宮藤官九郎&磯山晶Pが語る“役者・長瀬智也”の凄み ぶっ飛び設定にも説得力

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2021年01月16日 07:00  ORICON NEWS

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写真22日放送の『俺の家の話』に出演する桐谷健太、長瀬智也、永山絢斗、江口のりこ (C)TBS
22日放送の『俺の家の話』に出演する桐谷健太、長瀬智也、永山絢斗、江口のりこ (C)TBS
 俳優の長瀬智也(42)が主演し、人気脚本家・宮藤官九郎が手掛けるTBS系連続ドラマ『俺の家の話』(22日スタート/毎週金曜 後10:00)。長瀬と宮藤のタッグでは、同局では『うぬぼれ刑事』(2010年)以来11年ぶりとなる。これまでにも数々の個性的なキャラクターを演じてきた長瀬は、今作で能楽の人間国宝である父の介護問題に直面したプロレスラーというまたも強烈な役柄にチャレンジする。宮藤と長年、2人の作品を支えてきた磯山晶プロデューサーに話を聞くと、“役者・長瀬智也”の持つ魅力がより鮮明に浮かび上がってきた。

【第一話予告動画】長瀬智也が“プロレス”と“能楽”に挑む

 これまでに宮藤官九郎×磯山晶Pでいえば、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)、『うぬぼれ刑事』などに長瀬が主演し、いずれも話題を呼んだ。今作では長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラーの主人公・観山寿一が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパー・さくら(戸田恵梨香)を巻き込んで、家族と一致団結し、一家をまとめていく、一風変わっているけど、根底では“家族”を描く新しい形のホームドラマだ。

 以前から長瀬とそれぞれ作品作りを望んでいたという2人。制作経緯について宮藤氏は「長瀬くんが『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)の後に子供がいる役をやったことがないとおっしゃっていて。その後、磯山さんに『『こんなのどうですか?』ってメールのやりとりをした時に伝統芸能の家を継ぐ話がいいとなりました」、磯山氏は「長瀬さんと宮藤さんの間で、親子ものだったら、自分にも子供がいた方がいいねという話になり、3人ともお父さんは絶対に西田さんじゃないとねという話になって。そこからプロレスや伝統芸能や人間国宝だったりを決めながらちょっとずつ進んでいきました」と構想5年の月日を振り返る。

 そんななかでも長瀬はいち早く役作りに取り組んでいたそう。プロレスラー役として必要不可欠なのが身体のリアリティだが、磯山氏は「宮藤さんとプロレスを観戦した時に、本物のレスラーの方はすごく大きくて。私の中の長瀬くんのイメージはスリムだったので、本物とは身体が全然違うと思ったのですが、ポスター撮影では、長瀬さんの身体がすごく大きくなってた。仕上げてくれたんだなと」と役者魂に感心。宮藤氏も「役者さんが役作りのためには身体を作るのとは、レベルが違う。おかげさまでプロレスシーンは本物っぽくなった」と太鼓判を押した。

 またプロレスラーとしての細かな設定には長瀬自ら意見を出すことも。特にコスチュームに関しては磯山氏いわく「最初は、“純白の貴公子”というアイドルレスラーとして売り出されちゃった設定にしようとしたら、『ブルーザー・ブロディに憧れている人は貴公子風ではない』と強く主張していたので。コスチュームをワイルドな方向に変えました。身体作りもコスチュームも彼が先手先手で準備していて、誰よりも先にスタンバイしていました」といい、宮藤氏も「割と形から先に入っているように見えて、実はその形が本質をついている」とうなずく。設定がどれだけ盛り込まれた役柄でも、その核心を突くカンの鋭さは長瀬ならではのものだろう。

■繊細さと大胆さを持ち合わせた“唯一無二の人”「“こういう人に生まれたい”という体現化」

 これまでの作品で長瀬は、圧倒的な存在感とともに、繊細な感情の機微も表現してきた。そんな彼だからこそ演じることのできたキャラクターが多数ある。池袋のトラブルシューターも、落語好きのヤクザも、容疑者に惚れ込む刑事も。磯山氏は今作の設定に関して「ほぼほぼ、長瀬さんだからこうなったということしかない」と言い切る。「能楽」「プロレス」そんな一見結びつかない要素が同居したぶっ飛び設定もものにする。それが役者・長瀬智也の凄みでもある。

 磯山氏は「彼は今、プロレスとお能の両方を稽古しなければいけなくて。『俺はスーパーマンじゃないよ』と愚痴るくらい(笑)負担をかけちゃっているんですが、それをクリアしてしまうことがすごい。びっくりするくらいプロレスの受け身も上手いです。 “長瀬くんだから(できた)”というところしかない。だから作る側にとってはどんな設定でも成立させてくれるスーパマンです(笑)本当にそういう人がいるんじゃないかという説得力があります」と力説する。

 その一方で「『IWGP』のマコトや、『タイガー&ドラゴン』の虎児、『うぬぼれ刑事』の“うぬぼれさん”よりも、プロレスラーという設定は現実離れしてますが、今までで一番人間的にリアリティがある。今42歳だからこその良さ、いろんな人生経験を経ていい意味でおじさんなので普通の人が感情移入しやすい人物像になっているのではないでしょうか」。“リアリティ”が今作の鍵になってくるという。

 宮藤氏も今作は、今まで長瀬が演じたキャラクターのなかでは限りなく“普通の人”に近い主人公になっているとして「介護のシーンではお父さんを支えたりとか…長瀬くんの『なんで俺ばっかりこんな目に』というリアクションが見たかったんですよね。長男の悲哀というか、久しぶりに帰ってきて仕切らないといけない、ストレスとか躍起になる感じは長瀬くんがやると切実だろうな」と手応えをみせる。

 「(面をつける)プロレスや能とかやってるのもあって、ナレーション、心の声を劇中で多く書いているんですけど、そういえば今までの作品では、思っていることはすべて口に出して言う人だった。ものすごく新鮮ですよね。基本的に家の中にいると、感情をむき出しにできないだろうし。狙い通りにいけば、なんで今までやらなかったんだろうというくらい、テンションマックスでいるプロレスシーン以外は、等身大の長瀬くんが演じるキャラクターになっているのではないでしょうか」。

 この作品にはそんな「長瀬だからこそできる」という信頼と、「長瀬だからこそ観たい」という期待が込められている。彼の魅力について宮藤氏は「やっぱり思い切りがいいところ。自分で限界を決めずに向き合ってくれるのは気持ちいいですね。笑わせるところも、テクニックや小手先だけでやろうとせずに力いっぱいやってくれる。割と導入では細かいことも気にするけれど、あとは細かい質問は一切ない。やりやすいですね」。

 磯山氏も「実際はすごく細かいことを気にされながら演じられているのに、画面上ではものすごくスケールが大きい。もし、私が男子だったら“こういう人に生まれたい”という体現化。単に顔がいいとか、カッコいいからとかではなくて、『こういう人になりたい』という人を自然に演れる人。実は緻密だったりするのに、全然そういう風にはみえない“唯一無二”の人だなと思います」と力説する。長年にわたって数々の作品を生み出した2人が長瀬とともに作り上げる、新たな主人公・寿一が物語のなかでどう躍動するのか、期待が高まる。


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このニュースに関するつぶやき

  • うぬぼれが1番好きだなぁ(・∀︎・)タイガー&ドラゴンも面白かった!IWGPは見た事ないからレンタルしてみようかな(о´ω`о) https://mixi.at/a1SjRkL
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  • 役者の長瀬くんが大好きなので、もう見られないと思うと悲しくて仕方ない 涙��
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