大学時代にもらった大切なスタジャンを失くした90代男性 Facebookの呼びかけで無事見つかる(米)

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2020年12月12日 15:31  Techinsight Japan

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2016年の水泳大会でも、お気に入りのスタジャンを着ていた男性(画像は『Beverly Amick 2020年12月1日付Facebook「THIS COAT HAS BEEN FOUND!」』のスクリーンショット)
アメリカ在住の90代男性は60年以上前の大学時代にもらったスタジャンを大切に着ていたが、ある日失くしてしまったことに気付いた。このスタジャンを懸命に探したものの、数週間経っても発見できなかったという。しかし娘がFacebookで目撃情報を呼びかけると一日足らずで見つかり、無事に男性のもとに届いた。『WFMY News 2』などが伝えている。

米ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムに1964年から住んでいるマル・オズボーンさん(Mal Osborn、92)は、米メイン州オロノにあるメイン大学出身だ。マルさんは1949年〜1952年にかけて長距離走とクロスカントリー競争に参加し、大学の代表選手だけが手に入れることができるスタジアムジャンパーをもらったという。

学生時代の思い出が詰まったスタジャンを今も大切に着ていたマルさんだったが、今年10月のある日にどこを探しても見つからず失くしてしまったことが発覚した。娘のビバリー・アミックさん(Beverly Amick)は「父は落ち着いた様子で失くしてしまったことを話していました。父の年代でメイン大学のスタジャンを着ていた人はたくさんいるはずだし、すぐに見つかるんじゃないかと思いました。でもそのスタジャンは、父の名前が入っていたのです」と唯一のものであったことを明かしている。

ビバリーさんは親戚らと共に、マルさんの普段の行動から心当たりのある場所を数週間かけて懸命に探した。しかし宝物に等しいマルさんのスタジャンは見つからなかった。マルさんはその時「車の屋根に置いてしまったスタジャンが、きっと走行中にどこかへ落ちたんだ」と思っていたという。

「父があのスタジャンをどれだけ大切にしていたのか知っていたので、できる限りのことをしてなんとか見つけ出したかった」というビバリーさんは、自身のFacebookでスタジャンの目撃情報を呼びかけた。投稿には、マルさんがお気に入りのスタジャンを羽織った2016年の水泳大会での写真に「もし写真のスタジャンが見つかったら、この男性は喜びで舞い上がると思うわ」と言葉を添えた。

公開範囲の設定を友人までとしていたビバリーさんは、友人から「公開範囲を広げた方が良い」とアドバイスを受けてその通りにした。するとビバリーさんは、娘から「お母さん、あの投稿が千回もシェアされているよ」とメッセージが届き、広く拡散されたことに驚いたという。

そして投稿してから一日もたたずに、マルさんの近所に住んでいる女性から「ハロウィンの翌日に、庭で葉っぱに埋もれたスタジャンを見つけました」とメールが届いた。女性は誰のスタジャンなのか見当もつかなかったが、持ち主が現れることを願って保管していたのだ。

ビバリーさんは発見者の女性宅へスタジャンを取りに行き、クリーニングへ出した。そして発見から3日後、マルさんは大切なスタジャンに再び袖を通すことができたという。いくつか繕う必要もあったが、しっかりと着られる状態でスタジャンが見つかったことに大喜びしたそうだ。

ビバリーさんは今月1日、Facebookで「スタジャンが見つかりました! 捜索を手伝ってくださってありがとうございます! 昨晩、父にこの素晴らしいニュースを届けることができて本当に嬉しいです。発見したスタジャンの写真はまた後で投稿します。みなさんの親切と思いやりの心に感謝いたします。この経験は2020年を終えるのに、ポジティブなものとなりました」と報告している。

画像は『Beverly Amick 2020年12月1日付Facebook「THIS COAT HAS BEEN FOUND!」』『WFMY News 2 2020年12月3日付「‘It’s an antique, because I’ve had it for 70 years!’ | 92-year-old Winston-Salem man misplaces beloved letterman jacket」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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