DeNAのドラ1投手たちが契約更改で来季の巻き返しを誓う

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2020年12月03日 15:32  ベースボールキング

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ベースボールキング

契約更改交渉後の会見に臨んだDeNA・東投手
◆ 東は納得の24.5%減、上茶谷は感謝の現状維持で更改

 DeNAの2017年と2018年のドラフト1位投手が3日、契約更改交渉を行った。

 左肘内側靭帯損傷のため、2月20日にトミージョン手術を受け、今シーズンはリハビリに費やした東克樹投手は、上限ほぼいっぱいの24.5%ダウンの3320万円(推定)で契約を更改。球団からは「来季はローテーションの一角として頑張ってくれ」と期待の言葉をかけられたと明かし、東も「術後のサポートや、支配下登録のままにしていただき感謝している」と納得の表情を見せた。

 リハビリに明け暮れた1年は「野球を見るのがツラい」との感情も芽生えたことを明かし、「術後4カ月の6月20日に、初めて5メートル先の壁にビビりながらボールを当てる」ことから始めた際は、「投げられるようになるのか」との不安との戦いもあったという。

 しかし現在は、「キャッチボールで100%の力を出して45球」を投げるまで回復。「10月後半にはブルペンで立ち投げ、12月中旬にはキャッチャーを座らせて投げる。2月後半に実戦復帰し、3月のオープン戦で球数を増やしていく」との明確なプランを明かしながら、「開幕一軍に合わせて無理するのではなく、確実に戦力になれるように焦らずしっかりとやって行きたい」と目標を定めた。

 「1年間周りを見ることができた。勉強の1年だった」とポジティブに振り返った2020年を糧にして、「まずは一軍の舞台に戻ってくる」と、言葉に力を込めた。


 続いて上茶谷大河投手が現状維持の4300万円(推定)で更改。「今年に関しては2勝しかしていない。1年目よりもダメだったのは感じている。その中でダウンも覚悟していたが現状維持にしてくれた」と感謝。「今シーズンは怪我で前半出遅れて後半に離脱。来シーズンは最初から最後まで戦いたい思いでいっぱい」と来季を見据えた。

 コロナ禍で「開幕が遅れて難しいシーズンだったが、体調管理をしっかりとやっていれば違った結果になっていたかもしれない。来年もイレギュラーなシーズンになるかもしれないが、常に準備をしてスタートダッシュを」と気を引き締め、「固い身体を改善し、柔軟性を増す。ケガのリスクを下げるところに繋げていきたい」と具体的を示しつつ、故障に泣いた2年目を反省を来季に生かす構えだ。

 結果的に2勝に終わったが、今季初勝利となった9月9日にはラミレス監督から「違うレベルに上がった」と絶賛され、9月23日には144球の熱投で完封勝利も飾った。「ルーキーイヤーは(何も)分からない状態で相手に向かって投げているだけだった。今季は投球に対して自分の意図を持てた」と今季を振り返り、「チームに迷惑をかけてしまったが、個人的には来季に繋げられるシーズンだった」と手応えも感じた様子。あとは球団から期待された「2桁勝利」を目指すだけだ。

 先発陣に故障者が相次ぎ、苦しい戦いを強いられた2020年。共にドラフト1位で入団した東と上茶谷の活躍で、 三浦大輔新監督を男にしたいところだ。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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