本田望結は競技者目線で高校サッカーを取材。「順位の裏側を伝えたい」

1

2020年11月27日 11:11  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

本田望結インタビュー 応援マネージャー就任編




「選手自身の人生まで、深く知りたいです」

 本田望結(16歳)は、目を潤ませて言う。目の奥に熱がにじむ。それは演じているわけではなく、真っ直ぐな性格なのだろう。

「スポーツって結局、ネットニュースで見た結果だけで示されるところもあって。でも、私は(フィギュアスケート)選手としてスポーツをしているからこそ、それはなんか違うというか。点数や順位の中身を知りたいんです。2位だから駄目だったと思われるかもしれないけど、選手本人にとっては、2位でもとてもうれしい結果かもしれない。だから、私は選手一人ひとりの気持ちを知ることができるようになりたいです。今は、(それができるか)不安ですが」

 本田は、年末年始に開催される第99回全国高校サッカー選手権大会の第16代目「応援マネージャー」に就任した。過去15人は、堀北真希、新垣結衣、川口春奈、広瀬すず、永野芽郁、清原果那、森七菜らそうそうたる面子で、大役だ。

〈フィギュアスケートと女優〉

 どちらの夢も追いかけていることが、今回の就任理由だという。

 本田は3歳でフィギュアスケートを始めたが、役者の仕事に関わるようになったのも、ほぼ同時期だった。女優としては、日本テレビ系連続ドラマ『家政婦のミタ』などで人気を博し、フィギュアスケーターとしても、2016年に全日本ノービス選手権で6位入賞、18年には全日本ジュニア選手権出場。今年シニアデビューし、注目を集めている。

「考えれば考えるほど、『自分でいいの?』という気持ちはありますが、全力で向き合いたいです。自分がスポーツ選手だからこそ聞ける、選手に寄り添えることはあるはず」

 本田は、高校サッカーの選手たちに共感を覚える。誰に何を言われようとも、一瞬に人生を懸けているからだ。彼女は、今までにない応援マネージャーになるかもしれない。

「スケート、女優というふたつの仕事が合体したことはこれまでなかったので、今はちょっと不思議な感覚があります。こうやって話している自分は"女優の本田望結"ですけど、応援マネージャーの時はどう使い分けるべきか考えています。選手への取材は、(自分が試合をしている気持ちになって)怖いくらい真剣にしているかもしれない。

『スポーツ選手として初めての就任ですね?』との質問を多くいただきますが、『そっか、ここでは自分はスポーツ選手か』ってあらためて考えます。フィギュアスケートをしている本田望結、女優をしている本田望結って、これまではふたりいる感覚だったんです。だから、考えれば考えるほど、今回はどちらの立場を求められるのか。まだ(正解が出ずに)もやもやとしています」

 スポーツは勝負事である。勝者がいて、敗者がいて、その光と影が浮かぶ。高校サッカー選手権は、まさにその縮図だ。

 本田は、その様子を丹念に伝えたいのだろう。

「サッカーもフィギュアスケートも、観戦するとき、汗を流して頑張っている選手はカッコいいと思います。男子も、女子も。自分はスポーツをしているにもかかわらず、勝敗が決まってしまうのが嫌なんです。その意味では、全部に結果があるのは嫌だなと思うこともあります。サッカーでいえば、試合終了のホイッスルが鳴るときが辛いです。勝敗を決めたくない。

 私はどのポジションの選手を見ても感動してしまいます。グラウンドを走っている選手も、ゴールを守っている選手も、ベンチで応援している選手も。戦う姿にのめり込むと思います。だから、一番は決められないですね。『皆さん、大好きなんです!』というと、きっと嘘っぽく聞こえるかもしれないけど、本当なんです。勝敗があるのは辛いです。

 高校サッカー選手権は、優勝と準優勝の差がすごいと思います。私だったら、とても耐えられない。準優勝は一回戦敗退よりも悔しいかもしれないって想像してしまいます。決勝で順位がつくことで、景色がまったく違ってしまって。私はスポーツをやっているけど、もしかするとやっているからなのか、耐えられないです。

 私がフィギュアスケーターとしてトップ選手ではないからこそ、負けてしまったチームに共感してしまうのかもしれません」

 本田は柔らかい表情で話した。あまり伝えられることのない悔しさを伝えたい。それは彼女自身の願いでもあるのだ。

「姉(本田真凜)が結果だけを見て試合の内容を決めつけられているのを何度も目にしてきました。自分自身もそうかもしれません。だから、今回は高校サッカーの選手たちのことを、しっかりと知って伝えたいです」

 競技者であって、女優でもある本田望結ならではーー。新たな応援マネージャーの誕生だ。

【profile】 
本田望結 ほんだ・みゆ 
2004年6月1日、京都府生まれ。オスカープロモーション所属。ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)や映画『コドモ警察』など数多くの作品に出演。女優業と並行してフィギュアスケーターとしての活動も続け、今年シニアデビューを飾る。12月に『本田望結カレンダー2021』(トライエックス)発売予定。

このニュースに関するつぶやき

  • 昔は凄かった、今はまん丸でアンパンマンみたいだから・・・
    • イイネ!6
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定