爆笑・太田光「小池さんは大した玉、菅さんはあの程度の存在、コロナ恐れるな」

1

2021年01月14日 11:35  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真爆笑問題 太田光さん  (撮影/写真部・東川哲也)
爆笑問題 太田光さん  (撮影/写真部・東川哲也)
 再びの緊急事態宣言でコロナは社会的病となった。芸能界にもその波は押し寄せ、相方が感染するなど、その脅威を目の当たりにした爆笑問題の太田光さん(55)。だが、あえて「恐るるに足らず」と語る。社会を切り取り、笑いを生み出してきた独創的視点でぶった斬る。

【写真の続きはこちら】

──今年も新年早々、緊急事態の再宣言とコロナ禍の先が見えません。コロナに対する恐怖を多くの国民が感じています。

 僕の受け止め方は、去年の春からあまり変わっていないんです。さほど恐れるものではない、と。ただ、コロナは社会的な病になってしまった。自粛警察という言葉が生まれるとか、世間の反応に対する恐怖はあるかもしれません。テレビなどで伝える側にいる僕らとしては、世の中がどう反応するのかを意識して、たとえば(MCを務める)「サンデー・ジャポン」(TBS系)なんかでも、なるべく恐怖心をあおらないようにしようねということは常々言っています。

──昨年8月には、相方の田中裕二さんがコロナに感染し、「サンデー・ジャポン」の欠席を余儀なくされるということもありました。

 あのときは田中に続いて、番組を担当する山本里菜アナウンサーも陽性になった。サンジャポのスタジオでクラスターが起きたんじゃないかって世間の目があったから、現場では危機感、緊迫感はありましたよね。

──世間の目が厳しくなる要因として、多くのメディアが感染者数を速報することが挙げられます。

 他のワイドショーなんか見てると、コロナを通して恐怖心をあおって、政府を批判するということになりがち。僕は安倍(晋三前首相)さんも菅(義偉首相)さんもいいとは思っていないんだけど、この事態に関しては与党も野党も争わずにできないのかなと。これは去年4月からずっと思っていることだね。

──今回の緊急事態宣言は、小池百合子東京都知事が強く要請したという側面があります。

 小池さんは大した玉だと思いますよ。当初は「この人、嫌だなあ。全部都民のせいにしている」と思ってたんだけど、去年の夏過ぎたあたりから一度冷静になって、そして、今また切羽詰まってきて、今度は見事に国民受けすることをやり始めた。3県の知事と行動を起こすことで菅さんがやらないといけないようにポイントを持っていった。かなり考え抜かれていて、したたか。さすが“女帝”みたいな感じだよね。

──菅首相はやり込められてしまった印象です。

 菅さんは、人はいいんだろうけど、ちょっと言葉が少なすぎるよね。口下手なんですよ。批判が多いけれども、あの人は本領を発揮すべきところで発揮できていないと思う。それこそ前例がなかったふるさと納税を作ったり、デジタル化の推進だったり、縦割りを解消してきた実績があるんだから。

──そうした実績はどこで発揮できますか。

 今一番の問題は医療崩壊と言われていて、実際に病床のキャパシティーが少ないのは確かなんでしょう。これは大学病院と開業医という、いわゆる縦割りが原因。この構造を解消するのは、菅さんにとって一番得意な分野なはずなんですよ。トップダウン式で役人を使って自分はやれるって豪語していたんだから、そっちをやればいいと思うんだよね。

──菅首相のリーダーシップが物足りず、国民の間には政治不信が広がっていると感じます。

 政治不信は今に始まったことじゃなくて、常にそうでしょ。ただ、日本人は権力者にそれほど強いリーダーシップを求めていないような気がしているんですよ。たとえば、トランプ大統領みたいな強権的なリーダーをはたして日本人は求めているのかな。涙ながらに演説したドイツのメルケル首相みたいなことを菅さんに求めるのかな。僕は嫌だね、そんなリーダーは。菅さんが涙しながら突然訴えたらさ、引くよね(笑)。菅さんはたしかに頼りないけど、あの程度の存在でいてほしいって気持ちもどこかにあるんじゃないかな。ボコボコのけちょんけちょんに言われるようなね。

──政府の対策は後手に回っているとの批判が多く聞かれます。

 後手後手って言うけども、どうしたって後手になるんですよ。それは経済を止めたくない、でもコロナも収束させたい、そのギリギリのラインを狙うからだよね。東京五輪にしてもそうで、決断するタイミングとしてはまだ早くて、開催する前提で引っ張れるまで引っ張るでしょう。これまでは引っ張って期待が高まったところでやっぱりだめでしたと。この連続なんだよね。どうしたってギリギリでの急ブレーキになるんだから、「なんだよ期待させといて」と落胆したり怒ったりするのではなく、もう少し世の中が理解したほうがいいと思う。

──メディアの伝え方にも工夫が必要だとお考えですか。

 一度、ちゃんと冷静に整理して考えないとだめだよね。今は結論を出さないまま次に行っているから。ちゃんと分析すべきなのに、いついつに感染者数が4桁になりましたとか、何曜日に多いとか、どうしてもそうした数字に引っ張られてしまう。僕らも含めて全員がよくわからないまま伝えてしまってる。

──どこかに責任の所在を見つけて、批判しないと気が済まないという風潮があります。

 年始に各テレビ局で、初詣にこんなに人出がありますと画(え)を映すよね。多いなって一見、見えるんだけど、その神社がどんな対策をしているのかまでは見えないわけ。なのに、それを責める空気になって分断が起きるんです。裏の事情を知らせることなく、テレビは一瞬一瞬を切り取って印象づけてしまうんだけど、その点と点の間の部分をもう少し想像できるように、工夫したいなと思う。

──周囲と同じでなければいけないという同調圧力は、コロナでより一層高まったように感じます。

 嫌だなと思うよね。でも一方で、さっき言ったことと矛盾するけど、テレビがこれだけあおったことで、国民の間に恐怖心が広がって、その結果、日本がこの程度の感染者数で済んでいるという一面もあるんだと思う。だから一概にそれが悪いとも言えないんだよね。

──日本人は従順で慎重であると言われます。

 みんながマスクしているとか、この日本人の臆病さというのは大きいと思う。フランスではマスク着用が義務化されたのに誰もマスクせずに暴動が起きた。特措法について、罰則がなくて緊急事態宣言の効果があるのかってよく言われるけど、国民性も考えないといけない。法的な拘束力があってもフランスではそうなったわけで、日本は独自のやり方をするべき。

(構成/本誌・秦正理)

>>【後編/爆笑・太田光「日本には無責任な態度を取り続けていく賢さがある」】へ続く

※週刊朝日  2021年1月22日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • と、その程度の芸人がほざいてアエラに利用されております\(^o^)/
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定