ドレイク、ザ・ウィークエンドのグラミー賞落選で「レコーディング・アカデミー」を痛烈批判

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2020年11月27日 10:42  Techinsight Japan

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ザ・ウィークエンドのグラミー賞落選を同郷のドレイクが援護
第63回グラミー賞で複数のノミネートが確実視されるも、まさかの落選となったザ・ウィークエンド。この結果に納得のいかないザ・ウィークエンドは「グラミーは相変わらず腐ってる」と「レコーディング・アカデミー」を批判したが、ラッパーのドレイクも自身のInstagramストーリーで同組織の古い体制を猛烈に批判、同郷出身のザ・ウィークエンドを擁護した。

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音楽評論家などで構成された専門団体「レコーディング・アカデミー」に対し、カナダ出身のミュージシャン、ザ・ウィークエンドが

「グラミーは相変わらず腐ってる」
「僕やファン、それに音楽業界に対して、透明性を説明する義務がある…」

と怒りの声をあげたのは、今月24日のことだった。自身のシングルやアルバムがチャートを独占し、音楽界に大きく貢献したザ・ウィークエンドは、来年1月開催予定の第63回グラミー賞授賞式でのノミネートが確実視されていた。しかしノミネートが発表されるとザ・ウィークエンドの名前はどこにもなく、まさかの落選という結果に。これを受けザ・ウィークエンドは、会員投票によるノミネーション・プロセスをきちんと説明すべき、と「レコーディング・アカデミー」の不透明さに抗議したのだった。

この発言には女性ラッパーのニッキー・ミナージュや多くのファンも共感したようで、ザ・ウィークエンドのInstagramには265万件超の「いいね!」と6万7000件超のコメントが寄せられる大反響となった。そして翌日には、同じくカナダ出身のカリスマラッパー、ドレイクが自身のInstagramストーリーを更新し、「レコーディング・アカデミー」の古い体制について自身の見解を次のように綴った。

「心に訴える素晴らしい音楽と(審査や選考を通じて決められる)アワード、この2つの間にある“ズレ”に毎年不快にさせられるのは、もうやめにするべきだと思う。かつて“最高の栄誉”と崇められたアワードは、今日、そして後世のアーティスト達にとって、もはや何の意味も持たないかもしれないことを受け入れよう。」

ドレイクは「レコーディング・アカデミー」の選考結果が世間の声を反映していないと訴えたうえで、同組織の古い体制は「こちらは関係の修復を望んでいるのに、いつまでたってもやり方を変えてくれようとしない親戚と似たようなもの」と猛烈に批判したのだ。


『Heartless』『Blinding Lights』が全米シングル・チャートで首位を獲得し、『After Hours』が全米アルバム・チャート初登場1位、4週連続首位の偉業を達成したザ・ウィークエンドについては、ドレイク自身も「最優秀楽曲賞あるいは最優秀アルバム賞のノミネートは確実」と予測していたという。そんななかでのザ・ウィークエンドのまさかの落選には「自分の予測通りになることは一度だってないんだ」と落胆を隠せないようだ。

ちなみに今回のノミネートに関しては、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞や最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞などポップ&カントリーの4つのカテゴリーでノミネートされたジャスティン・ビーバーが、自身のアルバム『Changes』は「ポップアルバムではなくR&Bアルバムだ」とカテゴリー分類に関する不満をぶちまけたほか、女性シンガーのテヤナ・テイラーが、R&Bアルバムのカテゴリーに女性のノミネートが皆無であることに苦言を呈すなど、ザ・ウィークエンド以外にも「レコーディング・アカデミー」に物申すアーティストが続出する結果となった。

このような状況を受けてドレイクはグラミー賞には早々に見切りをつけたようで、Instagramストーリーへの投稿を「時間をかけて次世代に受け継いでいける、何か新しい形を始めるのにまたとないタイミング」であると締めくくっている。

画像2、3枚目は『champagnepapi 2020年11月25日付Instagram』『The Weeknd 2020年11月24日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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