昨季30歳以上の盗塁数パ最多の31 走れる“30代”がいるロッテ

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2021年01月14日 17:12  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテ・荻野貴司[撮影日=2020年2月12日]
◆ 30歳以上の盗塁はパ最多

 マリーンズには“代走のスペシャリスト”として、昨季チームトップの23盗塁をマークした和田康士朗がいるが、中堅・ベテランといった30代の選手たちもまだまだ“走力”は負けていない。

 チーム2位・19盗塁の荻野貴司が半数以上の盗塁数を稼いでいるが、30歳以上のチーム盗塁数はパ・リーグトップの31。2位がオリックスの25盗塁、西武の22盗塁。昨季2桁盗塁を記録した選手はリーグで14人いたが、そのうち30代の選手は荻野、15盗塁の安達了一(オリックス)、14盗塁の金子侑司(西武)の3人で、2桁盗塁をマークした選手がいたロッテ、オリックス、西武が上位となっている。

 4位以降は楽天が15盗塁、ソフトバンクが14盗塁、日本ハムが4盗塁となっている。日本ハムだけ盗塁数が一桁だが、昨季30代の野手が4人しかいなかったことも大きく関係しているだろう。

▼ 昨季30代以上のパ・リーグ盗塁成績
1位 31盗塁 ロッテ
(荻野:19、マーティン:7、福田秀:3、角中:2)
2位 25盗塁 オリックス
3位 22盗塁 西武
4位 15盗塁 楽天
5位 14盗塁 ソフトバンク
6位 4盗塁 日本ハム

◆ 荻野が19盗塁

 昨年の10月で35歳となった荻野の“19盗塁”は非常にすごい数字だ。パ・リーグの盗塁ランキングを見ても、周東佑京(ソフトバンク)、西川遥輝(日本ハム)、和田、外崎修汰(西武)、佐野皓大(オリックス)と上位5人は“20代”の選手のなか、6位に荻野が入っている。7位の源田壮亮(西武)、8位の小深田大翔(楽天)も20代で、次に30代の選手が入ってくるのは9位の安達だった。

 荻野はルーキーイヤーの2010年から11年連続で2桁盗塁を記録し、17年から19年にかけて3年連続20盗塁以上。昨季は7月が終了した時点でリーグトップの12盗塁を記録するなど、故障で離脱していなければ20盗塁は間違いなくクリアしていただろう。19年にはシーズン自己最多の28盗塁と、30代に入っても走り続けている。シーズン中の試合前の練習では、「練習のときに疲れにくいようにするために(スパイクを)変えたりしています」と、武器である足を最大限に活かすための工夫を凝らす。

 荻野が半数以上の盗塁数を稼いではいるとはいえ、マーティン、福田秀平と“走れる30代”が多い。マーティンは昨年8月16日の日本ハム戦で、投手・バーヘイゲンのモーションが大きかったこともあり、三塁盗塁成功させた。ちなみに昨季7盗塁を決めているが、そのうち三盗は3つだった。

 ここに3月で30歳となる加藤翔平、7月で30歳となる岡大海も加わる。和田、藤原恭大、高部瑛斗といった走れる20代前半の選手もおり、走力という部分だけに焦点を当てると、チームバランスが非常に良い。チームとしては若手の台頭が待たれるが、今季も30代のチーム盗塁数はリーグトップになれるか注目だ。

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • いい加減、清田隠しは止めろ。コロナ禍の中、球団へ虚偽報告したのは欺く行為である。話題すり替えの盗塁云々なんかのクソ記事書いて恥ずかしくないか?コイツ。
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