ヘルムート・マルコ、ベッテルに休暇を勧めたと明かす「適切な時期にドライバー市場にいてほしかった」

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2021年01月19日 20:31  AUTOSPORT web

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2020年F1第3戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)&ヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはセバスチャン・ベッテルに対し、F1のドライバー市場に“正しいタイミングで”戻るために、2021年は休暇をとるよう勧めていたと述べている。

 ベッテルは2020年5月、フェラーリから前触れもなしに、自身が将来の計画にもはや含まれていないことを通告された。将来について検討していたベッテルは、2021年にアストンマーティンへの加入を決定する前、マルコにアドバイスを求めたが、1年間休暇を取るように勧められた。

『F1-Insider』に話すなかで、マルコはなぜ当時、4度の世界チャンピオンであるベッテルに休暇を取ることを勧めたのか説明した。

「(2020年序盤の時点で)セバスチャンがまたも厳しいシーズンをフェラーリで過ごすことは明確だった」とマルコは語った。

「私は彼に早まった行動をとらずに、待ってほしかった。なぜなら、2022年にドライバー市場の状況が根本から変わることは私には明確だったからだ。たとえば、そのときにはメルセデスに空きが出ることは確かだと思った。だがメルセデスだけではない」

「レッドブルもそうだ。私は彼に、最高のオファーを手にできるように適切なタイミングで市場にいてほしかった。なによりも、私は4度の世界チャンピオンがF1に別れを告げるようなことになってほしくなかったのだ。友人としても、レッドブルの人間としてもだ」

 マルコは当初、ベッテルのレッドブル復帰を考慮していなかったと述べている。当時のすべての兆候は、2021年にレッドブルが現状を維持することを示していたからだ。

「フェラーリが彼に(契約を延長しないと)通告したとき、我々には2021年の空きがなかった。当時はアレクサンダー・アルボンが確実に成長し、2021年にはマックス・フェルスタッペンと肩を並べることができると我々は固く信じていた。私はそのようにセバスチャンに話した」

「残念ながら、我々は間違っていた。我々が行動を起こさなければならなくなったとき、セバスチャンはすでにリストに名がなかった。なぜなら彼はアストンマーティンと長期契約を結んでいたからだ。したがって、我々にとってセルジオ・ペレスが合理的な判断となった」

 ベッテルはアストンマーティンでキャリアの新しい章を始めようとしているところだ。マルコは彼の選択を理解していると述べており、彼が今シーズンにアストンマーティンとともにライバルとなることを期待しているが、それは高すぎる期待であることも認めている。

「アストンマーティンはとても魅力的だった。その名は崇拝されており、メルセデスとの緊密な協力によって競技における見通しが約束されている。私は彼を理解できる。個人的には休んだ方がいいと思っていてもだ」

「彼がまた昔の調子を取り戻すことを期待している。この2年間が最高の実力ではなかったことを彼は分かっている。理由がなんであれね。だが彼が我々にとって危険な存在になるとは思わない」

「2020年に彼の新チーム(レーシングポイント)は我々に随分と離されていた。特にシーズン後半で、ペレスが非常に強かったにもかかわらずだ」

「セバスチャンがたとえ毎回のレースで最高の調子を発揮したとしても、チームが我々に対して抱えているギャップをドライバーとして縮めることはできないだろう。だがもしかすると、私は間違っているかもしれない」

このニュースに関するつぶやき

  • マルコよ、そこは別れた人間何だから茶々入れるなよと。あんたが嫌いなウェバーやリカルドにはそんな言葉かけるつもりないんだろ?じゃあベッテルもだ。
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