“ゴミ清掃芸人”マシンガンズ滝沢が取り組む食品ロス対策に共感の声「提案書にまとめましょうか」

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2021年01月14日 15:52  Techinsight Japan

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Techinsight Japan

「食品ロス自体に関心をもってもらいたい」と願う滝沢秀一
お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一はゴミ収集会社で働く“ゴミ清掃芸人”として知られ、現場での経験をもとに書いた本『このゴミは収集できません』(2018年9月発売)はベストセラーとなった。そのマシンガンズ滝沢が食品ロスの現状を訴え、自ら進めている食品ロス対策への協力を手紙で呼びかけたところ多くの反響があった。

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数年前、節分に食べる「恵方巻き」が大量に廃棄されている実態が問題視され、スーパーやコンビニなど事業側が批判の対象になった。しかしマシンガンズ・滝沢秀一によると、小売店などの流通だけでなく「食品ロスの46%、ほぼ半分が家庭から排出されている事実」はあまり知られていないという。様々なゴミを見てきた滝沢は食品ロスの問題こそ重要だと感じ、1つの対策として“まだ食べられるのに廃棄される食べ物”を貰って活用できないかと考え、昨年末から「食品ロスランチ」の取り組みを進めているそうだ。まずは近所のスーパーやお店に協力してもらうため話を聞いてもらおうとしたが「本部に聞かないとわからない」、「忙しいので、ごめんなさい」と相手にされず「飛び込み営業は失敗しまくりでした」という。そこで時間がある時に読んでもらえるのではないかと思い、手紙をしたためた。

「食品ロス食材提供のお願い」と協力を呼びかけるその手紙は、「太田プロダクションに所属しているマシンガンズ・滝沢秀一と申します」と自己紹介から始まり、お笑いによる収入だけでは生活が苦しくて8年前にゴミ清掃員として働くようになった経緯を説明することで、なぜこのような活動をしているのかが分かるように配慮している。

滝沢がやろうとしている「食品ロスランチ」は、先輩芸人のエルシャラカーニ・山本しろうが営むカレー店を使って着々と準備が進んでいる。捨てるはずだった食材を調理して安価なメニューを提供することで「お客さんを呼び」、調理の様子をYouTubeにアップして「食品ロス自体に関心をもってもらいたい」という取り組みで、さらに「余剰の食べ物を有効的に活用し、食べたくても食べられない人達にお金という形でできる範囲で送金したい」という。


滝沢は食品ロス問題に着目してから居酒屋やスーパー、食品メーカーなどで、まだ食べられるものを廃棄して心を痛めている人がいることを知り、手紙ではそうした人々に向けて「賞味期限はあるが、廃棄しなければならない食べ物をお譲りしていただけないでしょうか」と呼びかけている。スーパーなどの事業側はゴミとして廃棄する経費が少しでも減り、しかもその捨てられるはずだった食材を有効活用することで消費者側に「食品ロス問題」を知ってもらうのが目指すところだ。

マシンガンズ滝沢がそのように「食品ロスランチ」への協力を呼びかけた手紙をTwitterに公開して「この手紙を持ってスーパーをまわるんだー」とツイートしたところ、フォロワーから「素敵です! 店長さんだけでは判断出来ないかと思いますので、各スーパーの本社へ郵送するのもありかと思います 滝沢さんの思いが届きますように!」や「飲食店勤務でお話を伺いたいのですがメールはどちらからお送りできますでしょうか?」などの反響があった。

そんななかリサイクル業経営企画室『寺井正幸@ゴミのあり方を変える人』Twitterから「イイですね! 良ければ簡単な提案書にまとめてみましょうかね?」とリアクションがあり、滝沢は「寺井さん、引き続きよろしくお願い致します。また色々とお話させてください!」と期待を膨らませていた。

画像2、3枚目は『マシンガンズ滝沢秀一 2021年1月6日付オフィシャルブログ「カレー屋さん」、2021年1月1日付オフィシャルブログ「あけましておめでとうございます!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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