6歳の時に鼻に突っ込んだまま忘れてしまった硬貨、53年後に摘出される(露)

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2020年11月30日 06:51  Techinsight Japan

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53年を経て摘出された小さな硬貨(画像は『Oddity Central 2020年11月27日付「Kid Shoves Metal Coin Into His Nose, Forgets About It For 53 Years」(Photo: Konchalovsky City Clinical Hospital)』のスクリーンショット)
酷い鼻づまりで病院を訪れたロシアの59歳男性の鼻腔から、50年以上も前の硬貨が摘出された。その硬貨は男性が子供の頃にふざけての鼻の中に突っ込んだものだったが、本人はそのことすら忘れていたという。『Oddity Central』『КБ Кончаловского』などが伝えている。

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ロシアの首都モスクワ郊外のゼレノグラードにある「コンチャロフスキー・シティ・クリニカル病院(Konchalovsky City Clinical Hospital)」に最近、59歳の男性が酷い鼻づまりを訴えて訪れた。男性は慢性的な鼻づまりだったが、ここ数か月は症状が悪化して右の鼻はほぼ完全につまった状態だったという。

医師がCTスキャンを撮ったところ、鼻腔後方の鼻咽頭に近い部分に異物があり、鼻の穴を左右に分けている鼻中隔が曲がる「鼻中隔湾曲症」が酷いことを突き止めた。

その後、医師が男性にCTスキャンの映像を見せたところ、何かを思い出したようにこんな話をしたという。

「実は6歳の頃、1コペイカ(Kopeck)硬貨で遊んでいてね。それを右鼻に突っ込んでみたら抜けなくなってしまったんだ。」

「でも母はとても厳しい人だったから、怒られると思ってそのことを言えずに黙っていた。そしてそのまま硬貨のことはすっかり忘れてしまったんだよ。」

医師は当初、男性の話を半信半疑で聞いていたが、麻酔下での内視鏡手術で摘出した硬貨を見て彼の話を信じ始めたという。というのも硬貨の周囲には長期間鼻腔内に留まっていたために沈着した鼻石(鼻分泌物中の炭酸カルシウムやマグネシウムなど)が形成されており、硬貨は半世紀も前のものだったのだ。


医師は「53年間も鼻腔内に異物が留まっていたのにもかかわらず、合併症が起きなかったことは幸運だった」と非常に稀なケースとしながらも、約1時間半をかけた手術では鼻中隔湾曲症の治療も行い、男性の鼻づまりの症状は改善されたという。

なお旧ソビエト連邦で使用されていた1コペイカは、1ルーブル(約1.37円)の100分の1で、重さは1グラム、直径15ミリ、厚みは0.9ミリほど。表面には国章であった鎌と槌がデザインされているが、摘出された硬貨は小さくなり国章も消えていた。

画像は『Oddity Central 2020年11月27日付「Kid Shoves Metal Coin Into His Nose, Forgets About It For 53 Years」(Photo: Konchalovsky City Clinical Hospital)』『Numista 「1 Kopeck 15 orbits」((C)nalaberong)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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