BTCC:メルセデスAクラスで参戦のシシリーがマシンスイッチ。2021年はBMWを投入へ

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2020年12月04日 13:11  AUTOSPORT web

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2021年に向け、シシリー・モータースポーツが投入を決めたWSR製のBMW 330i Mスポーツ
BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するシシリー・モータースポーツは、来季2021年に向け現在の3代目メルセデス・ベンツAクラスに代わって、BMW 330i Mスポーツを投入するとアナウンスした。

 英国ではメルセデスのフリート需要に対応するディーラー・ネットワークを持つシシリーだが、BTCCでも2014年から走らせてきたスポーツ・ハッチバック、3代目Aクラスでの参戦を終了し、ファクトリーチームのチームBMWとして参戦する名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)と契約を結び、新たにBMW陣営へと加わることを決断した。

 来シーズンに向け2台のBMW 330i Mスポーツを購入したシシリーは、チームのチャンピオンシップタイトル挑戦という野望を実現させるための決断であると同時に、本格導入を控えるBTCC共通ハイブリッド機構の適合を睨んだ選択だと説明する。

 長年にわたりシシリー・モータースポーツのエースドライバーを務めるアダム・モーガンは、まだ未発表のチームメイトとともに、これまで慣れ親しんだFF車両からFRとなるBMW 330i Mスポーツをドライブすることが決定。タイトル獲得経験モデルでの新シーズンに向け、その意気込みを語った。

「僕らは未来に目を向けなくてはならない。BTCCのハイブリッド時代は考えている以上に、もう目前にまで迫って来ている。僕らはチームとして次の挑戦に備える必要があるんだ」とモーガン。

「チームとしての僕らの哲学は、ツーリングカーの熾烈なレースを心の底から楽しむことだが、その上で勝利することができればさらに楽しいのは間違いないだろう? 来季は僕たち全員にとって大きな成長曲線を描く必要があるだろうが、その先にさらなる成功を切望している」

「そして、ドライバーとチームの両方のチャンピオンシップを勝ち獲るためには、良いチームメイトを選んでともに戦う環境を整える必要がある。そのためにも質の高いサービスを必要としているんだ」

■「チームにとってもエキサイティングな瞬間」とシシリー・モータースポーツ代表
 一方、車両を販売したWSRは、かつて2台の125i Mスポーツもカスタマー車両として提供した実績があり、今回のシシリーとの契約で現行型330i Mスポーツも初めてカスタマースペックが供給されることになる。

「シシリー・モータースポーツがその最初の顧客となり、2021年シーズンで2台のBMW 330i Mスポーツを走らせることを非常にうれしく思う」と語るのは、WSR代表のディック・ベネット。

「彼らは強力なエンジニアリング・マインドを持ったプロのチームなので、WSRが設計と製造を手掛けたマシンとして、タイトルチャレンジャーになるため必要なすべてのものを提供する必要がある」と、供給車両が決して“型落ちスペック”ではないことを強調したベネット代表。

「2019年の3月下旬にシェイクダウンして以降、このBMW 330i Mスポーツは2年間で獲得可能な6つの主要タイトルのうち5つを獲得し、57のレースで48もの表彰台を手にした。この実績はベースモデルのクオリティがいかに高いかを示す端的な証拠になるだろう」

 一方、シシリー・モータースポーツ代表のラッセル・モーガンは、BMW導入の喜びを語ると同時に、これまで一線級の戦闘力を示して来たメルセデス・ベンツAクラスの今後についても言及した。

「BMWの導入をアナウンスできたことは、我々チームにとっても非常にエキサイティングな瞬間になった。しかしこれは非常に難しい決断で、リードエンジニアのスティーブ・ファレルとエースのアダムは、2020年もメルセデスで実行した素晴らしい仕事と戦績により、その判断をさらに困難にしてくれたんだ!」と続けたモーガン代表。

「我々のAクラスはその車歴においても絶えず改良され、しっかりとメンテナンスされてきた。規定上は2023年まで走る資格を有しているんだ。どこのチームが走らせても、いまだ前線で争うパフォーマンスを有しているよ」

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