緊急事態宣言で成人式の中止相次ぐ、着物レンタル業者の多くはキャンセル代無料に

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2021年01月07日 13:02  Fashionsnap.com

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京都きもの友禅公式サイトより
新型コロナウイルス感染再拡大に伴う緊急事態宣言の発令により、1月11日の成人式の開催を見送る自治体が相次いでいる。式の中止や延期を受けて、着物レンタル業者はキャンセル料や延長料金の無償化といった様々な策を講じている。 こちらもチェック 新型コロナウイルスで卒業式が相次ぎ中止、袴レンタル各社がキャンセル対応に追われる

 京都きもの友禅では、式が中止およびオンラインのみでの開催となった人を対象に着物の購入者には祝金として商品券を、レンタル契約した人には着物を進呈。また、成人式が延期になった人には、延期後の開催日の月末までレンタル期間を無料延長する。同社は公式サイトで「地域の成人式がどのような形式になったとしても、どうか、ハタチをお祝いする気持ちは、縮小させたりしないでください」というメッセージを掲出している。
 着物専門店「やまと」では式が延期の場合は延長料金が発生せず、中止の場合は返金に応じる。このほか、同社では成人の日プロジェクト「彼らのハタチは中止できない。」を実施。成人式の中止および延期、縮小が決まった地域を中心にプロフォトグラファーによる撮影会を行う。1時間あたり最大15人までの時間予約制で受け付けている。
 成人式の前撮りおよび式当日の振袖レンタル・着付けなどのサービスを提供している写真スタジオ「愛写館」では、成人式の中止により振袖が着られなくなった顧客を対象にキャンセル料無しでの返金対応を実施。なお、すでに前撮りを撮影した人には、前撮り撮影だけのプランに変更し、差額を返金している。振袖のレンタルと写真撮影を行う一蔵が展開する「オンディーヌ」や「ICHIKURA」では成人式が中止となった場合、前撮り撮影が済んでいる場合は料金の半額、済んでいない場合は全額を返金する。
 振袖のレンタルに加え、当日のヘアメイクや着付けなどを行うジョイフル恵利では、式が中止およびオンラインのみでの開催となった人を対象に、前撮りが未実施の場合は全額返金、前撮りを実施した場合は半額を返金する。また、レンタルした振袖を別日に卒業式などで着用する場合は振袖を進呈するという。
 なお、東京23区では、墨田区や目黒区、大田区など15区が開催の中止を決めた。品川区や渋谷区、豊島区、練馬区、江戸川区では開催の有無については未定としており、新宿区や中野区、江戸川区は会場で開催予定だという。中止を決めた世田谷区では、成人式をオンラインで実施する予定で、世田谷区民吹奏楽団による演奏や区長による式辞などをYouTube上で配信するという。
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  • 緊急事態宣言をだすと、いろんな業種に影響がでてきますね。
    • イイネ!11
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