久保建英と対決へ。岡崎慎司、チームは最下位で1部残留へ正念場

1

2021年01月19日 06:41  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

 1月20日、岡崎慎司を擁するウエスカは、久保建英が移籍したヘタフェの本拠地に乗り込む。

「日本人対決」

 日本での報道はそこに焦点が集まるはずだが、チームはそれどころではない。

 ウエスカは、(1月18日現在)20位と最下位。今シーズンは開幕以来18試合で、わずか1勝しかしていない。昨シーズン2部で優勝を飾って、歓喜の昇格を果たしたばかりだが、残留圏の17位バジャドリードとは勝ち点差6。これ以上離されると、「地獄」と形容される2部へ真っ逆さまだ。

 岡崎のウエスカは、「天国」と言われる1部に残れるのか?




 ウエスカはヘタフェ戦を前に苦渋の決断をしている。1部昇格の殊勲者であるミチェル監督を更迭。開幕からわずか1勝で、最近5試合は1分け4敗、スペイン国王杯では3部に相当する2部Bのクラブに敗れ去った。更迭は自然の流れにも思えるが......。

「ミチェル・ウエスカを信じられる理由」

 これだけの不振にもかかわらず、スペイン大手スポーツ紙『アス』はミチェルが解任される直前まで擁護していた。

 事実、ミチェル・ウエスカは善戦していたのだ。

 4−4−2をベースにした戦いでは、攻守でしっかりとポジションをとって、お互いが補完し合って堅実に守り、ボールをしっかりつなぎ、サイドから攻撃を仕掛けた。左サイドからハビエル・オンティベロスが仕掛けるドリブルは、守備を崩す"ハンマー"だった。

 開幕から5試合は4分け1敗。勝ち星はなかったが、勝ち点を積み重ねていた。数字データでも、1対1の勝率、ドリブル成功率、クロス成功率などはいずれもトップ5に入るものだ。

 しかしながら、ことごとくゴールが決まらない。リーグ最少得点。その数字が残酷に現状を物語る。

 ミチェル監督が最後に指揮したベティス戦も、ボールポゼッション率はほぼ互角だった。ゴールチャンスも少なからず作ったが、一発で沈められた。その後は反撃に転じ、相手を数的不利にもしたものの、猛攻撃は実らず、逆にとどめを刺されることになった(ホームで0−2の敗戦)。

 ウエスカの不振の理由は、期待されたストライカーたちの低迷にあるだろう。

 バレンシア下部組織育ちの気鋭のスペイン人FWラファ・ミルは、長身を生かしたプレーで貢献している。チーム最多の3得点だ。だが、残留には十分な働きではない。バルサ育ちのサンドロ・ラミレスはうまさを見せているものの、わずか2得点。ポテンシャルは高いが、筋肉系のケガが多く、計算が立たない。ボルハ・ガルシアは攻撃のポジションはどこも担当でき、ユーティリティプレーヤーとして重用されるが、得点は1だ。

 その点ではエースFWを託された岡崎の責任も重い。14試合に出場しているが、わずか1得点。昨シーズンはチーム得点王で昇格の立役者になっただけに、期待を裏切っている状況だ。

 もっとも、岡崎には今季、不運がつきまとっている。

 開幕5試合後に左ハムストリングを痛め、4試合を欠場。どうにか戦列に戻って、グラナダ戦で勝ち点1につながるゴールを決めた次のアラベス戦だった。華麗に2得点を叩き込んだが(ひとつ目は直前にファウルがあったとして、ふたつ目は他の選手にオフサイドがあったとして)、どちらも取り消されたのだ。

 昨シーズンも、岡崎はいくつものゴールをVAR判定で取り消されている。その点、どうもツキがない。ストライカーはゴールを決めることで調子を上げるところがあるだけに、その勢いを削がれている印象だ。

◆岡崎慎司が明かす、VARで7点取り消しもなぜポジティブでいられたのか>>

 ひとつ言えるのは、ボールを供給できる技量を持った選手はいるということだ。直近のベティス戦でも、ハビエル・オンティベロスは左サイドから完璧なボールを、裏へ抜けた岡崎にアシスト。ニアサイドでの左足ボレーは相手GKの手に収まったが、決定機だった。ダビド・フェレイロ、セルヒオ・ゴメスも一級品のラストパスを送れる。

 岡崎はゴールゲッターとして非凡である。パスを呼び込み、ゴールに放り込む。その実力は、リーガの有力FWと比べてもそん色はない。

 新たに監督に就任することになったパチェタは昨シーズン、エルチェを率い、プレーオフを制して1部に導いている(しかし契約を更新せず、フリーだった)。

 パチェタは過去にオビエド、カルタヘナ、エルチェなどをシーズン途中で率い、いずれも順位を上げ、好成績を収めている。「1試合、1試合」がモットーで、効率や結果を重んじ、モチベーターとして定評がある指揮官だ。

 新生ウエスカにとって、ヘタフェ戦はいきなり正念場となるだろう。ヘタフェは13位だが、負ければ降格圏に逆戻り(ウエスカとの勝ち点差は8)する。拮抗した消耗戦になるか。ウエスカは左からの攻撃がセールスポイントだが、諸刃の剣で、守備に脆さがある。そこをヘタフェは久保が差し込めるか――。そして岡崎にとっては、少ないチャンスを決めることが使命となるはずだ。

このニュースに関するつぶやき

  • 残留争いがちょいとつらいですね。→
    • イイネ!7
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定