SUGARが語る「グレート・コンジャンクション」200年に一度の大転換期、何が起きる?【前編】

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2020年12月10日 21:01  占いTVニュース

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 「グレート・コンジャンクション」という言葉を聞いたことがありますか? 2020年12月22日は、「グレート・コンジャンクション」が起こる日。占星術では、2020年における最大の出来事として注目を集めています。果たして何が起こるのか? 占星術家のSUGARさんに教えていただきました。


――「グレート・コンジャンクション」とは、そもそも何なのでしょう?


SUGARさん(以下、SUGAR) 20年に一度、木星と土星が重なり合うことです。木星と土星は、10天体の中でも時代や社会に大きな影響を与える天体で、占星術においてこの2星の重なりは、今後20年がどうなるのかを予測する物差しなんです。この「20年」というのがすごくよくできていて、伊勢神宮の式年遷宮も20年単位なんですけど、20年の間に何が起こるのかというと、世代が変わり、生態系も変わり、それにかかわる産業なども変わる。世の中の動きがほどよく刷新されている。それを確認するのにはちょうどいい期間なんですね。


――今回のグレート・コンジャンクションは、「200年に一度の特別な出来事」といわれていますが、なぜ特別なのですか?


SUGAR グレート・コンジャンクション自体は20年に一度起こるのですが、そのうちの10回に1回ぐらいに特別なグレート・コンジャンクションがあるんです。それを「ミューテーション(転換)」といい、今回がそれにあたるんです。


 占星術には、星座の性質を4つ(火地風水)に分けた、「エレメント」という考え方があります。これまでの約200年、グレート・コンジャンクションは「地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)」で起こっていました。木星と土星の重なりは今後20年を予測する物差しである、と先に述べましたが、ここ200年の変化は、地のエレメントをベースに起きていたということになります。


 それが今回、「風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)」である水瓶座で起きます。そして今後200年間は、風のエレメントをベースに世の中が移り変わっていく、ということになるんです。


 地のエレメントから風のエレメントへ、世の中の動きを規定する基準そのものが変わるため、まさに大転換期、「風の時代」の到来といわれているわけです。


――「風の時代」、世の中はどう変化してくのでしょう?


SUGAR 2020年12月末から風の時代になるのですが、これより約40年前の1981年に、実はすでに風のエレメント(天秤座)でグレート・コンジャンクションは起きていて、プレ“風の時代”の期間があったのです。その後、2000年で再び地のエレメントでグレート・コンジャンクションが起きて、いったん土の時代に揺り戻されている。影響力の大きい星が動くときは、こういった揺り戻しみたいなことが最低一度は起きるんですね。


 1981年〜2020年、このプレ“風の時代”&地への揺り戻し期に何が起きたのか? ここに、今後の風の時代を読み解くヒントがあります。


 80年代、90年代は、携帯電話、パソコン、インターネットが台頭してきた時代ですよね。2000年、土のエレメントでグレート・コンジャンクションが起き、地の時代に揺り戻されたタイミングでITバブルが崩壊しましたが、崩壊といわれながらも、この20年は、ITがいろいろな形で浸透し、いまや1人1台スマートフォンを持つのが当たり前になりました。


 この揺り戻し期とは、風の時代のたたき台、萌芽の時期といえるのです。2020年から本格的に風の時代がくるといわれていますが、「本格的に」を要素分解すると、萌芽の状態だったものが花開き、なじんでいくこと。90年代は一部の人しか使っていなかった携帯電話が、2020年の今は、生活必需品になっているということからもわかると思います。リモートワークもバーチャルでのやり取りも、特別なことではなくなっていますよね。「風の時代になる」と聞くと、なんだか大きな変化が起こるようなイメージがわくかもしれませんが、急にガラリと変わるのではなく、萌芽の時期に生まれた新しいことが、当たり前になっていく、先行者利益がなくなっていくという変化なんです。


 たとえば、固定電話や携帯電話による通話時間の変遷について、総務省が調査結果を発表しているんですが、これが見事なまでにここ20年下がり続けているんです。固定と携帯合わせた通話時間は2000年時に比べると2020年はほぼ4割にまで低下し、固定電話の使用時間でいうと2割以下にまで縮小しています。


