試合終盤に欠かせない代走の切り札巨人・増田大輝

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2020年12月09日 08:12  ベースボールキング

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足のスペシャリストとして活躍を見せる巨人・増田大輝 (C) Kyodo News
今季も試合終盤の大事な場面で登場し、巨人の増田大輝は何度も盗塁を決めた。

 ニッポン放送ショウアップナイター解説陣もその“走塁技術”、“盗塁技術”の高さに舌を巻く。

 今季4つ目の盗塁を決めた7月2日のDeNA戦で解説を務めた江本孟紀氏は素晴らしいスタートでしたね」と評価。7月12日のヤクルト戦の9回に代走で出場し、今季5個目の盗塁を決めた場面について田尾安志氏は「素晴らしいスタートを切りましたね。(前の打者の)パーラのときに測っていましたよね」と絶賛していた。

 7月28日のDeNA戦では3−2の8回無死走者なしから、レフト前ヒットを放った亀井善行の代走で登場。DeNAのエスコバー、捕手・戸柱恭孝のバッテリーは増田大の足を警戒したのか、一死一塁から丸佳浩の打席で一塁へ牽制を入れる。同日の中継で解説を務めた野村弘樹氏は「今の牽制で増田がどう見たかでしょうね」と話すと、牽制直後の初球で二塁盗塁を決めた。

 野村氏は「今の牽制で逆に走りやすくなったように感じました。今の牽制でどう見たかと話しましたけど、楽勝で戻っていたんですよ。これで牽制とフォームを見切ったなというイメージがあった。躊躇なくスタートを切りましたよね」と分析した。

 9月12日のヤクルト戦1−1の7回無死一塁の場面で、四球で出塁した丸佳浩の代走で登場し、中島宏之の2球目に盗塁を試み、捕手の井野卓がボールを弾く間に悠々二塁セーフとなった。この盗塁に江本氏は「今ね落としたというより、走るタイミングが絶妙ですよ。あのタイミングで走られたら、キャッチャーが捕ってもアウトにできないですよ。天性のものがあるんですよね」と絶賛した。

 代走や守備固めだけでなく、シーズン序盤は先発出場することもあった。『1番・セカンド』でスタメン出場した6月30日のDeNA戦では、初回の第1打席、セカンドゴロに倒れたがファウルで粘り、先発・濱口遥大に9球を投げさせた。同日の中継で解説を務めた佐々木主浩氏は「この場面で、2ストライクからこれだけ粘っているというのは、1番としての役割を果たしていますよね」と評価。

 増田は続く第2打席、低めのストレートをはじき返しレフトへ二塁打を放つと、佐々木氏は「今のはうまく打ちましたね。コースは甘いんでしょうけど、低めのボールですから、うまく振り抜いていますね」と話していた。

 増田大は、8月6日の阪神戦では内野手でありながらマウンドに上がったこともあった。試合終盤に欠かせない切り札へと成長した増田大は、来季もその足でジャイアンツファンにワクワクするような走塁を見せて欲しい。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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