レッドブル・ホンダ分析:初日は好調な滑り出し。外周レイアウトの予選は渋滞とブラインドコーナーの処理がカギ

0

2020年12月05日 16:41  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2020年F1第16戦サクヒールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
バーレーンで開催される今シーズン2レース目のサクヒールGP。舞台は1週間前と同じバーレーン・インターナショナル・サーキットだが、使用するコースのレイアウトがバーレーンGPとは異なり、4コーナーから先はインフィールドセクションを使用せず、コースの外周を通って9コーナーから合流する、アウタートラック・レイアウトが採用されている。

 コーナー数は15個から11個に減少し、全長も5.412kmから3.543mに短縮された。これにより金曜日に行われたフリー走行1回目では1分を切る驚速のラップタイムが続出。終わってみれば、20台全車が1974年のフランスGPでニキ・ラウダ(フェラーリ)が予選で記録した58秒790のF1最短ラップタイムを更新することとなった。

 そんななか、レッドブル・ホンダの2台はフリー走行1回目でマックス・フェルスタッペンが54秒722の2番手、アレクサンダー・アルボンは54秒811で3番手と好調な滑り出し。開始時間が夜8時30分となり路面温度が下がったフリー走行2回目はともに1回目のフリー走行の自己ベストを更新できなかったが、フェルスタッペンはトップからコンマ1秒遅れの2番手につけた。

 ただし、フェルスタッペンは「(11番手の)バルテリ(・ボッタス/メルセデス)はベストタイムが(トラックリミット違反によって)抹消されたためで、実際には僕たちよりもコンマ2、3秒メルセデスの方が速い」と、1週間前のバーレーンGPでフロントロウを独占されたメルセデスに対して、このサクヒールGPでも遅れをとっていると指摘している。

 だが今回のサクヒールGPでレッドブル・ホンダが予選で戦かわらければならない相手は、メルセデスだけではない。コース上を走るほかの18台とも戦わなければならない。それは1周が短いことから、その分、コース上が渋滞しやすくなることと、1周が短いことでタイヤに熱を入れにくく、コース上に長くとどまるマシンが多くなることが理由として考えられる。

「今回の予選は結構、忙しい戦いになるだろう。それはほかのマシンがどこにいるのかをピットと無線で頻繁にやり取りしなければならないからね。それと今回は(1セットのタイヤで)2回アタックすることになると思うので、コース上にみんなが長くとどまることが予想される」(フェルスタッペン)

 特に気をつけなくてはならないのが、セクター2となっている5コーナーから9コーナーまでの外周区間だとフェルスタッペンは指摘する。

「あそこはコーナーがブラインドになっている(見通しが悪い)ので、本当に危険だ」

 その18台の中で、今回レッドブル・ホンダが新たに警戒しなければならない相手は、ジョージ・ラッセルだ。

 ラッセルは、メルセデスの育成ドライバーとしてウイリアムズで今年2年目のシーズンを送っている。今回、新型コロナウイルス検査で陽性となって欠場したルイス・ハミルトン(メルセデス)の代役として、メルセデスのステアリングを握ることとなった。

 そのラッセルがフリー走行1回目と2回目でいずれもトップタイムをマーク。レッドブル・ホンダは今週末、ハミルトンに代わる新たなライバルとも戦わなければならない。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定