V9以来の日本一4連覇に工藤監督「僕の足りないところを選手たちがカバーしてくれたおかげ」

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2020年11月26日 02:24  ベースボールキング

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◆ 若手の成長に目を細めた指揮官

 ソフトバンクは25日、PayPayドームで行われた日本シリーズ第4戦に4−1で勝利し、4年連続11度目の日本シリーズ制覇を達成。日本シリーズは広島に勝利した2018年の第3戦から12連勝となり、2年連続4戦4勝での日本一は史上初の快挙となった。

 セレモニー終了後、ソフトバンクの工藤公康監督は、中村晃選手会長、今シリーズのMVP・栗原栗原陵矢選手と共に共同記者会見に出席。巨人のV9時代以来となる日本一4連覇についても触れ、「僕の足りないところを選手たちがカバーしてくれたおかげ。選手たちが頑張ってくれたことで、この4連覇が成し遂げられた」と語り、選手たちに賛辞を送った。

 その中でも、今シリーズでMVPを受賞した栗原や、シーズン後半戦で獅子奮迅の活躍を見せた周東佑京の名前を挙げ、「若い選手たちが少しずつ成長していった中で、苦しい中でも楽しみが増えていったシーズンだったと思います」と、若手の台頭に目を細めた。また、ホークスの強さについては「1試合1試合、選手たちの試合にかける思いが強い。負けて悔しい思いをするなら一生懸命頑張って勝とう、この試合に集中しよう、という思いが、ここまで続いているんじゃないかと思います」との見解を示し、精神力の強さを称えた。

 そのほか、工藤監督による共同会見の内容は以下の通り。


ーー今の気持ち
今年は、コロナ禍の中で選手たちのコンディションを維持するのも大変だったと思います。その中で6月19日に開幕して、厳しいスケジュールのなかで選手たちが100%の力を出して戦ってくれたことに感謝しています。よくぞここまできてくれたという風にも思いますし、今は少しホッとしているところがあります。

ーーV9以来の4連覇
このチームは、強いチームにしたいという王会長が強い思いで作られたチームだと思いますし、それを(前任の)秋山監督、私と受け継いできたつもりではいます。僕の足りないところを選手たちがカバーしてくれたおかげでここまで来れたと思いますので、選手たちが頑張ってくれたことで、この4連覇が成し遂げられたという風に思います。

ーー去年の3連覇から4連覇へプレッシャー
プレッシャーもありましたし、楽しみな部分もありました。今年は栗原くんが開幕からスタメンと、すごいアピールをしてくれて立派になってくれたのも非常に大きかった。そういう意味では、成長している彼らを見るのがシーズン中の楽しみでもありました。途中からは周東くんもレギュラーとして出るようになって、若い選手たちも少しずつ成長していった中で苦しい中でも楽しみが増えていったシーズンだったと思います。

ーーリーグ優勝からの日本一
やはりリーグ優勝というのは大きな目標だった。3年連続で逃すことはできない。日本一になることよりも、まずはリーグでしっかり勝っていかないといけないという思いは、シーズン前に強く思っていました。

ーー特別な例年とは違う日本シリーズ
シーズンが始まる前からですが、我々が開幕を迎えることができて、野球ができるのは、医療従事者やNPBの方々の尽力があって、球団の関係者がいろいろな対策を練ってくれたおかげで開幕できたので、まずはその皆さんに感謝しないといけないと思います。
その中で選手たちがきびしいスケジュールの中で、しっかりとホークスの野球をファンの皆さんになんとか届けようと、勇気をもらった分を返せるようにと、強い思い出シーズンを戦ってくれたことがリーグ優勝と日本一に結び付いたと思いますので、たくさんの皆さんに支えられて、勇気をもらって我々はここにくることができたので、本当に感謝しかないです。

ーー2年連続の4連勝は初
これは選手たちの力が素晴らしかったと思います。当然、ここに来るまでのコンディションを作るのもシーズンが終わってから難しかったと思うが、その中でもしっかりと集中して日本シリーズを戦ってくれたおかげだと思います。

ーー短期決戦。栗原の活躍で先手は大きかった?
あのホームランを、ライトに飛んでいくボールを見ているときに、CSで悔しい思いをした栗原くんが1打席目からしっかり結果を出したのにはホッとしましたし、そこにいくまで短い時間ではありましたけど、いろいろ苦労したのだろうなと、試行錯誤しながら日本シリーズに臨んだのだろうと考えていました。

ーー第2戦では好投した石川をスパッと変えての継投も
これはシーズン通り。つぎ込むところではしっかりつぎ込んで相手の勢いをしっかり止めたいというところがあったのですけど、それにリリーフ陣がしっかり応えてくれたということ。私の采配というよりは、選手たちが行ったところでその力を発揮してくれたおかげだと思います。

ーームーアの好投と中村のホームランで王手
中村くんの勝負強さや、ここというところで必ず期待に応えてくれるところはシーズン中もそうでした。日本シリーズでもしっかりと答えを出してくれて本当に頼もしく思いますし、素晴らしい選手だなと思っています。

ーー日本一へ手応えを感じたタイミング
これでいけるというタイミングは、正直、最後のアウトをとるまでは感じていなかったし、野球は3アウトの声を聞くまでは何が起こるかわからない。特に日本シリーズというところは、一つ間違えば、私自身も経験がありますがガラッと雰囲気が変わってしまうところもある。そこを考えれば最後のアウト、周東くんのグラブにボールが収まるまでは確信が持てないまま来たんですけど、終わってくれてホッとしています。

ーーポストシーズンと日本シリーズで連勝継続、強いホークスの要因は?
これは1試合1試合、試合にかける思いが、選手たちが強いんだなと思います。負けてくやしい思いをするなら一生懸命頑張って勝とうと、この試合に集中しようという思いが、ここまで続いているんじゃないかと思います。

ーーメッセージ
2020年、非常に苦しいシーズンでしたけど、ファンの皆さんの支えのおかけでなんとか日本一になることができました。
これからも強いホークスでいられるように一生懸命頑張りますので、ホークスを心から応援してくださるファンの皆様、これからもよろしくお願いします。

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  • ホークス4連覇の間、西武がリーグ2連覇。連覇が始まる前は、超人二刀流の大谷がいた。今年躍進したロッテはホークスに連続勝ち越し。セ・リーグ並みの弱さを誇る合併球団以外は楽天を含め軒並み善戦。
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