解説陣がみた巨人・戸郷翔征の1年

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2020年12月10日 08:14  ベースボールキング

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巨人の戸郷翔征 (C) Kyodo News
高卒1年目の昨季、勝てばリーグ優勝が決まる試合でプロ初登板・初先発を果たした巨人の戸郷翔征は2年目の今季、規定投球回に到達しなかったものの、19試合に先発して、9勝6敗、防御率2.76の成績を残した。

 シーズン序盤は今季初登板となった6月23日の広島戦から7月15日の広島戦にかけて3連勝。いずれも6イニング以上を投げた。6回2/3を投げて4安打2失点で今季初勝利を挙げた6月23日の広島戦、ニッポン放送ショウアップナイターの中継で解説を務めた佐々木主浩氏は「立ち上がりは非常にまっすぐが走っていましたし、途中から変化球ですよね。相手バッターは嫌がっていましたよね。早め早めに追い込めましたし、良かったですね」と評価した。

 6回1/3を2失点に抑えた6月30日のDeNA戦で同じく解説を務めた佐々木氏はこの日の戸郷の投球に「初回に2点取られましたけど、そこからよく立ち直りましたよね。初回甘かったボールがだんだん良くなってきた。修正能力があるかもしれないですね」と褒めた。

 戸郷は7月22日の中日戦、7月29日のDeNA戦で敗戦投手となったが、8月5日の阪神戦から自身4連勝をマーク。6回2/3を3安打11奪三振無失点に抑えた8月20日の阪神戦の投球について、井端弘和氏は「菅野投手とともに勝ち頭だと思いますので、菅野投手に離されないようにいってもらいたいなと思いますね。菅野投手と変わらないくらい力のあるボールを投げていると思います。そのなかで勝てているというのは、素晴らしいと思います」と絶賛した。

 8月は月間MVPとはならなかったが、4試合に登板して4勝0敗、防御率0.37の成績という抜群の安定感を誇った。9月以降やや不安定な投球が目立ったが、防御率2.76は立派な数字。

 ソフトバンクとの日本シリーズは先発ではなく、リリーフでの登板だったが、第4戦では3回途中からリリーフ登板し、2回1/3を0安打4奪三振無失点に抑える好リリーフを見せた。

 同日の解説を務めた野村弘樹氏は「気持ちが前に出ている。投げ終わったあと飛び跳ねたりすることは、あまりないじゃないですか。それだけ気合が入っている。気合い、根性と言いたくないですけど、これがボールに伝わるんだと思います。“なんとかするぞ!”というのが、体に出ているし、表情にも出ている」と投球姿勢を褒めていた。

 3年目の来季は、2けた勝利、規定投球回に到達し、一気に“エース格”へと成長を見せたいところだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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  • 戸郷翔征は凄かった。森下がいなければ新人王だった。こればかりは巡り合わせなのでしゃーない。終盤失速してシリーズに先発できなかったのは残念であった。
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