トライアウト失敗も現役続行。独立リーグで奮闘する元NPBの男たち

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2021年01月18日 07:11  webスポルティーバ

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 2020年12月7日、神宮球場で開催された12球団合同トライアウトに、阪神、MLB、日本ハムで活躍した新庄剛志が参加した。48歳でプロ野球復帰を目指す前代未聞の挑戦が大きな話題となったものの、NPB球団からのオファーは届かず。新庄は自身のSNSで「1%の可能性を信じてやってきたが、今日0%になりただただ悔しいし情けない」と心境をつづった。

 しかし昨年末には、独立リーグのルートインBCリーグに所属する新潟アルビレックスがオファーを出したことを球団関係者が発表。新庄はやはり自身のSNSでオファーを断る意志を示したものの、正式に断ったというニュースは出ていないだけに、まだまだ目が離せない。

 新庄の動向も気になるところだが、トライアウトを受験しながらNPB復帰が叶わず、独立リーグで奮闘する選手もいる。かつて元巨人の村田修一(現巨人一軍野手総合コーチ)もプレーしていた、栃木ゴールデンブレーブスはそんな選手が数多く所属している。コーチ兼任の選手として飯原誉士(元ヤクルト)や成瀬善久(元ロッテ、ヤクルト)もいるが、現役選手として西岡剛がプレーしていることでもお馴染みだ。




 西岡は阪神から戦力外通告を受けた2018年にトライアウトを受験したものの、獲得するNPB球団は現れず、栃木からNPB復帰を目指すことを決断。1年目は59試合に出場して打率.339、出塁率はリーグ最高の.479を記録し、シーズン終了後の11月に自身2度目のトライアウトに臨んだ。

 2020年シーズンの開幕直後は栃木との契約を保留していたが、それでもNPB復帰は叶わず。開幕から約2カ月が経った9月に再契約し、出場は13試合にとどまったものの、33打席で打率.303をマークした。2019年から「トライアウト参加は通算2回まで」のルールが定められたため、2020年のトライアウトには参加できなかったが、2021年以降もNPB復帰を目標に現役を続行する意思を示している。

 昨年9月には、ソフトバンクをはじめ、西岡と同じようにMLBや日本代表でもプレーした川崎宗則が栃木に入団。西岡は同月に開かれた川崎の会見に同席し、「川崎さんもプロ(NPB)を目指すんですよね?」と質問。川崎は「僕もプロを目指しますよ。台湾のね」と応じた。

 NPB復帰を目指しながら、独立リーグからドラフト指名を夢見る選手たちに技術と知識を伝える「選手兼任コーチ」として奮闘する選手もいる。日本ハム、巨人でプレーしていた乾真大は、2020年のシーズンをBCリーグ加入1年目の神奈川フューチャードリームスの「選手兼投手コーチ」として過ごした。

 2017年に巨人を戦力外となり、翌年はBCリーグの富山サンダーバーズでリーグ2位の14勝を記録した。同年に自身2度目となるトライアウトに参加したがNPB復帰はならず。富山残留を決め、2年目のシーズン開幕前に監督に就任した二岡智宏(現・巨人三軍監督)から要請を受け、投手コーチを兼任。2020年に移籍した神奈川でも選手兼コーチとなった。

 2018年のトライアウトを終えたあとには、報道陣の「来シーズンも現役を続けるか」という問いに、「どこでやるかはわかりませんが、必ずやりますよ!」と笑顔で即答した。その時の溌溂さを失うことなく、昨季も選手として14試合に登板(13試合に先発)し、4勝2敗、防御率3.18。コーチとしても高木勇人(元巨人、西武など)をサポートするなど球団を支えた。

 その高木は、2019年に西武から戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに参加。さらに同年から開催されたワールドトライアウトでは、打者7人に対して無安打・無失点と好投してトライアウトのMVPに選出されたものの、NPB球団から声はかからなかった。

 2020年はメキシカンリーグに挑戦する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で帰国を余儀なくされ、神奈川への入団が決定。メキシコで思うような練習ができていなかったこともあって、成績は7試合に先発して2勝1敗、防御率5.11ながら、巨人時代のチームメイトである乾の支えを受けながら状態を上げていった。そんな後押しを受け、今年の1月には再びメキシカンリーグのチームに入団したことを発表。高木の挑戦は続く。

 独立リーグで現役を続ける元NPB選手の中には、NPB復帰の可能性が乏しくなってもリーグの"レジェンド"としてプレーを続ける選手もいる。2014年から四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに所属している正田樹だ。

 桐生第一高(群馬)時代は、3年夏の甲子園で優勝。1999年のドラフト1位で日本ハムに入団し、その後は阪神、台湾球界を渡り歩いて2011年にBCリーグの新潟アルビレックスに加入。チームの地区優勝に貢献した働きぶりが認められ、ヤクルトからオファーが届き、2012年にNPBに復帰した。

 しかし2013年に再び戦力外通告を受け、2014年に再び台湾プロ野球へ。それでも開幕から不調が続いて5月にチームを退団すると、愛媛に活動の場を移した。愛媛入団後は、新たにフォークを習得するなど投球の幅を広げ、2015年にリーグ年間MVPを受賞している。

 同年オフに3度目となるトライアウトを受け(1回目は2007年、2回目は2010年)、NPB復帰はならなかったものの、翌シーズン以降も愛媛で活躍。これまでリーグの最優秀防御率を通算3度受賞するなど、チームの戦力であり続けている。

 2020年のトライアウト参加者で、今シーズンを独立リーグでプレーすることになった選手としては、元ヤクルトの近藤一樹が香川オリーブガイナーズの選手兼投手コーチに就任。さらに、トライアウトの1番手として登板し、パーフェクトな投球を見せた元広島の藤井皓哉が、同じ四国の高知ファイティングドッグスでプレーすることが発表されている。

 日本球界の最高峰に身を置いた選手たちが、独立リーグでどんなプレーを見せ、周囲の選手たちにどういった影響を与えるのか。各地で野球を続ける男たちに、今年も要注目だ。

このニュースに関するつぶやき

  • 新庄とったらええやないか(;`皿´)exclamation ��2客呼べるでえ〜
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  • 西岡剛選手のロッテ復帰は、もうかなり厳しくなって来たなーあ�Хåɡʲ�����������日本プロ野球復帰を目指して、独立リーグで張っている選手たちは、すごいとは思うけどね。ただ、自分の将来も考えることも大事かな。
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