オリックス・田嶋が2度目の交渉で納得の更改「加味してしっかり上げていただいた」

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2020年12月17日 15:50  ベースボールキング

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契約更改交渉後の会見に臨んだオリックス・田嶋(球団提供)
◆ 来季はタイトル争い参戦へ

 オリックスの契約更改が17日に行われ、1度目の交渉で保留した田嶋大樹投手が2400万円増の4200万円でサインした。

 前回提示から1000万円以上の大幅アップを勝ち取った左腕は、「僕が1回目の交渉で話した内容を加味してもらって、しっかりと上げていただいた。4年目の来季はタイトル争いに加われるように妥協なく、自分に厳しくやっていきたい」と、納得の表情で来季への決意を述べた。
 
 「4200万円で契約していただけることができました」。サインした条件面を問われた田嶋は、自ら来季の年俸を明かした。それだけ納得のいく交渉だったのだろう。

 前回の保留理由は、「1年間を通してローテを守ったことを評価してほしい」というもの。3年目の今季、開幕ローテ入りし、4勝6敗と勝ち星は伸ばせなかったが、122回2/3を投げて初めて規定投球回数にも達した。

 それにも増して田嶋が誇らしく思っているのは、コロナ禍により調整が難しい中で、1年間、コンスタントに仕事が出来たという点だ。しかも、1年目からケガに泣かされていた自身が、初めてケガなくチームに貢献することが出来たという自負があった。

 その思いに球団が応えた形だ。1000万円程度と考えられた前回提示から、一気に1000万円以上の上積みとなった。「球団からは、1年間、ローテを守り規定投球回数に達したことで、しっかり仕事をしてくれたと言ってもらえた」という。

 来季の目標は「タイトル争いに入っていけるような数字を残すこと。タイトルを狙うような数字を残さなければ、チームに貢献できたとは思えない」と、球団の期待には「数字」で応えるつもりだ。

 マウンド上で表情を変えることなく、淡々と投げ込むのが田嶋の特徴だが、会見では自身のスタイルにも言及。「目の前のことをしっかり、コツコツとやっていくのが僕のスタイル。1試合1試合、打者一人ひとりにしっかりと自分の投球をして、自分のボールを投げる。目標を大きく持ち、しっかりと目の前のことに集中したい。自分のやることは把握している」と、足元を見据える。

 自主トレも「集中したいから一人で黙々とやる」といい、「場所も言えない。妥協なく自分に厳しくやっていきたい」とストイックに臨む所存。シーズン中、常に口にしてきたのが「チームに貢献したい」だった。1年間を初めて無事に過ごしてチームに貢献した田嶋。来季は更なる飛躍の年になる。


文=北野正樹(きたの・まさき)

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