、「僕は第2幕では官兵衛という悪役をやらせていただいているので、この動画で官兵衛の笑顔をできたのがすごい新鮮やった。楽しかった」と向井。深澤が、「悪い人たちの、笑った表情とかは、このマナー動画でしか見られないからね」と言い添えた。

阿部によれば、このマナー動画は12月4日の公開初日から、本編が始まる前に上映される。「実は1パターンだけじゃなくて数パターンありますので、週替りで上映させていただきます。ぜひコンプリートしていただきたいなって思っております」

完成した映画を観て、「気づいたらけっこうサーッと自分でも涙流すシーンもチラホラあった」という岩本が、にぎやかな会見の最後をしめくくった。

「いまの時代にぴったりな、究極の和のエンターテインメントです。初めて観る方も、いままで舞台を観てくださっている方も、誰もが『えっ! 何このシーン? めちゃめちゃすごい!』っていう瞬間が絶対にきます。初めて観たとき、2回目、3回目にわかる発見もたくさん詰め込まれているのが『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』です。ぜひ!劇場でお願いします」

映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』は、12月4日から、全国の劇場で公開される。(文中敬称略)

                     (AERA編集部 伏見美雪)

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