授乳時に不快感って私だけ?一人で悩まないで「不快性射乳反射」(D-MER)かも

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2021年01月19日 12:01  おたくま経済新聞

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写真授乳時に不快感って私だけ?一人で悩まないで「不快性射乳反射」(D-MER)かも
授乳時に不快感って私だけ?一人で悩まないで「不快性射乳反射」(D-MER)かも

 ごく一般的な授乳時の母子の様子といえば、乳頭をくわえてママの顔を見ながら母乳を飲む乳児と、それを優しく見守るママ……といった印象が多くの人の脳裏に浮かぶと思います。


しかし、誰もがそうではないようです。何故か授乳時だけに起こる不快感を思い切ってカミングアウトしたツイッターユーザーに、「実は私も同じだった」という声が集まっています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ こんなの私だけ?いえいえ意外といるんです。ただ言いにくい……

 「こんなの私だけだと思うんだけど、息子に授乳する事が気持ち悪くて不快で、ほんの生後2週間程で粉ミルクに切り替えた。その頃から私には母性など無いんだと思っている」と、ツイッターに投稿しているのは、1児の母のみるくさん。



 この投稿には80件以上のリプライが寄せられ、「私も授乳が本当に生理的に無理!!ってほど苦痛で、同じくらいの期間で完ミ(完全ミルク育児)に移行しました」「私もありますよ。表現の仕方が難しいような感情が出てきました」などなど、同じ経験をした人たちから多くのコメントが寄せられました。


 また「D-MER(不快性射乳反射)ってやつじゃないですかね???母性が無いわけじゃないかと」「不快性射乳反射ですね。辛くてミルクに変えたと言う体験談を聞いた事があります」と、この不快感について先輩ママたちからのコメントも多く寄せられています。


 それらのリプライを受けて、みるくさんは「これがD-MERっていう症状だって、初めて知りました!!!!本当にこういう大事なことは母子手帳とか育児書とかに書いておいてほしい…。あの辛い時期に知りたかった、本当に」と、最初のツイートに続く形でツイートしています。




■ 「不快性射乳反射」(D-MER)とは

 最初にD-MER(Dysphoric milk ejection reflex)が定義されたのは、2007年とまだ最近の事。2010年に海外でケーススタディが発表され、公益財団法人 母子衛生研究会でも「不快性射乳反射」(D-MER)が紹介される様になりました。


 D-MERは主に母乳射出時前後のみに起こる不快感の総称で、その症状は、背中がぞわぞわする感じ、不安感、形容し難い不快感、焦燥感、めまい、吐き気、など非常に多種多様な不快を示します。


 その不快感は母乳を与えている間のみに起こり、産後うつや母性の有無とは全く関係ありません。そして不快感自体も、ギリギリ耐えきれるという人から、ある日突然授乳が不快感で全く無理になったという人までさまざまです。


■ どうしてD-MERは起きるの?

 母乳は、プロラクチンという女性ホルモンの他、幸福感や心の安定に関係するドーパミンやオキシトシンといったホルモンの影響も大きく受けて作られています。が、ある調査によると、母乳育児をしている女性の9%くらいがD-MERで困っているという調査結果も出ています。


 人間の体内で産生されるホルモンは非常に繊細なもので、D-MERはこれらのホルモンのバランスが取れていないがために起こると考えられていますが、詳しい事はまだ完全には解明されていないようです。


■ 完全ミルク育児でも何にも問題ありません!

 最初に生まれた子に対して母乳で育てる事ができても、二人目の育児でD-MERが起こる事も稀ではありません。そして、母乳育児が未だ推奨されている雰囲気も世間にはありますが、ミルクでの育児に切り替えたところで母性には何ら問題も関係もありません。形よりも、重要なのは親と赤ちゃんの気持ちであり、心の安定です。


 どれだけ自分の子を愛していても、母乳で不快感が出てしまう事は母親本人でもあらがう事ができない現象なのです。毎日何度も母乳を与えるたびに苦痛を感じてしまうよりも、我慢せずさっさとミルク育児に切り替えて、ゆったりとした気持ちで授乳できる方が赤ちゃんの心にも良い影響を与える事になるでしょう。むしろ、ミルクであれば父親も授乳に参加できて父性も育つという、良い側面もたくさんあります。


■ 育児に不安はつきもの。だから落ち着いて情報を集めましょう

 初めての育児は、どれだけマニュアルや先輩ママたちの体験談があっても、やっぱりちょっとした事で不安になりやすいものです。D-MERにしても、まだ大規模な研究もあまりないために、よくよく情報を探さないとなかなか検索がヒットしません。


 今回はツイッターというSNSでさまざまな人が関心を寄せ、共感したり情報提供してくれたりという事が起きました。現代の育児はとかく孤独に陥りがちで、街の保健師さんも把握できていない現象もあったりするものです。育児書だけでは追い付かない子育ての不安は、こうしたSNSの活用や信頼のおける医師などのサイトを活用すると良いかもしれませんね。


<参考>
公益財団法人 母子衛生研究会
The D-MER Book
Dysphoric milk ejection reflex: A case report


<記事化協力>
みるく(@milkmilkmint)さん


(梓川みいな/正看護師)


このニュースに関するつぶやき

  • 旦那には吸わせるのにね。
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  • 正直言って母乳にこだわる必要なんて全くないからミルクで十分ですよ。そうすれば母乳が出ない父親にとってはミルクがあげられるから育児がやり易い。授乳が嫌ならしなくてなんら問題なし。
    • イイネ!156
    • コメント 3件

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