カーディ・B、Billboard「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」で受賞スピーチ プレゼンターは故ブレオナ・テイラーさんの母親

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2020年12月12日 14:42  Techinsight Japan

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2020年度のBillboard「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」はカーディ・B!(画像は『Cardi B 2020年12月2日付Instagram「Thank you @billboard!」』のスクリーンショット)
米時間10日、「Billboard Women In Music 2020」のもようがライブ配信され、今年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたカーディ・Bが受賞スピーチを行った。トロフィーのプレゼンターは、就寝中に突然自宅に押し入ってきた警察官に撃たれて命を落としたブレオナ・テイラーさんの母タミカ・パーマーさんで、「黒人女性の命の尊さを再認識させてくれた」「音楽という枠を超えた影響力を持つ女性」としてカーディを称賛した。

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米時間10日、その年に音楽業界で目覚ましい活躍を見せた女性アーティストを称えるイベント「Billboard Women In Music 2020」が開催された。パンデミックの影響を受け、同イベントはライブ配信形式で行われ、人気ラッパーのカーディ・Bが2020年度の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。

この日、プレゼンターとして同イベントにリモート出席しカーディにトロフィーを授与したのは、今年3月に突然自宅に押し入ってきた警察官に撃たれて死亡したケンタッキー州ルイヴィルのブレオナ・テイラーさんの母、タミカ・パーマーさんだった。

「この数か月間、ブレオナのために最も積極的に発言を繰り返してくださった人物の一人が、カーディ・Bさんでした。」

そのようにカーディを紹介したタミカさんは、今年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の座にカーディがふさわしい人物であることを次のように語った。

「カーディさんは自身の社会的影響力を駆使して、ブレオナの身に起こった真実を世の中に拡散してくれました。また黒人女性の命が尊いものであることを、世界に再認識させてくれたのです。」

「カーディさんの持つ影響力は、もはや音楽という枠を優に超えています。ですから私はこうしてカーディさんに『Billboard ウーマン・オブ・ザ・イヤー』を授与できることを大変誇りに、そして光栄に思っています。」

今年はコロナ禍の影響で音楽活動に大きな打撃を受けたというカーディだが、そんな中でも自身のSNSを通じて“Black Lives Matter”ムーブメントや大統領選挙などについて活発に発言、ラッパーとしての枠にとらわれることなく様々な分野で人々の声を代弁し拡散した。このたびの受賞スピーチでは、とりわけ若いファンに向けて夢を持つこと、そしてその実現のために努力することの大切さを説いた。

「人生とは自分の夢を実現するためにあるもの。でも、それが突然空から降ってくるなんて思っていてはダメ。夢を実現させるには、努力をしなければいけない。野心を持って、人脈を築いて、スキルも磨くこと。周囲の批判も受け止められるようでないといけない。」

そうアドバイスしたカーディは、そのような姿勢を持ち続けていけば、きっと「あなたの夢にも希望が見えるはず」とポジティブにスピーチを締めくくった。

実際、今年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」にカーディ・Bが選ばれたことが発表された途端、アンチから「受賞はふさわしくない」との声が多数寄せられてしまったカーディだったが、そんな時でも

「アタシはアメリカの象徴」
「アタシこそ、『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』だ」

とアンチからの“雑音”を完全にシャットアウトし、受賞の喜びに浸っていた。

このように日頃からバッシングに晒されることが少なくないカーディだが、そんな時でも自信を失うことなく努力を続け、常にパワフルに前進を続ける姿は、若いファンに大きな勇気と希望を与えたことだろう。



画像は『Cardi B 2020年12月2日付Instagram「Thank you @billboard!」』『Billboard 2020年12月10日付Instagram「Breonna Taylor’s mother, @tamikalpalmer, presents @iamcardib with the Woman of the Year Award at #BBWomenInMusic:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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