ヘンリー王子・メーガン妃夫妻が「Spotify」と契約、ポッドキャスト配信へ

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻がこのほど、「Netflix」に続く新たな大型契約を結んだことが明らかになった。夫妻が新たに設立したオーディオ制作会社「Archewell Audio」が、オーディオストリーミングサービス「Spotify」と複数年契約を締結したのである。

今秋、映像ストリーミング配信大手「Netflix」と複数年契約を結んだことが大々的に報じられたヘンリー王子・メーガン妃夫妻。契約金は100億円超にのぼり、夫妻は今後ドキュメンタリーや映画、子供向け番組などの制作に携わっていく予定だと伝えられた。そんな夫妻が今度は、新たに設立したオーディオ制作会社「Archewell Audio」が、オーディオストリーミングのプラットフォームとして知られる「Spotify」と複数年契約を締結し、今後ポッドキャストビジネスにも参入していく意向であることが報じられた。なお「Archewell Audio」は、もちろん夫妻の愛息アーチーくんにちなんだ社名である。

テクノロジー関連のニュースメディア『The Verge』などが米時間15日に伝えたところによれば、ヘンリー王子とメーガン妃は今後、それぞれがポッドキャストを制作、配信していく予定で、ヘンリー王子は主に兵役経験者にフィーチャーしたプログラムを、メーガン妃はジェンダー平等にフォーカスしたプログラムを提供していく可能性が高いと見られている。さらに個々による配信の他、夫妻が合同で制作するプログラムの配信も予定されており、本格的なローンチは来年になるということだ。

ヘンリー王子とメーガン妃はこのたび発表した共同声明の中で、数ある伝達手段の中からポッドキャストという形態に注目した理由について次のように述べている。

「時に立ち止まって集中しながら、人々の声にじっくりと耳を傾けたり、お互いが繋がること―ポッドキャストの素晴らしさは、そんなことを私達に思い出させてくれるところです。」

「2020年は様々な試練がありましたが、そんな時だからこそ、人との繋がりが今まで以上に重要になってくるはずです。お互いの声に耳を貸し、それぞれのストーリーに耳を澄ませることで私達は皆、実はどれだけお互いが繋がっているか、ということに気付かされるのです。」

独自の制作会社を設立し「Spotify」と契約を締結したビッグカップルと言えば、他にも第44代アメリカ大統領バラク・オバマ＆ミシェル・オバマ夫妻が挙げられる。2人は制作会社「Higher Ground」を設立し、ミシェル夫人が今年7月にポッドキャスト『The Michelle Obama Podcast』をスタート。初回のゲストに夫が登場し話題を集めたのは記憶に新しい。「Netflix」とタッグを組み制作した初ドキュメンタリー作品『American Factory』が第92回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞するなど、確かな実績を残している。ヘンリー王子・メーガン妃夫妻はそんな2人をロールモデルにしているのかもしれない。

なお来年以降の本格的な配信スタートに先駆け、今月中にはヘンリー王子とメーガン妃がゲストを招いて行う“ホリデー・スペシャル”が配信される予定とのこと、こちらも大きな話題を集めることは間違いなさそうだ。

このたびの夫妻の契約内容に関する詳細は明かされていないが、アメリカの人気司会者ジョー・ローガン氏が今年5月に100億円超で「Spotify」とライセンス契約したことが明らかになっており、この数字はある意味、1つの目安になると言えそうだ。今年7月にサンタ・バーバラに購入した15億円超の豪邸やこれまでのライフスタイルを維持していくために、2人は今後相当稼いでいかなければならないであろう。

パンデミックの影響なども重なり3月の王室離脱以来、目立った活動が見られなかったヘンリー王子・メーガン妃夫妻だが、来年以降は「Netflix」「Spotify」といった大手との大型契約を通じてメディアへの露出も本格的に増えていきそうな兆しだ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex　2019年10月15日付Instagram「This evening, The Duke and Duchess of Sussex attended the annual ＃WellChildAwards in London.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　c.emma）