優雅なティータイム? “おうち時間”を楽しむガンプラモデラーたち

0

2020年12月06日 07:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真シャア専用ザクニット帽 制作・画像提供/なみお氏 (C)創通・サンライズ
シャア専用ザクニット帽 制作・画像提供/なみお氏 (C)創通・サンライズ
 一口にガンプラモデラーと言っても、その作風は実にさまざま。原作アニメのワンシーンを忠実に再現する人から、色や造形を変更して自分らしさを出したもの、クスリと笑えるネタものまで、日々多様な作品がSNSで発表されている。ママモデラー・なみお(@wavemomchan)さんと、モデラーの石澤ぐり(@AgUJ85zs3Q4h8M5)さんはそれぞれの方法でガンダムを擬人化し、“おうち時間”を過ごすモビルスーツを描いた作品を発表。ガンダム=戦いのイメージが強いなか、このような“ほのぼの系”の作品を作る理由とは?

【ガンプラ4コマ】「生一丁お待ち!」ジムの威勢のいい声とともに、ビールと枝豆を味わうガンダム

■作品を見た人のほころぶ顔がモチベーション(なみお氏)

 なみお氏は、ママモデラーとしてガンプラを制作する一方、得意の編み物でさまざまなモビルスーツを生み出してきた異才。ニットでガンダムを作ろうと思ったきっかけは、ガンプラの箱でくつろぐ愛猫の姿を見たからだった。

「我が家のネコたちはガンプラの箱が大好きで、空き箱ができるとそそくさと入って寝始めます。それを見て、『ガンダムの帽子を被せたらかわいいだろうな』と思いました。ただ、布や紙で作ったものでは、頭部の曲線に対応しない。『じゃあ得意の編み物で!』と思いつきました」

 ネコ用が完成するとすぐに、人用にとりかかった。

「編んでみたらとてもかわいくて、『人が被れるようなものも、絶対にカッコかわいく作れる!』と思いました。思い立ったらすぐ行動の性格なので、編み図を考えずに感覚でどんどん編み進めました。アムロのセリフではありませんが、『私が一番ガンダムを上手く編めるんだ!』と(笑)」

 このガンダムを皮切りに、マーク2、ズゴックの手などさまざまなものを生み出したなみお氏。近作のシャア専用ザクにもこだわりがたくさん詰まっている。

「『ガンダムニット帽』に比べたら、格段に難しかったです。ガンダムは人の頭に被せても違和感なくフィットする形ですが、ザクは人の頭部と比べると横広なので、縦横のバランスを考えながら編むのがとても難しかったです。一番苦労したのは鼻先の部分です。なるべく本物に近づけるよう、構想も苦労しましたし、成形も苦労しました。あまり継ぎはぎの多いものにしたくなかったので、いかに繋げて編むか、それを考えるのが本当に大変でした」

 苦労を経て、編み上げた作品に息子さんは大ウケ。「被った状態からでも外側が見えるように編んでいるので、鏡を見て大爆笑していました。いろんなポーズをとって一番楽しんでいました」と話す通り、ティータイムを楽しむ様子や、武器(掃除機)を構えるカットなども発表した。

「筒が砲身、スイッチがトリガー、あれは掃除機ではなく、我が家では武器です。でも発射や発砲はせず、ゴミを吸引するのでとても安全な武器ですね(笑)」

 SNSを通じて、海外から「作り方を教えてほしい」と問い合わせがくるなど、大きな反響を巻き起こしたなみお氏のニット作品。大変な苦労を乗り越えられるモチベーションは「作品を見た人の喜ぶ顔」だという。

「私の作品を見て、顔がほころぶ人がどれぐらいいるかしらと想像すると、とてもワクワクします。物作りをする人は、同じように思う人は多いのではないでしょうか。私は作るのも好きですが見るのも大好きなので、今後ガンダムを通してどんな作品が出てくるのか、とても楽しみにしています。」

■暴力的な表現を控え、“人間らしさ”を加えた作品に(石澤ぐり氏)

 一方、大人になってガンプラづくりを再開したという石澤ぐり氏は、ガンプラの撮影中にたまたまそばにあった動物フィギュアと一緒に撮ったことから、モビルスーツを擬人化した「ガンプラ4コマ」ができていったという。

「制作したガンプラ撮影中に、なんとなく家にあった動物フィギュアと一緒に撮ってみるか、と思い立ったんです。すると、ストーリーがなんとなく浮かんできて…。ギャンが動物に襲い掛かろうとしているところを、ネモが阻止しようとします。ですがサーベルを目前に突き付けられたギャンに服従のポーズをとってしまうネモ…といった具合に物語が膨らんでいきました」

 これをきっかけに、擬人化したガンダムたちの作品を次々と発表。「パッと見たときに『何が起こっているのか』『何をしているのか』を、見た人が瞬時に分かるように撮ること」とともに、もう一つこだわりがあるという。

「ガンプラではありますが、暴力的な表現は控えていますね。といっても、自分が平和主義ということを主張しているわけではありません。でも以前にそういう場面を撮った時に、なんとなく自分の中でシックリこない感覚がありました。撮影していて嫌な気分になってしまったんです。なので、それ以降は極力そういった表現を避けるようにしています」

 暴力表現を廃し、可能な限り人間らしさを盛り込むようにしているという。

「例えばジョッキで何か飲んだ後に口を拭うとか、立ち上がる前にヒザに手を置いて中腰の態勢になるとか、それを入れると“人間っぽさ”が増すんですよね。まあ4コマだとなかなかそこまで入れられない場合もありますけど入れられる限りは入れるようにしてますね」

 人間界の日常のあるあるをうまく取り入れ、笑える作品を次々に発表。それゆえ、同氏のファンは幅広い年代で構成されている。

「リプライでも『面白い』『ほのぼのする』『癒やされる』などの感想は本当に嬉しいですね。小学生のお嬢さんを育てている方に『娘もいつも見ていて楽しみにしています』と言われた事もありました。やっぱり自分の出したものに対して反応があるとすごくうれしいので」

 そのファンのためにも、今後もどんどんその世界を広げていきたいという。

「居酒屋は制作したのですが、バーや喫茶店など作りたいお店はいろいろ出てきてるので、たくさん作っていきたいと思います。また、ギタリストのリーオー、会社勤めのガンダムマーク2、世界征服を企むガーベラテトラなど表現したいネタはまだまだあるので楽しんでいきたいです。そして、もっとたくさんの人に見ていただきたいと思ってます」

    オススメゲーム

    ニュース設定