天野聡美「薬剤師への道から“なれるわけない”と思っていた声優に!」【声優図鑑】

1

2021年01月18日 20:02  ダ・ヴィンチニュース

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ダ・ヴィンチニュース

写真天野聡美
天野聡美

 キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第254回目に登場するのは、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の白菊ほたる役、『くまクマ熊ベアー』のミサーナ・ファーレングラム役、『8 beat Story♪』の水瀬鈴音役などを演じる天野聡美さん。

高校生までは、理系出身で薬剤師の道を歩もうとしていたそうですが、小さな頃の憧れを思い出して声優の養成所に。はきはきと話すトークが印象的で、「演技で遊べる声優になりたい」とこれからの声優像についても語ってくれました!

——天野さんが声優になりたいと思ったきっかけは?

天野:事務所の先輩である山本希望さんが出演されている『UN-GO』というアニメを見て、演技に興味を持つようになりました。キャストのみなさんの演技に、恐怖とか共感とかいろんな感情を引き出されて、本当に心を打たれて。

——そこで影響を受けて、自分も同じように演技をするようになりたいと。

天野:そのときは、自分が声優になんてなれるわけないって思っていたので…。憧れはありましたけど親にも言えなかったんです。でも高校の進路相談で「将来の夢がない」って担当の先生に話したときに、「昔でもいいからやってみたかったことないの?」っていわれて。あきらめていた声優の話をしたら、応援してくれたんです。こんな私の夢を応援してくれる大人が身近にいることに感動して、進路を変更して養成所に入りました。

——ということは、それまで別の進路を歩んでいた?

天野:理系だったので、薬剤師になろうと思っていたんです。でも6年間学校に通わないといけないから、両立はむずかしいなと思って。当時は両親も薬剤師をすすめてくれましたけど、声優になってからは応援してくれます。この前も、リバティーンエイジさんとのコラボグッズをいっぱい買ってくれたんですよ! 「パーカーを着てたら刺繍がいいねって八百屋のおじさんに褒められたよ」って、さっきもLINEがきました(笑)。



——ご両親がまず天野さんのファンなんですね! お仕事では、声優になってすぐの2019年から『アイドルマスター シンデレラガールズ』で白菊ほたる役を。もう1年以上演じてみて、いかがですか?

天野:ほたるちゃんは、最初はプロデューサーさんの顔をまともに見れないようなデリケートな女の子。いろんな過去が積み重なって、自分を責める気持ちから前を向けなくなってしまったんですよね。私もマイナス思考なので、自分との近さを感じながら演じられたと思います。でも、ほたるちゃんはぐんぐん成長していく女の子で、今は明るい服も着られるし、ユニットのみんなと笑い合えるようにもなって。一緒に成長してきたつもりが、むしろ、ほたるちゃんのほうが早く成長しちゃったかな? って最近はよく思います(笑)。

——『アイマス』というと本当に大きなコンテンツですが、携わってみて楽しいことは何ですか?

天野:ほたるちゃんの成長を見ながら「私もついていこう」って思えるのがうれしいし、たくさんの方に応援してくださっていることも、すごく支えになってます。ライブの際にほたるちゃんの声がつくことが発表になって、もともとキャラクターを応援していた方が集まって事務所宛に色紙を届けてくださったんです。お手紙もそうですし、こんなに愛されるキャラクターを演じられてうれしい!って思いました。

——いい思い出ですね…。『8 beat Story♪』の水瀬鈴音役も同じく2019年にスタート。前任から引き継いだ役として、難しいところがあったかと。

天野:難しかったけど、前任の方がいてくださったことが心強かったです。もともと「最初のボイスに寄せてほしい」と言われていたので、ゲームをいっぱいやってストーリーを開放しまくって(笑)。前任の方の声をすごく意識しながら収録にのぞみました。でもいまは新しいストーリーも出てきたんです。前の方の声が聴こえなくて不安なときもありますけど……これから気持ちを新たにして鈴音ちゃんと歩んでいきたいです。

——『8 beat Story♪』ではライブやイベントも多いですね。

天野:そうですね。これまでにもいっぱいライブをしてキャラクターと向き合ってきたと思います。キャストのみなさんは先輩方ばかりで、歌とかダンスとか圧倒的なパフォーマンス力。私もついていきたい!って、いつも思ってます。

——みなさんで集まる機会もあると思いますが、個人的に練習をすることも?

天野:自宅でダンスの練習をするために大きな鏡を買いました! 鈴音ちゃんもそうですけど、私が担当させていただくキャラクターはかわいいタイプの子が多いので、どうしたらもっとかわいく見えるのか、すごく考えます。首の角度を工夫したりとか、腰をひねるとかわいく見えるかな?とか。



——地道な努力があるんですね…。そして2020年のアニメ『球詠』で演じた山崎珠姫役は、かわいいというより芯の強いタイプの女の子でした。

天野:珠姫は、じつはオーディションの前日に追加で受けることになった役でした。今まで演じたことがないようなタイプだから自信がなくて、泣きそうになりながらオーディションを受けました。ボールを投げるフリをしながらセリフを言うんですけど、怖くてセリフが出ないから「うっ」「うっ」ってなかなか投げられなくて(笑)。

——(笑)。実際に演じてみてどうでしたか?

