歴代最多の8人が出場! 今季CLでプレーするアメリカ人選手たち

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2020年12月01日 20:05  サッカーキング

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サッカーキング

アメリカ代表の将来を担う逸材たち [写真]=Getty Images
「サッカー不毛の地」と呼ばれたのも今は昔。アメリカはメキシコと並ぶ北米屈指の強豪国であり、近年はヨーロッパにも多くのタレントを輩出している。

 同国メディア『Bleacher Report』によると、今シーズンは8名のアメリカ人選手がチャンピオンズリーグ(CL)の試合に出場しており、2004−05シーズンの6名を上回って歴代最多記録を樹立したという。そこで今回は、世界最高峰の舞台に立つアメリカ人プレーヤーたちを紹介する。

※カッコ内は(所属クラブ/現年齢/ポジション/『transfermarkt』による市場価値)

[写真]=Getty Images

▼クリスティアン・プリシッチ


(チェルシー/22歳/FW/6000万ユーロ)

 クラブと代表の双方で10番を背負うアメリカ最大のスター選手だ。ヨーロッパでの実績は他のアメリカ人選手を圧倒しており、CL出場数28試合は同国の歴代トップ。10月28日に行われたクラスノダール戦ではCL通算4点目となるゴールを奪い、得点数でも歴代最多記録に並んだ。若くしてヨーロッパの育成環境に身を投じ、プロとして独り立ちする――プリシッチはそんなアメリカ新世代を象徴する選手であり、今後ワールドクラスへの階段を上がっていくのは間違いない。

▼ジョバンニ・レイナ


(ドルトムント/18歳/MF/3000万ユーロ)

 元アメリカ代表のクラウディオを父に持つサラブレッドで、メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のニューヨーク・シティ在籍時には、フランク・ランパードやアンドレア・ピルロのプレーからも多くを学んだという俊英。2019年にドルトムント入りを果たすと、今年からトップチーム昇格を果たし、今季のブンデスリーガ開幕戦でリーグ戦初ゴールをマークした。ルシアン・ファブレ監督からの信頼も厚く、CLでもここまで全4試合に出場している。

▼ウェストン・マケニー


(ユヴェントス/22歳/MF/2200万ユーロ)

 2016年にMLSのFCダラスのユースチームからシャルケに加入し、この夏にセリエA初挑戦。名門ユヴェントスで初のアメリカ人選手となった。幼少期は「元イタリア代表FWのフランチェスコ・トッティに憧れていた」というが、彼自身は“水を運ぶ人”で、高いボール奪取を武器にピッチ上を駆け回る。クリスティアーノ・ロナウドから「テキサスボーイ」と呼ばれるなど、陽気なキャラクターの持ち主で、アメリカ代表でもムードーメーカーとして欠かせない存在だ。

▼セルジーニョ・デスト


(バルセロナ/20歳/DF/2000万ユーロ)

 育成の名門アヤックスでプロデビューを果たしたのは、2019年7月のこと。それからわずか1年で、バルセロナへの移籍を実現し、118年の歴史を誇る“エル・クラシコ”でプレーした初めてのアメリカ人選手となった。出身地はオランダのアルメレだが、「アメリカのポテンシャルを強く信じている」として、代表は父の祖国を選択。東京オリンピック世代でもあり、予選を勝ち抜けば、来年の本大会で来日を果たす可能性がある。

▼タイラー・アダムス


(ライプツィヒ/21歳/MF/1600万ユーロ)

 昨年1月にニューヨーク・レッドブルズからライプツィヒに加入し、昨季はアトレティコ・マドリード戦で決勝ゴールを決めてクラブ初のCLベスト4進出に貢献した。守備的MFを本職とするが、サイドでもプレー可能。その際はアグレッシブさがより際立つ。18歳でA代表デビューを飾ったように早熟のプレーヤーで、トップカテゴリーでの出場数もすでに「100」を超えている。これでもまだ21歳というのだから末恐ろしい。

▼コンラッド・デ・ラ・フエンテ


(バルセロナ/19歳/FW/250万ユーロ)

 アメリカのマイアミで生まれ、父の仕事の都合により10歳でスペインに移住。バルセロナには12歳から在籍し、久保建英のバルサ時代の同僚としても知られる。スピードを武器とするウインガーで、今季Bチームに正式昇格したばかりだが、11月24日に行われたCLディナモ・キエフ戦でトップチームデビューを果たした。アメリカ代表としては、昨年のU−20 FIFAワールドカップに飛び級で出場。今年11月にはA代表デビューを飾っている。

▼イーサン・ホーヴァス


(クラブ・ブルージュ/25歳/GK/120万ユーロ)

 190センチメートル超えの長身を武器としながら、シュートに対する反応も鋭いGKだ。アメリカのコロラド州で生まれたあと、10代半ばでノルウェーのモルデと契約。家族総出で北欧の地へ赴き、実力を磨いた後、2017年にクラブ・ブルージュに移籍した。1年目でリーグ制覇に貢献し、2年目には守護神の座を奪取。元リヴァプールGKシモン・ミニョレの加入に伴い、ここ最近はベンチが定位置となっているが、今季はCL開幕節のゼニト戦で先発フル出場を果たしている。

▼クリス・リチャーズ


(バイエルン/20歳/DF/110万ユーロ)

 昨年1月にバイエルンと契約を結んだセンターバックで、「足は速いし、背も高い。高くジャンプすることもできるし、ヘディングだって得意だ」と本人は話す。今はまだセカンドチームの登録ながら、11月25日のザルツブルク戦で途中からピッチに立ち、CLデビュー。同月に行われたパナマ戦ではA代表初出場を果たした。憧れだという同僚ジェローム・ボアテングのような、巧さと強さを兼ね備えたDFへと成長することが期待されている。

(記事/Footmedia)

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