乃木坂46 生田絵梨花&久保史緒里、グループトップクラスのボーカル力 『CDTVライブ!ライブ!』SPデュエットへの期待

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2020年12月20日 07:41  リアルサウンド

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 乃木坂46の生田絵梨花と久保史緒里が、12月21日放送の『CDTVライブ!ライブ!クリスマススペシャル』(TBS系)にて映画『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」を歌唱する。


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 先日発表されたこのニュースを見て、真っ先に思い出したのが、今年7月にオンエアされた『音楽の日2020』(TBS系)での出来事だ。番組内の企画「ファンが選んだディズニーソングTOP10 カバーリレー」に出演予定だった生田が体調不良となり、急遽その代役を任されたのが久保だった。ステージに立つのは同じ坂道シリーズで、当時まだ欅坂46だった松田里奈、日向坂46の佐々木美玲のほかにも、城田優、ISSA、島津亜矢、Little Glee Monsterといった歌唱力に定評のある面々。生田の代役ということで歌割りも多く、立ち位置もセンターに近いポジションであった。


 しかし、久保はそんなプレッシャーをはねのけ、見事プラスの力に変えていく。最初に歌われたのは映画『リトル・マーメイド』より、全員で歌唱の「アンダー・ザ・シー」。いささか緊張の表情も伺えるものの、出だしのセリフ部分から、ISSAとのパートと、徐々にリードを取っていく久保。続けて、松田、佐々木とともに3人で歌ったのが、ミュージカル『リトルマーメイド』でも歌われる「パート・オブ・ユア・ワールド」。緊張がほぐれてきたのか、久保は少しリラックスした面持ちで、感情豊かにアリエルとして思いを伝えていく。一点を見つめ、やがて2人と顔を合わせハモる久保の歌声は、以前から練習を重ねていたかのような完成度であった。放送後、乃木坂46公式Twitterのツイートには賞賛のコメントが寄せられ、放送を観ていた乃木坂46のファン以外からも大きな反響を呼んだパフォーマンスとなった。


 あれから5カ月が過ぎ、披露される生田と久保のデュエット。番組は違えど、同じTBSということで『音楽の日2020』の反響を受けての組み合わせであり、ディズニーソングであろう。夜のテンションではしゃぎあった『真夏の全国ツアー2017』をきっかけに仲を深めた、気の合う波長が一緒の2人。久保は生田がセンターを務めた「何度目の青空か?」をきっかけに乃木坂46を好きになり、一貫して今でも尊敬する先輩に生田の名前を挙げ続けている。19thシングル『いつかできるから今日できる』では、2人のユニット曲「新しい花粉 〜ミュージカル「見知らぬ世界」より〜」が誕生。『真夏の全国ツアー2019』で、生田が「白米様」を「Dear white rice」として、映画『ドリームガールズ』風アレンジでパフォーマンスしたメンバーには久保が選ばれるなど、互いに信頼し合う2人の相性は抜群だ。


 『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)を筆頭に、音楽番組では一人の生田絵梨花として、もはや乃木坂46の肩書きが必要ないほどの認知度と実力を兼ね備える生田。先月放送となった『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)での企画「令和のアイドル界で厳選!スゴいボーカリスト10人」では1人目に生田が紹介され、今井マサキは彼女の歌声の真骨頂である低音域、さらに音程が下がってもぶれない声のフォーカス、芯のある声のキャラクターを解説した。


 さらに付け加えれば、ミュージカルで培われた声量や感情を乗せた表現力も生田の歌には感じられる。生田に次いで、乃木坂46においてトップクラスの歌唱力を誇る久保もまた、情感溢れる歌声を伸びやかに響かせる。ユニット曲「新しい花粉」然り、『音楽の日2020』然り、久保もその確かな実力で観る者に感動を与えてきたのだ。


 改めて、今回『CDTV』で披露するのは「アナと雪の女王」より「生まれてはじめて」。『FNS歌謡祭』をはじめに、これまで生田が何度も音楽番組でパフォーマンスしてきた、言わば歌い慣れた楽曲。そこに久保の歌声が乗ることで、どんなハーモニーが生まれるのか。『音楽の日2020』が生んだストーリーから、2人だけにしか届けられない歌声がそこにはあるはずだ。(渡辺彰浩)


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