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2020年11月11日に小説家デビューを果たした、ジャルジャル福徳秀介さんにインタビュー。4年の歳月をかけて書き上げた『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』に込められた想いや次回作への意気込みについて、たっぷりうかがいました。
『今日の空は一番好き、とまだ言えない僕は(著・福徳秀介/小学館)』。表紙は、福徳さんの愛犬であるラブちゃん。
プロフィール/福徳 秀介(ふくとく・しゅうすけ)
1983年、兵庫県生まれ。関西大学文学部卒。同じ高校のラグビー部だった後藤淳平と2003年にお笑いコンビ「ジャルジャル」を結成。TV・ラジオ・舞台・YouTube等で幅広く活躍。今年、キングオブコント2020で優勝し、第13代目キングに。YouTube「ジャルジャルタワー」で毎日コントを配信するほか、単独の活動として絵本『まくらのまーくん』『なかよしっぱな』を刊行。2020年11月、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』を刊行し、小説デビューを果たす。
コント師が描いたのは、まさかの恋愛小説。4年間かけて書き上げた渾身の作品
笑顔でインタビューに答えてくれる、福徳さん。
――小説家デビュー、おめでとうございます。そもそも長編小説を書こうと思った理由は?
ある人から「書いてみたら」と言われたのをきっかけに、芸人4人がショートストーリーを持ち寄って1冊の本を作ることになったんです。でも、いざ締切日を迎えたら僕しか書いてなくて。結局、その企画はおじゃんになっちゃいました(笑)。
せっかく書いたこともあって、それを長編にしちゃおう! と書き始めたのが今回の作品のきっかけですね。朝、移動中、仕事の合間時間、仕事終わりを活用しながら約4年をかけて書き上げました。
――スランプはなかったですか?
スランプではないんですが、出版が決まったタイミングで担当編集の方から「半分くらい削っちゃいましょう!」と提案されたのは思い出深いですね。6万字くらい削ることになったので、2日間は落ち込んでしまって。
でも、その言葉で逆にエンジンがかかったというか。自分の中で作品の“大きな流れ”を決めたらあっという間に書き上げられました。
「恋愛っていいな」と感じてほしい。作品に込めた想い
――福徳さんが恋愛小説を書かれたのは意外でした。
アハハ、よく言われます(笑)。もともと自分が恋愛小説しか読まないこともあって、最初から恋愛を絡めたストーリーを書こうと決めていたんですよ。
恋愛って、誰しも一度は経験したことがあるじゃないですか。きっとSuits womanの読者の方が勤めている会社にも怖い上司や苦手な先輩っていると思うんですけど、そういう人たちも実は恋愛でめちゃくちゃ悩んだ過去を持っているんですよね。そう思うと、なんだか笑けてくるというか(笑)。
どんな人でも誰かを想って悩んだり、喜んだり、胸が熱くなったりしたことがあると思うと、恋愛って面白いし素敵ですよね。そういう気持ちをこの本から感じ取ってもらえると嬉しいです。
――次回作を期待する声も多いですが、挑戦したい気持ちはありますか?
ちょこっとだけ思っていますね。次も書くとしたら、やっぱり恋愛を絡めたストーリーを書きたいです。長編小説だと6年間くらいかかりそうなので、かなり先の話にはなりますが、またチャレンジできたら嬉しいです。
――これから小説を手にとる読者の方にメッセージをお願いします。
かなりスロースターターな作品なので前半部分はなかなかストーリーが進まないんですが、後半になるとまさかの急展開が待っています。そのスピード感を楽しんでもらえたら嬉しいです。
12月6日(日)に出版記念イベントを開催する予定なのですが、オンラインでの参加も受付中です。なんでも答えるQ&Aコーナーも用意しているので、ぜひ参加してください。
デビュー小説イベント(来場&リモート)開催!
福徳さんが、あなたの質問や感想に答えてくれるかも……!
2020年12月6日(日)13時より、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の特別サイン本つきイベントを開催予定 (申し込みは配信後1週間先まで、アーカイブは2020年12月21日(月)正午まで見放題です)。
福徳さんが登壇し、デビュー小説の裏側を全部語り尽くします。会場受講者、ライブ配信受講者ともに質問を大募集!
門外不出のレアグッズを大プレゼントする抽選会や、なんでも答えるQ&Aコーナーも用意されています。気になる方は、下記のページをチェックしてみてくださいね。
https://sho-cul.com/courses/detail/235
取材・文/山本杏奈