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写真![]() 会議で感染者数のグラフを示して説明する山口祥義知事(右)=2021年1月13日午前11時33分、佐賀県庁、福井万穂撮影 |
佐賀県は13日午前、新型コロナウイルスの対策本部会議を開いた。前日に過去最多となる32人の感染が確認されるなか、山口祥義知事は「ほとんど福岡由来」と名指しし、福岡県との不要不急の行き来を自粛するよう呼びかけた。
会議ではまず、県内や九州各県の感染拡大状況が報告された。坂本洋介副知事が「(感染の)入り口が多くの場合、福岡だと思う。福岡での会食や往来は極めて厳しい状況、という認識でいいのか」と尋ねた。大川内直人・健康福祉部長は「元栓を閉めれば、出る水は減るだろう」などと表現した。
山口知事は、特に鳥栖市、基山町で感染者が増えていると指摘。「東部は福岡と入り組んだ地域なので、ご留意いただきたい」と述べた。
県によると、流行のピーク時に確保する計画の病床数を示す「確保想定病床」の利用率は、12日時点で26・7%。また同日までの1週間の陽性確認数は130人で、その前の1週間から約2・5倍と急増、「第3波」をうかがわせる。
しかし山口知事は会議で、福岡や長崎、熊本を挙げ、県外での会食の自粛を求めた。
終了後、山口知事は報道陣に対し、福岡県に関する緊急事態宣言について「そこをしっかりやっていけば、佐賀県の数字は下がっていくと思われる。相まって対応を取っていきたい」と語った。(福井万穂)
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