さくしゅわ食感。湯けむりみたいな別府土産

0

2020年12月11日 10:02  オズモール

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

オズモール

写真
◆タイムスリップしたような別府の景色を思い出す。クレープリー・トゥルヌソルの「まるで湯けむり」

まるで湯けむり15個入り1620円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第10回目は大分県・別府市にある「クレープリー・トゥルヌソル」で販売中の「まるで湯けむり」をご紹介します。



風情ある温泉場の風景を切り取った別府みやげ
三方を山に囲まれた、静かな町の家々の間から、ほわほわほわと空に向かってたちのぼる、いくつもの白い湯けむり。何度見ても息をのむ、昔話の世界のような幻想的な風景だ。大分県別府市には、別府八湯と呼ばれる八つの代表的な温泉地があり、そのひとつが、昔ながらの湯治場の風情を残す「鉄輪温泉」。狭い路地には旅館や共同浴場やみやげもの屋がひしめき、歩きながらいつのまにか、昭和の時代にタイムスリップしたような気がしてくる。

そんな別府の風景を、そのままお菓子で描き出しているのが、鉄輪温泉近くにあるクレープとガレットの店「クレープリー・トゥルヌソル」の、メレンゲとホワイトチョコを合わせた「まるで湯けむり」。シャキシャキとしたココナッツの歯切れと、ふわっとふくよかな香りを?み締めながら、これまで何度も繰り返し通うほど大好きな別府へと、また旅に出る日を思い浮かべる。1枚ずつ手焼きのクレープをおやつに味わい、ぬくぬくと温泉に浸かり、夜は温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し」を別府に暮らす友人たちと楽しもう。メレンゲの甘い後味が、別府を思う恋しさと重なった。

取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門


    ニュース設定