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写真![]() 田んぼの真中に突如現れた「コアファイター」の写真。いったい誰が何のために? |
愛知県稲沢市にある田んぼの真ん中に「謎のコアファイターが現れた」という写真が、Twitterで大きな注目を集めていました。
話題の写真を投稿したのはTwitterユーザー・シルバさん。「正月明けに突如現れたコアファイター」とある通り、写真にはアニメ「機動戦士ガンダム」に登場する小型戦闘機「コアファイター」の姿が写っています。赤と青を基調にした独特なカラーリングもしっかりと再現されており、つい先ほどまで空を飛んでいたと言われても信じてしまいそうな仕上がりです。
Twitterでは「クオリティ高いし、汚れまでリアル」「アムロが母に会いに来たのか」など、作品のクオリティやガンダムにちなんだ反応が見られました。中には添えられている「国府宮はだかまつり」の幟(のぼり)を見て「ガンダムの裸はコアファイターなのか」といった小ボケコメントも。その発想はなかった。
しかし、なぜ田んぼの真ん中にコアファイターが……? 投稿者のシルバさんに話を聞いてみると、写真を撮影したのは9年前。しかし、このコアファイターを誰が何の目的で作ったのか、どうしてここに設置されていたのかなど、何もわかっていないそうです。
そこで、コアファイターに添えられている幟に着目して、「国府宮はだかまつり」で知られる尾張大國霊神社に問い合わせてみました。
撮影されたのが9年前となると、詳細な情報が忘れられている可能性もありましたが、無事に国府宮社務所から得られた回答で、「謎のコアファイター」の目的や製作者がほぼ明らかになりました。
このコアファイターは、幟にも書かれているように愛知県稲沢市にある祖父江町の田んぼに置かれていました。製作者が趣味で作ったものを1カ月ほど展示していたそうです。材料にはベニヤ板が使われており、展示後に処分されてしまったとのこと。もったいない……!
製作者については、同町で暮らしている美術関係の仕事に就いている人物であることがわかりました。コアファイターに幟が添えられていた理由については、当時「製作者が厄年を迎えていたから」とのことで、「謎のコアファイター」の正体は「美術関係の仕事をしている地元の人が、趣味で作った模型」であることが判明しました。
「国府宮はだかまつり」は厄落としの神事であるため、祭りにあわせて自身の得意な模型作品の展示で厄落としを祈願しようとしたのかもしれませんね。
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