ロス・ブラウン、グロージャンのクラッシュで真っ二つに別れたガードレールに懸念。詳細な調査へ

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2020年12月03日 07:51  AUTOSPORT web

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2020年F1第15戦バーレーンGP ロマン・グロージャン(ハース)のクラッシュ現場。ガードレールのモノコックが突き刺さった部分は真っ二つに避けている
F1のモータースポーツ代表マネージングディレクターであるロス・ブラウンは、F1第15戦バーレーンGP序盤のロマン・グロージャン(ハース)の激しいクラッシュについて、「詳細な調査」を行うことを保証した。

 グロージャンが恐ろしい衝撃に耐えることができたのは、信じられないほどの幸運と言える。決勝レース1周目、グロージャンはターン3でダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)との接触後にガードレールに猛スピードのまま突っ込んでしまった。その後マシンは一瞬で大きく炎上し、マシンのサバイバルセルはガードレールに突き刺さっていた。

 この劇的なクラッシュによって、2018年に多くの議論を経て導入されたF1のコクピット保護デバイス『ヘイロー』が不可欠なものであり、その保護機能が明白に浮き彫りとなった。

 ブラウンは、ガードレールが衝撃とその後に起こった炎によって真っ二つになったことを懸念していることを認めた。

「あのような重大な事故を目にするのは、F1に関わるすべての人間にとって衝撃だった」とブラウンは『Sky F1』に語った。

「我々はこのようなことに慣れていないし、さらには火も上がっていた」

「しかし、これはFIAとチームが長年にわたって行ってきたことの賜物だと私は考えている。ヘイローが導入されたときの議論を覚えているだろう。そして私はジャン・トッドの功績を称賛しなければならない。なぜなら彼こそがヘイローを押し通したからだ」

「もしヘイローがなかったら、我々は別の状況を見ていたかもしれない。私が思うに、マシンがバリアに突っ込んだ時に、ヘイローがバリアをこじ開けて隙間をつくったのだろう」

「しかし我々はここから何を学ぶことができるかのかを理解するためにも、詳細な調査を確実に行う。なぜならバリアが真っ二つになっている状態は、明らかに我々が見たいものではないからだ」

 F1の医療スタッフはすぐに現場に駆け付けることができた。この事故がスタート直後の早い段階で、バーレーン・インターナショナル・サーキットの3コーナーで起きたことは幸運だった。

 ブラウンはFIA医療部門責任者のイアン・ロバーツ、メディカル・カードライバーのアラン・バン・デル・メルべ、そして現場のコーナーのマーシャルの迅速な対応を称賛した。

「これ以上ないというくらいの称賛を全員に贈りたい。明確な考えと、明確な目的を持っていて、彼らはには迷いがなかった。我々が必要としていた対応を確実に行ったし、落ち度などまったく見当たらない」

「我々は彼ら全員を大変誇りに思う。そして、このようなレベルのプロ意識と対応を見ることは、ドライバーにとってもとても心強いことだろう。その点で、彼らは完璧だったと思う」

「もちろん、我々はこのような事故を見たくはない。しかし対応に関しては、これより効率的な対応はなかったと言えるだろう」

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