 背景にはもちろんネットの普及、特にソーシャルメディアやLINEをはじめとしたデジタルでのコミュニケーションの浸透があって、逆にいえば直接的なやり取りの重要性は薄れつつあるわけですが、これが今年に入ってからのオンライン通信やリモートワークの急増の前段としての緩やかな地殻変動になっていたということ。


――すでに私たちは風の時代に触れていたというわけですね。私たちの身近なところ、たとえば人間関係などはどのようになっていくのでしょうか?


SUGAR 風は、もともと英語の「エアー」つまり「空気」という意味です。「空気を読む」とか、「場の空気」とか、今なら「空気感染」や「換気」、「風通しがよい/悪い」の空気。あるいは身体的・相互関係的・場所的な「呼吸」が浅くなっていないか、楽にできているかどうかということも関わってくる。人混みや電車の中で突然不安を伴う「過呼吸」に陥ったりする人がいたり、「ムカつく」というのが口癖の子どもがいたりしますが、あれも胸部が硬直ないし過緊張してちゃんと呼吸できないことと連動していたりする。そこでは、まず人と人との距離感が大事になります。もっというと、視線やまなざしの向け方ですね。


 そこで気をつけなければならないのは、「見る・見られる」という行為は、しばしば一方通行のコミュニケーションへとつながりがちで、傍観的な態度を生みだしますが、それは「何もしていないから悪くない」わけではなくて、一方的であるがゆえに暴力的になりがちなんです。無意識に相手を値踏みしたり、知らない人にじっと見つめられると恐怖を感じたり。子どもの頃、「じろじろ見ない」と親にしかられた人もいるでしょ? 見ることが暴力になるんだという認識、暴力に対するリテラシーは今後意識しておきたいところですね。


――男性に対して、そういうふうに感じている女性は少なくないかもしれません。視線に対するリテラシーのほかにも、変化のトピックはありますか?


SUGAR 今以上にジェンダーレスにもなり、単に男女間の性別ということを超えて、人間とほかの生物との新しい関係性を築くようになっていくでしょう。突飛な話に思うかもしれませんが、ペットロボットのアイボや、スマートスピーカーは、まさにその一例。たとえばアイボの発売は1999年で、2005年の製造中止や2014年末での修理対応の打ち切りを経て、ここ数年でAIを搭載しての後継機が再登場し、法人向けや家族などの見守りサービスなども多様な展開を見せています。


 すでに私たちの生活に土台ができているのです。人間だ、AIだ、女だ、男だといった、境界という名の壁が成立しなくなるでしょう。といっても、性別や生き物としての境界がいきなりなくなるというわけではありません。境界は認識しながらも、それを飛び越えて自由に行ききするような「インタラクティブ」で「風通しのよい」世界観です。「この世界での私はこう、別の世界での私はこう」と、相手や自分の中の多様性を受け止められるようになっていくことが、今後はますます求められるようになるでしょう。


 後半では、私たちはどういう心がまえで風の時代を迎えればいいのか、本格的な風の時代の前にしておくべきことについてお話していただきます。


■12月22日、新たな時代の幕開けを語るオンラインイベント開催
 「グレート・コンジャンクション」が起こる12月22日、最接近する木星と土星の天体ショーを眺めながら、新しい時代をどう生きていくべきかについて語るオンライン対談が行われます。占星術研究家の鏡リュウジ氏をナビゲーターに、石井ゆかり、SUGARなど豪華ゲストが「風の時代」を語ります。
>>参加申し込みはこちら


★イベント概要
名称:重なる木星と土星を眺めながら語る夕べ
開催日時:2020年12月22日(火)16:30〜19:30
開催形式:オンライン配信(YouTube LIVE)
配信場所:カナコー天文台/ミッドタウンタワー(ザッパラス オフィス)
参加方法:専用WEBサイトから申し込み
参加費:無料
主催:株式会社ザッパラス/URANAI ACADEMY


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