天野:珠姫の芯の強さは、友だちを想う気持ちとか、このチームでずっと野球がしたいっていう気持ちからきてるんだなって実感しました。私も『球詠』のメンバーがすごく大好きになりましたし、自分なりに珠姫のことを好きになって演じたら、「はまり役だったよ」と言われることが増えて。自信が持てるようになったし、最終回にはずいぶん自分も成長したな〜って(笑)。

——ちなみに、声のお芝居でいつも心がけていることは?

天野:相手の言葉をちゃんと返せることが大事だなって思います。アフレコは、テストが終わったらすぐに本番に入るので、瞬発力が必要だと感じていて。しっかりとボールを返しつつ、言葉や音で自分なりの遊びを入れて、個性を出していくことも意識してます。芝居で色々と遊びができる声優になりたいです。

演技だけではないお仕事もさせていただいているので、そこでは自分のキャラクターを把握して、それを表に出せるようになりたいです。



——生放送のお仕事も多いですよね。いくつかの番組のなかで、初めての方におすすめするなら?

天野:そうですね…『春瀬なつみと天野聡美のお部屋deタコパ☆』かな。1年以上やらせていただいているし、春瀬さんという本当に美人でしっかりした方が番組を進めてくれているから、私はいつも安心してはしゃげるという(笑)。

——天野さんの素顔がよく見えそうな番組ですね(笑)。

天野:はい(笑)。天野のことを知りたいって思ってくださるなら『タコパ』をぜひ。ちなみに、『峯田茉優と天野聡美 まったリミッツ with ktym』は、めちゃくちゃ絵が下手な私があえてイラストを描いている番組で、そちらも楽しくやらせていただいてます!『天野聡美のトロトロ王国』もよろしくね!

——では、オフの日の過ごし方を教えてもらえますか?

天野:よく友だちと電話してます。「ウミガメのスープ」っていう謎のクイズゲームが好きで。最初に結末があって、途中の流れを補完していくゲームなんですけど、私がすごいハマっているので、みんながつきあってくれます(笑)。

——ミステリーっぽくて面白いですね。もともと謎解きやミステリーが好きだとか。

天野:はい。はやみねかおるさんっていう作家さんの「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズとか「怪盗クイーン」シリーズとか、子どもの頃からミステリーや推理小説が好きで。最近はなかなか小説を読めてませんけど、ゲームで『ダンガンロンパ』に手を出しまして。3週間で『3』まで一気にやっちゃいました(笑)。

——めちゃくちゃ早い(笑)。他にも、休日にしていることは?

天野:化粧品とかメイクをするのが好きなので、美容系YouTuberさんのチャンネルをみたりとか。あと最近、自分でジェルネイルをするようになったんです。クリスマスやお正月など、季節やイベントにあわせてネイルを変えると、見てくれるみんなも楽しんでくれるかなと思って。ちょっとずつ道具を揃えて、塗ってはライトをあて、塗ってはライトをあて…って楽しんでます!



——音楽ではmajikoさんが好きということで、おすすめの曲を教えてもらえませんか?

天野:majikoさん、今日も聴いてきました! そうですね、夜とかにマイナス思考になっていろいろ考えて眠れなくなっちゃう人には『ノクチルカの夜』っていう曲を。ちょっと落ち着いたトーンがその時の気持ちの波長にあうというか。

私、人生で永遠に聴き続ける曲を集めた『人生』っていうプレイリストがあって、いろんなアーティストさんの曲が入ってるんですけど、仕事前に元気出してがんばろうってときは、神聖かまってちゃんの『フロントメモリー』を聴いてます。『恋は雨上がりのように』っていう映画の主題歌だったんですけど、映画も大好きだったし、テンション上げていこー!って気持ちになれるので。映画に出ていた小松菜奈ちゃんもかわいくて大好きです!

——おすすめ、ありがとうございます! では次に、声優さんでよく遊ぶ方を教えてください。

天野:よく電話してるのは倉本春奈ちゃん。後輩なんですが、よく遊んだりおうちに泊まったりしてます。それから、アイマスで同じくらいの時期に声がついた深川芹亜さん。すごく笑顔がすてきな先輩で、しゃべっているだけでテンションが上がって、いつも2人で爆裂トークをしてます(笑)。私にパクチーデビューもさせてくれたんですよ。

——パクチーデビュー?

天野:パクチーをはじめて食べるときに、パクチー専門店に連れていってくださって。はじめてなのにジンジャエールにまでパクチーが入ってたんです(笑)。お店の装飾もぜんぶ緑で…でも先輩のおかげで無事にデビューできました!

——いろいろお話をありがとうございます。まだ声優の道を歩みはじめたばかりだと思いますが、これからどんな声優になっていきたいですか?

天野:みんなの感情を動かすような演技ができる声優になりたいです。泣いたり怒ったり、怖いとか面白いとかでもいいから、見ている方の感情が何かしら生まれるような、心を揺さぶる演技をできるようにがんばりたいです!

——最後に、読んでくれたみなさんにメッセージをお願いします。

天野:この記事を読んでくれた方はわかると思いますが、私はいつも行き当たりばったりの生き方をしていて…まだまだですが、こうして作品に出られるようになったのはみなさんのおかげです。もし何かやりたいことがあるのにあきらめている人がいたら、いろんな理由があると思うけど、勇気を出してまずは飛び込んでみてほしいなって。私自身、いろいろやらせてもらって強く思います。みんな、がんばろうね!

——天野さん、ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!



天野聡美

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」


動画・画像が表示されない場合はこちら

    オススメゲーム

    ニュース設定