オリックス・若月が見事な粘り腰!?「25%ちょいから15%ちょいに」

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2020年12月11日 22:52  ベースボールキング

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◆ 投手陣が奮闘も捕手ふたりはダウン更改に

 オリックスの契約更改が11日に行われ、捕手の若月健矢、松井雅人両選手は、いずれもダウン更改となった。

 高卒7年目の若月は、700万円減の3800万円でサイン。報道陣からダウン幅を聞かれると、スーツの内ポケットからスマホを取り出して計算する律義さをみせ、「15%くらいですね」と答えて笑いを誘いつつ、「悔しいです。来年やり返してやるという思い」とリベンジを誓った。

 当初の球団提示は、減額制限の限度額(※1億円以下は25%)に近いダウン幅だったという。「ほぼマックスの25%に近い数字だったので、見直してほしいところがあって話し合いをした」といい、「25%ちょいから15%ちょいになった感じ」と交渉の一端を明かした。


◆ 熾烈を極める正捕手争い

 出場試合は昨季の138試合から75試合に減少。課題とされてきた打撃は「.178」から「.240」と大幅に改善したが、「昨年より良くなっているとはいえ、まだまだ満足していない。もっと上を目指したい」と不満顔。オフのテーマに掲げたのは、守備の向上だ。昨年リーグトップだった盗塁阻止率が同5位に終わり、「昨年より落ちている。もう一度、自分の武器は何なのかと考えると、やはり捕手としての仕事が大事」と、正捕手の座を譲るつもりはない。

 それでも、吉田正尚にバトンを渡すまで2年間にわたって選手会長を務めた男は「勝てなかった。2年連続最下位で悔しい気落ちでいっぱい。(プレーヤーとしても)勝てなかったのでゼロに近い」と厳しく自己採点。来季の目標を「優勝を目指す。個人の成績よりチームが勝つために、ですね」とチームの勝利を最優先に掲げた。

 また、チーム内で契約保留者が3人出ていることについては、「査定が厳しすぎるのではないかという声もチラホラ上がっている。僕も25%近いダウンなら納得していなかった」と、選手の立場にも理解を示した。

 
◆ 勝つためのピースに

 11年目の松井雅は300万円減の2500万円。捕手では38歳の山崎勝己選手が現役引退してバッテリーコーチに就任し、33歳の松井が最年長になった。今季、FA権を得たが、オリックスに残留。「トレードで来たけれど、なかなかチームが勝てていない。何とかチームを勝たせることができればと思った」との思いを語り、「若い投手が多いのでアドバイスや話をして、チームが勝つためにやっていきたい」と、自身の役割を見つめ直した。

 「みんながライバルで、誰もが試合に出ることを目指しているが、勝つためにはたくさんの役割がある。その辺を考える立場だと思う。チームとして優勝できるよう、勝つためのピースになれるようやるだけ」と、ベテランらしく締めた。


 一方、山田修義投手は1000万円増の3500万円でサイン。11年目の左腕は今季、中継ぎとして自己最多の48試合に出場し、防御率3.89と奮闘した。

 「目標の50試合に届かなかったので、来年こそはしっかりと投げたい。1年間、ほぼ一軍でいることができ、来年以降につながった」としつつ、来季に向けた課題に「7回の登板が多く、いい場面で投げたが、そこでしっかり成績が残せなかったので、来年はしっかり成績を残したい」と、勝ちパターンでの活躍を誓った。

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