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マスクを常に着用している生活が当たり前になったことで、メイクの仕方も変化したのが2020年ですが“日焼けと一緒で、すっぴんでマスクを長時間着用することは、ダイレクトにマスクの摩擦を受けることになり、お肌にとって、決していい状態とはいえません”とおっしゃるのは、エステティシャンの鷲山夏希さん。
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つまり、メイクはマスクからお肌を守るうえでも、仕方は変わっても必要ということ。
日中は、マスク着用にあったメイクをして、摩擦や外的ストレスを最小限に抑え、家に帰ったらしっかり落とす。
これがマスクで荒れないために必要なことですが、“しっかり落とす”という意味を多くの方がはき違えてしまっているため、お肌のトラブルは尽きないことになるのだそう。
正しい洗顔法を、鷲山さんが徹底レクチャー!
■部分的に“落とすこと”を惜しまない
マスクを長時間着用する生活になったことで、マスクで隠れない“目もと周り”のメイクを欠かさなくなった方は少なくありません。
そこでクレンジング!
クレンジングをする際、顔全体をやってしまうというのなら、それは今すぐストップしましょう。
最近のアイメイクは“落ちにくく”なっているため、通常の洗顔・クレンジングだけでは落ちにくいものも多く、顔に落ちていないメイクが蓄積していくと、色素沈着の原因にもなりますし、落ちていない箇所を後々発見して、ゴシゴシこするのは本末転倒!
アイメイクに使われがちなラメや濃い色素を、顔全体のクレンジングをして広げてしまうことになり、汚れを顔全体に広げてしまっているようなものなのです。
そこで、ポイントメイクの専用リムーバーを使うようにしてください。
ケチらずたっぷりとコットンにリムーバーをしみ込ますこと。こすらず、肌を抑えるように拭き取ってください。
おすすめのリムーバーは『クレ・ド・ポー ボーテ デマキアンYL n』。
ウォータープルーフのアイメイクも、このリムーバーをしみ込ませたコットンで、力を入れなくても綺麗に落ちます。落とした後もつっぱらず、トリートメント効果もありマスク肌に優しく使えます。
■“ぬるま湯”って、このくらいが正解です
洗顔するときの水ですが、寒いこれからの時期は、つい熱めのお湯で洗った方が、毛穴が開いた感があって洗った感を感じやすいかもしれませんが、水分が必要以上に蒸発してしまうので、肌乾燥につながってしまうんです。
だからと言って、冷たい水もよくありません。冷たいと、毛穴が開かず汚れを残す可能性があるからです。
大体38度のぬるま湯で。これは体感でいうと、ひんやりとはしないけど、どちらかというと冷たく感じる程度で洗いましょう。
夜、浴室で洗顔をする人は、つい熱いお湯で洗ってしまいがちなので、気をつけてくださいね。
■摩擦を防ぐ洗いかた
まず洗顔料ですが、これもまたケチってはダメです。量が少ないと、肌に余計な摩擦を与えてしまうので、多めにとりましょう。
極力擦らないのがベストなので、なるべくダブル洗顔を必要としない洗顔料を使うのがおすすめです。おすすめは『ケアネス ザ クレンジング』。これはジェル状で、お肌に塗ると発泡する泡クレンジング。
泡の力で汚れを浮かすので、力を全く必要としません。同時にピーリングもできるので、不要な角質も同時に落とせて一石二鳥です。
ダブル洗顔をすると、さっぱりするので洗った感に満たされやすいのですが、必要な油分まで取り除いてしまいがちです。マスク肌にはいわば洗いすぎ状態になりますので、気をつけましょう。
そして、湯船に入りながら行うのがおすすめです。毛穴を開かせながら汚れを落とせるので、これもまた無駄がありません。
すすぎですが、ばしゃばしゃ顔に浴びせるのではなく、1回1回丁寧にぬるま湯をお肌に当てるようにすすぎます。その際、おでこだけ、あごだけ、右ほおだけといったように、部分的にすすぐのがコツです。
余計な刺激を与えず、すすぎ残しも防げます。
シャワーを直接あてるということは、ないようにしましょう。
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ポイントメイクを先に落として、ダブル洗顔不要の洗顔をすることは、結果として時間もお金も短縮できます。
これからの季節、絶対やっておきたい洗顔法。ぜひやってみてくださいね。
【取材協力】鷲山夏希さん
専門学校卒業後、業界大手エステティックサロンに勤務。美肌、痩身のプロフェッショナルとして実務、インストラクターとして指導経験を積む。
現在は2児の子育てをしながら、神奈川県の総合美容サロン・フォルトゥーナに勤務。日々エステティシャンとして、多くの女性を綺麗にするべく邁進中。