海釣りに来ていた男性2人が海面の水しぶきに気付き、マカジキだと思い近づいてみた。するとそこにはイタチザメに襲われているウミガメの姿があり、2人の船に乗ろうと必死にもがいていたという。チャンスを見計らってウミガメを救出した2人は「こんなことに遭遇するなんて、一生に一度の出来事だよ」と驚愕している。『Fox News』などが伝えた。
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大西洋に浮かぶ国バハマ北部のアバコ諸島近くで先月22日、カイ・サーバンスさんは(Kai Survance)は友人のブロンソン・ラッセルさん(Bronson Russell)と釣りをしていた。岸から3マイル(約4.8キロ)ほど離れた場所を船で進んでいた2人は、海面に水しぶきが上がる様子を目にした。
カイさんが水しぶきの上がる方へ近づいてみると、ウミガメがイタチザメに襲われていたのだ。のちに『Fox News』のインタビューに応じたカイさんは「実はマカジキだと思っていた」と語っていることから、想像以上の出来事だったようだ。
この瞬間を捉えた動画には、イタチザメがウミガメの後ろ足に噛みつき、ウミガメが必死にバタついて逃れようとするリアルな弱肉強食のシーンが映っており、カイさん達も「何てこった! やばい!」と驚きを口にしている。
襲われたウミガメはカイさん達の船に近づくと、船の後方にあるステップの上に乗り上がろうとした。その必死の形相から恐怖がひしひしと伝わる。
ウミガメを助けたいと思っていたカイさん達だったが大きなサメに躊躇してしまい、救出のタイミングをうかがっていた。
その後、不意にイタチザメはウミガメを離してどこかへ泳ぎ去っていった。これを見たカイさんは「ウミガメを捕まえよう。助けるぞ」と救出を決意した。急に危機を脱することができたウミガメは海面に静かに浮いていたが、船に引き上げようとすると前足をばたつかせる様子を見せた。2人はウミガメを乗せて3〜4マイル(約4.8〜6.4キロ)ほど浅瀬へ向かうと、海にウミガメをかえしたそうだ。
『Biology Dictionary』によると、イタチザメは大きいもので体長5メートルになるという。カイさん達が遭遇したサメのサイズは明かされていないが、水中カメラが去り際の大きな姿を捉えていた。
カイさんはこの動画を先月29日にTikTokに投稿すると、9万件以上の「いいね」が付き、ユーザーからは「よくやった! ウミガメが助かって嬉しいよ」「これが自然の掟なんだろうけど、悲しいな」「サメがウミガメを捕食する瞬間を目撃できるなんてレア過ぎる」といった声が届いている。
画像は『kaiowenfishinginc 2020年11月29日付TikTok「Giant tiger shark tries to eat turtle!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)