コースレコードを1秒以上更新する驚異のタイムで、埼玉トヨペットGB GR Supra GTがポールを獲得【第8戦富士GT300予選】

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2020年11月28日 17:01  AUTOSPORT web

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ポールポジションを獲得した埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
11月28日(土)、2020年スーパーGTシリーズ第8戦の公式予選が富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは開幕戦勝者の埼玉トヨペットGB GR Supra GTが、コースレコードを1秒以上更新する驚異のタイムをマークしてポールポジションを獲得した。

 3ヵ月遅れでスタートした2020年シーズンのスーパーGTもいよいよ最終戦を迎えた。午前中に行われた公式練習では、現在ランキング5位につけているSUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムを記録。2番手にはランキング3位のGAINER TANAX GT-Rがつけ逆転チャンピオンへ向け好調な滑り出しを見せた。

 一方、ランキングトップのリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは6番手、2位のLEON PYRAMID AMGは8番手とこちらの2台はやや不安が残るか。タイトル争いの第一関門である予選で果たしてポールポジションを獲得するのはどのマシンなのか。公式予選は定刻13時15分にスタートした。

■Q1 A組 チャンピオンがかかっているマシンが順調にQ1突破
 午前中は雲ひとつない晴天だったが、予選が始まる頃にはやや雲が空に顔を出してきた。A組のセッションが始まる際のコンディションは気温13℃、路面温度17℃、湿度32%となっている。

 午前中よりわずかに気温が下がったなか、各車コールドタイヤでのアウトラップが肝になるかと思われていたが、開始早々、コカ・コーラコーナーで植毛ケーズフロンティア GT-Rがコースアウト。ガードレールに右フロントをぶつけてしまいダメージを負ってしまった。

 始めに1分40秒台を切ってきたのはGAINER TANAX GT-R(平中克幸)。その他のマシンも続々とタイムを更新していくなか、1分36秒156でトップにたったのは埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹)だ。そのタイムをさらに上回ったのがGAINER TANAX GT-Rで1分36秒131をマークして見せた。

 GAINER TANAX GT-R、埼玉トヨペットGB GR Supra GT、K-tunes RC F GT3、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT (30号車)、TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R、RUNUP RIVAUX GT-R 、Modulo KENWOOD NSX GT3の8台がQ2進出を決めている。

 予選でポールポジションを獲得しないとチャンピオンの可能性が消滅してしまうグッドスマイル 初音ミク AMGは残念ながら12番手に沈み、Q1敗退。望みをつなぐことはできなかった。

■Q1 B組 ADVICS muta MC86 がコースレコードに迫る
 続いてQ1 B組のセッションが開始。このB組にはARTA NSX GT3が出走予定であったものの、午前中に行われた公式練習の最中にエンジントラブルが発生。エンジンの載せ換えを行わなければならず、残念ながら予選を走ることが叶わなくなってしまった。ARTA NSX GT3は明日、最後尾からのスタートとなる。

 最初に1分36秒台へ乗せてきたのはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)で、1分36秒735というタイムでトップに立つ。そのタイムを上回り、1分35秒776をマークしたのはADVICS muta MC86(阪口良平)。第2戦富士でポールポジションを獲得しているマシンが再び富士で速さをみせてきた。

 2番手にはチャンピオン争いの渦中にいるLEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)が入り、Q2へつないでいる。

 最終的にQ2進出を決めたのはADVICS muta MC86、LEON PYRAMID AMG、SUBARU BRZ R&D SPORT、シンティアム・アップル・ロータス、マッハ5G GTNET MC86 マッハ車検、たかのこの湯 RC F GT3、HOPPY Porsche、Studie BMW M6、の8台となっている。

■Q2 トップ6台がコースレコードを更新
 チャンピオンの可能性を残していた7台のマシンのなかでARTA NSX GT3とグッドスマイル 初音ミク AMGを除いた5台、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、LEON PYRAMID AMG、GAINER TANAX GT-R、埼玉トヨペットGB GR Supra GT、SUBARU BRZ R&D SPORTがQ2進出を果たしたGT300クラス。果たしてポールポジションは誰の手に渡るのか。セッションは定刻通りにスタートした。

 各車が徐々にタイムを伸ばしてくるなか、1分35秒068とコースレコードを更新するタイムをマークしてトップに立ったのは埼玉トヨペットGB GR Supra GT(川合孝汰)。そのタイムをSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が上回って1分35秒009を叩き出すが、その後方、川合は自らの出したベストタイムをさらに更新して1分34秒665でトップを奪い返した。

 埼玉トヨペットGB GR Supra GTはなんとこれまでのコースレコードを1秒以上、上回る圧巻の走りで2020年シーズン最終戦のポールポジションを獲得。なお、ステアリングを握っていた川合は自身初ポールとなっている。

 以下、SUBARU BRZ R&D SPORT、ADVICS muta MC86、K-tunes RC F GT3、LEON PYRAMID AMG、GAINER TANAX GT-Rまでのトップ6台がレコードタイムを更新している。また、ランキングトップで今回の最終戦に挑むリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは予選7番手。明日は、ライバルたちが前を抑えるなか、タイトルを獲得するために追い上げなければいけないレースとなる。

 決勝レースは11月29日(日)13時00分にスタート予定。いよいよ2020年シーズンGT300クラスのチャンピオンが決定する。

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