空気をうまく流す「戦略的換気」とは? マスク着用でも外出が良い理由は?

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2021年01月16日 08:05  AERA dot.

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写真昨年4月の緊急事態宣言の時の、閑散としたJR渋谷駅前のスクランブル交差点 (c)朝日新聞社
昨年4月の緊急事態宣言の時の、閑散としたJR渋谷駅前のスクランブル交差点 (c)朝日新聞社
 冬だと換気がおっくうだ。とはいえ、このご時世、空気の入れ替えは、健康面からも気分的な面からもしておきたいところだ。

「単純に窓を開けるのではなく、適切な風の流れを作ることが重要です」

 こう語るのは、札幌医科大学の横田伸一教授。

 外気は冷たく、乾燥している。取り込んだ外気のため、風邪やインフルエンザのリスクが高まったり、心臓に負担がかかったりする。そこで横田教授は2段階換気を勧める。

「まず誰もいない部屋の窓を開けて、空気を入れ替えます。その部屋できれいな空気の温度が上がってきたら、人のいる部屋に送るんです」

 また、体調の優れない人は別の部屋に隔離し、その部屋の空気が居間などに流れないようにする。逆に、高齢者や受験生ら極力感染を避けたい人の部屋に、居間などの空気が流れるのも避けなければならない。

 開ける窓の位置や扇風機の配置を工夫して、空気をうまく流すことが大切なのだ。

 ただ、家庭内でのコロナ対策では、換気以外のことにも注意したい。

 横田教授がこう話す。

「家庭内なら、マスクをするとか食事は別に取るなどのほうが、リスクを下げられます。また、湿度を50〜60%ほどに保つことも重要です。飛沫(ひまつ)が遠くに飛んでいかず、落ちますので」

 そうした対策を取ったうえで、先述した換気法を使えば、より効果的だ。

 さてコロナ禍の中での健康維持としてもうひとつ重要なのが、外出だ。

 国立環境研究所の谷口優主任研究員は、身体の衰えと認知能力の衰えの2点を防ぐため、「場所や時間を選んで密を避けて、外に出るべきです」と断言する。

「出会った人と話をしなくても、目を合わせて会釈するだけで脳には大きな刺激になります。車に注意しながら歩く、周囲の風景を見て、『ここにビルが建ったんだな』と思うことも、認知活動のひとつです。歩幅を少し大きく取るように心がけてください。上級者は早足と通常歩行を交互にし、緩急をつけて歩くといいでしょう」

 日光を浴びると、体内でビタミンDが生成される。そうすれば骨が丈夫になるうえ、免疫機能も調節される。小魚やキノコ、レバーなどを食べてビタミンDを摂取するとともに、なるべく体内での生成も促したい。谷口さんが続ける。

「家の中で日光を間接的に浴びることも大事です。カーテンを開けて、できるだけ窓に近いところで過ごしてください」

 またこの状況下、買い物の回数が減り、野菜や魚、肉など生鮮食品の摂取が足りなくなりがちだ。これを避けるため、

「野菜はゆでて冷凍にし、毎日食べられるように。魚は缶詰や干物を利用することをおすすめします」(谷口さん)

 戦略的巣ごもり術で、冬の戦いをしのぎたい。(本誌・菊地武顕)

※週刊朝日  2021年1月22日号

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  • 全熱換気とか空調機でやるには規模もお金もかかる技術ですしね、、完全に外なら乾燥中とはいえ風の流れに紫外線と建物の中より感染しにくいと思えます
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