中国スポーツ用品大手のアンタスポーツが2020年度の通期業績発表　フィラが2桁の成長率を記録

中国の大手スポーツメーカー アンタスポーツ（安踏体育用品）が、2020年第4四半期および通期決算を発表した。昨年に引き続き「フィラ（FILA）」が好調を維持し、通期の売上高は前年比で2桁の成長率を記録した。

　「アンタ（ANTA）」ブランドの売上高は第4四半期では1桁台のプラス成長だったものの、通期ではマイナスだった。「デサント（DESCENTE）」を含むその他のブランドは第4四半期で55〜60％増収し、通期ではフィラと同様に2桁増の成長を記録。詳細の数字は後日公表するとみられる。
　なお、2019年のグループ総売上高は40.8％増の339億2700万人民元（約5089億円、1人民元＝15円）、営業利益は52.5％増の86億9400万人民元（約1304億円）と驚異的な伸び率を示し、ブランド別の売上高ではアンタが21.8％増の174億5000万人民元（約2617億円）、フィラは73.9％増の147億7700万人民元（約2215億円）だった。
　同社はアンタや2009年に中国事業を買収したフィラのほか、デサント、韓国の大手アウトドアウェアブランド「コーロンスポーツ（KOLON SPORT）」などを傘下に収めている。2019年3月には「サロモン（SALOMON）」や「アークテリクス（ARC'TERYX）」などを擁するアメアスポーツを取得した。2022年の北京オリンピックでは公式パートナーを務める。
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