DeNA仁志二軍監督が語る育成方針「超一流を目指す目的意識を」

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2021年01月14日 15:53  ベースボールキング

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今季からDeNAのファームで指揮をとる仁志敏久二軍監督
◆ 満を満を持しての現場復帰

今季からDeNAの二軍監督に就任した仁志敏久二軍監督が14日、「2021年度イースタン・リーグ運営委員、監督合同会議」に出席。その後、ZOOMでのオンライン取材に応じた。

 2007年から2年間、 TBS時代のベイスターズに在籍していた仁志二軍監督は「大きく変わりましたね。二軍の施設、球団スタッフも変わり、DeNAになってチャレンジ精神とか、新しいものを作る姿勢が随所に見られる。DeNAになってまだ10年。まだまだ作られている過程だなと感じている」と体制の変化を体感しているようだ。

 引退から10年余りを経て、指導者として初めてNPBのユニフォームに袖を通すことになったが、「これまでもベイスターズ以外から話しをもらった事もあったが、自分の学んでいる過程であったり、侍ジャパンに関わったりもあった。その時点での球団のコンセプトを踏まえた時に、これまではいいタイミングではなかった」とし、今回は「ベイスターズからいいタイミングで(オファーを)いただいて、準備期間もあった。悩むほどでもなかった」と、満を持しての現場復帰を喜んだ。


◆ 二軍監督して掲げる2つの目標

 そんな仁志二軍監督には、ファームの指揮官としての考えが2つある。

 1つ目は“体力強化”。仁志二軍監督は「体力的なところから入らないと、技術的な改善はされない。フィジカルのベースを作りたい」と重要性を説き、若手選手たちの体力強化を一番の目標に掲げた。

 そして2つの目は“意識”について。「勝つことへのこだわりを持って欲しい。ファームなので、何がなんでも勝つんだというゲームは少ないが、選手が主体性を持って、勝つための方法や知恵を工夫してやって欲しい」と、メンタル面の大切さを説いた。

 昨年のDeNAはファームで2位という成績だったが、「争って勝ち取らないと、何も得られない。争って勝てるかが一軍でも問題になってくる」と語り、常総学院−早稲田大−日本生命−巨人と、常に勝利を求められる環境に身を置いていた男の持論を展開した。


◆ 三浦監督との連携

 現役時代、共にプレーしていた三浦大輔監督が今年からトップチームの指揮官就任したこともあり、一軍との連携も密にとっていく。「一軍の考え方を見ながら、それに沿って教育していく。一軍に上がりそうな、名前も上がっているような選手たちをどうするか、どういうタイミングで上げるのか」など、旧知の仲ならではの“阿吽の呼吸”にも期待したい。

 自身のチームに関しては「フェニックスで数球団を見たが、トップクラスの光る選手を抱えている」と期待を寄せつつ、選手たちには「それを如何にして発揮するのか。チームとして動いていくために、自分はどういう役割をこなすのか。一流になっていくためにはどういう道を進むべきなのか。チームとしてもアスリートとしても、超一流を目指す目的意識が重要」とのメッセージを送り、考える力の大切さを力説した。

 野球界のエリート街道を歩んできた仁志敏久二軍監督が、理論を武器に横須賀から横浜へ若手を送り出す。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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