東京の公園で木の伝染病が急拡大 500本枯れ、伐採

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2021年01月14日 14:22  朝日新聞デジタル

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写真紅葉でもないのに赤く変色し、枯れた木=2020年9月、東京都多摩市諏訪2丁目の諏訪第3公園、多摩市提供
紅葉でもないのに赤く変色し、枯れた木=2020年9月、東京都多摩市諏訪2丁目の諏訪第3公園、多摩市提供

 東京都内の公園で、広葉樹の伝染病「ナラ枯れ」が広がっている。都公園協会によると、今年度は500本以上が枯れ、44本だった昨年度の10倍超に上る。梅雨が長くて気温が高かったこの夏、原因菌を運ぶ虫が活発化し、一気に急拡大したとみられるという。


 ナラ枯れは体長4〜5ミリの甲虫、カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌が原因。ドングリをつける広葉樹が被害にあう。葉がしおれ、紅葉でもないのに葉が茶色や赤褐色に変色。一度枯れると木が生き返ることはない。虫は木に産卵し、越冬するという。


 都内約60の公園を管理する同協会によると、昨年8月時点で21の公園で500本超が枯れた。一部だけ枯れた木を合わせると1700本以上で被害を確認。虫の活動が収まる冬のうちに木の中の幼虫を駆除しないと、夏にまた成虫が飛び出し、被害が広がるおそれがある。


 同協会は500本を順次伐採する対策をとる。木はチップに細断して、木質バイオマス発電や紙の原料に回す。


 市町村管理の公園や街路樹でも被害が相次いでいるという。多摩市や稲城市は昨年末、ナラ枯れ対策の費用を補正予算に初めて計上。伐採したり、薬剤を木に注入したりして、拡大を防ぐという。(前川浩之)


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