福は〜内、鬼も〜内。京都のぽりぽり豆菓子

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2020年12月25日 10:02  オズモール

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◆鬼も一緒におやつの時間。ヒカミヤの「鬼っこお豆セット」

鬼っこお豆2個セット1300円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第11回目は京都府・福知山市にある「ヒカミヤ」で販売中の「鬼っこお豆セット」をご紹介します。



「福は〜内、鬼も〜内」、みんな仲よくお豆をぽりぽり
大正時代を舞台に、家族の仇を打つために鬼と戦う主人公が描かれた漫画が大ヒットしている。日頃、流行りにうとい私でさえ、ストーリーや登場人物の名前や衣装を覚えるほど日常に浸透しているのだ。日本では古くから、疫病は鬼がもたらすと考えられ、魔物の目「魔目」を封じるため、季節の変わり目に豆を投げたのが節分の豆まきの起源とも言われる。この漫画では、人も鬼もそれぞれが抱える背景や感情を隔てなく描いていることが、多くの人の心を揺り動かしているようだ。

ときを同じくして出合ったのが、酒好きの鬼・酒呑童子が隠れ住んだ伝説が残る、京都府福知山で新たに誕生した豆菓子。オリジナルブランド「ONI MO UCHI」を立ち上げ、甘しょっぱい青のり醤油と甘い砂糖まぶし、2種類のお菓子を考案したのが、昭和風情が残る商店街の元はきもの屋だった建物で、デザイン業&月イチ開店の雑貨店「ヒカミヤ」を営むデザイナー・スワミカコさん。「鬼もみんなで仲よくおやつを食べたいはず」という優しい気持ちも、素朴な味とともに、ポリポリッと?み締めます。

取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門


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